ベランダやガレージ、玄関前など、コンクリートの上に人工芝を敷きたいという方は多いです。土の上とは異なり、コンクリート面への施工は固定方法に工夫が必要です。この記事では、コンクリート面への人工芝施工の手順を、清掃・カット・固定まで一連の流れでわかりやすく解説します。

目次

コンクリートへの施工手順
1. コンクリート面の清掃
苔、ホコリ、油などをデッキブラシと水でていねいに洗い流します。これが残っていると接着剤やテープの効力が大幅に下がり、カビの原因にもなります。高圧洗浄機があれば使うと効果的です。清掃後は完全に乾燥させてから次の工程に進みましょう。水分が残っている状態で接着剤やテープを使うと、すぐに剥がれます。乾燥には最低でも1日は見ておきましょう。
2. 水抜き穴を確認する
清掃後、コンクリート面の水はけを確認します。ベランダには排水口(ドレン)がありますが、人工芝を敷くことで排水口が塞がれてしまわないよう注意が必要です。排水口周りは人工芝を切り欠いて、しっかり水が流れるようにしておきましょう。また、コンクリートの目地や傾斜を確認して、水が正常に流れる方向を把握しておきます。
3. 人工芝をカット
施工面積に合わせて人工芝をカットします。芝目の方向はすべて揃えましょう。
カットの際は、ジョイント部分(つなぎ目)の幅を少し余裕を持ってカットすると仕上がりがきれいになります。カッターを使う場合は裏面から切ると、パイル(芝の繊維)が切れにくくなります。定規を当てながら丁寧に切ると仕上がりが格段によくなります。
4. 固定方法を選ぶ
コンクリート面での固定方法は主に3種類あります。用途と将来の脱着の必要性に応じて選びましょう。
- 接着剤:最も確実な固定方法。人工芝用ウレタン系接着剤がおすすめ。
- 両面テープ:手軽だが、テープが浮く可能性あり。下地清掃が重要。
- プラスチックアンカー:将来に取り外したい場合。ただしコンクリートへの穴あけが必要
ベランダなど将来撤去する可能性がある場所では、接着剤の全面塗布ではなく外周のみの接着か、両面テープ+重石の組み合わせがおすすめです。一方、駐車場の脇や玄関前など恒久的に使う場所は接着剤による確実な固定が安心です。

コンクリート面の注意点
- 水はけの良い人工芝を選ぶ(パイルが密すぎると水が溜まりやすい)
- 継ぎ目は目立たないように処理する(継ぎ目用テープを使う)
- 将来は撤去や交換を考慮した固定方法を選ぶ
- 夏場はコンクリートの熱を人工芝が吸収して表面温度が高くなりやすい
- 防草シートは不要(コンクリート面では雑草が生えない)
特に夏場の温度上昇には注意が必要です。コンクリートは熱を蓄えやすく、その上に敷いた人工芝の表面温度は60〜70℃を超えることもあります。水を撒いて温度を下げるか、遮熱機能のある人工芝を選ぶと快適に使えます。

端のめくれ防止が重要
コンクリートへの人工芝施工で失敗しやすいのが「端のめくれ」です。人が踏む際に端が浮きやすいため、外周部分は特に丁寧に固定しましょう。両面テープを使う場合は外周全体に隙間なく貼り、接着剤を使う場合は端から5〜10cmの幅にしっかり塗布することがポイントです。また、出入り口など人がよく踏む場所は特に念入りに固定しましょう。

施工前の確認チェックリスト
施工を始める前に、以下の項目を確認しておきましょう。
- コンクリート面の清掃は完了しているか
- 排水口の位置を把握しているか
- 施工面積を正確に計測したか(余裕を持ったカット量を計算)
- 芝目の向きを決めているか
- 固定方法と必要な道具・材料を揃えているか

よくある質問
Q:コンクリートの上に直接人工芝を敷いても大丈夫ですか?
A:はい、直接敷いても構いません。ただし、清掃を徹底した上で水はけの良い人工芝を選ぶことが前提です。コンクリートとの間に水が溜まると、人工芝が浮いてカビの原因になります。
Q:防草シートは必要ですか?
A:コンクリートの上であれば雑草が生えることはないため、防草シートは不要です。むしろ防草シートを入れると排水が悪化する場合があります。

まとめ
コンクリートへの人工芝施工は、清掃・カット・固定の手順で進めます。固定方法は用途と将来の撤去の必要性に合わせて選びましょう。夏場の熱対策も忘れずに検討してください。








