コンクリートやタイルの上に人工芝を敷く場合、釘が使えないため接着剤での固定が有効な選択肢になります。でも、「どんな接着剤を使えばいいの?」「失敗したらどうなるの?」という疑問をお持ちの方も多いはず。この記事では、人工芝用接着剤の種類・選び方・施工手順と注意点を詳しく解説します。

目次

人工芝用接着剤の種類
ウレタン系接着剤
最も一般的な人工芝用接着剤です。弾性が高く、温度変化による伸縮にも対応します。屋外使用に適しており、雨水にも強い耐久性があります。価格は1缶(4kg程度)で3,000〜5,000円が相場で、約10〜15㎡をカバーできます。開封後は固まりやすいため、使い切りを前提に計画的に使用しましょう。
エポキシ系接着剤
接着力は非常に強く、重量のある場所に向いています。ただし硬化すると柔軟性がなくなるため、広範囲の接着には向きません。2液を混合して使うタイプが多く、可使時間(使用できる時間)が短いので慣れていない方には扱いが難しいです。
シリコンボンド
水や湿度に非常に強く、短時間で固定できます。ただし接着力が他より低いため、広い面積の接着には向きません。部分的な補修や、少ない面積の屋内使用に向いています。

接着剤での施工手順
接着剤を使った施工は、手順を間違えると後から修正が困難になります。以下の手順をしっかり守りましょう。
- 1. コンクリート面をきれいに清掃し、砂埃や苔を取り除く
- 2. 人工芝を仮置きして位置を決める
- 3. 人工芝の端部をめくり、コンクリート面に接着剤を布置(くし目ゴテで均等に塗布)
- 4. 人工芝を戻して一押しして密着させる
- 5. 重石を置いて接着剤が固まるまで待つ(24時間程度)
ポイントは、コンクリート面の清掃を徹底することです。砂埃やコケ・油分が残っていると接着力が大幅に低下します。高圧洗浄機で洗って乾燥させてから作業するのが理想です。
また、コンクリートのひび割れやポーラス(気泡)が多い面への接着は、プライマー(下地処理剤)を先に塗布することで接着力を高めることができます。特に古いコンクリートや表面が荒れている場合にプライマーは有効です。ホームセンターで500〜1,500円程度で入手できます。

接着剤の使用量の目安
適切な量で使用することが、仕上がりと耐久性に直結します。
- ウレタン系接着剤:1㎡あたり約300〜500g(くし目コテ使用時)
- 塗布は均一に、くし目コテで幅広く伸ばす
- 少なすぎると接着力不足、多すぎると人工芝の表面に染み出ることがある

注意点
- 雨の日は接着剤の使用を控える(硬化不良になる)
- 接着剤を使う前にテスト施工で問題ないか確認する
- 全面接着ではなく、外周のみ接着する方法もある(脱着のしやすさを確保)
- 接着剤は有機溶剤を含む製品もあるため、換気を十分に確保する
- 気温が5℃以下や30℃以上の環境では硬化に影響が出る場合がある
雨の日は接着剤の代わりに、固定用クリップや重石を使う方法が現実的です。

接着剤を使わない固定方法
将来的に人工芝を剥がして交換したい場合や、コンクリートに跡を残したくない場合は、接着剤以外の固定方法も検討しましょう。
- 固定用クリップやジョイントテープを外周に使う
- 重石(プランターや鉢植えなど)で四隅を押さえる
- 人工芝用の両面テープで固定する(剥がしやすい)

よくある質問
Q:接着剤で固定した人工芝は後から剥がせますか?
A:剥がすことは可能ですが、コンクリート面に接着剤の残りが残ることが多いです。剥がし剤を使っても完全にきれいにするのは難しいため、「将来的に交換する可能性がある」という場合は、全面接着ではなく外周のみの接着か、両面テープでの固定をおすすめします。
Q:接着剤の量の目安を教えてください
A:ウレタン系接着剤の場合、1㎡あたり約300〜500g(くし目コテ使用時)が目安です。広い面積に使う場合は多めに用意しておきましょう。余った接着剤は開封後は保管が難しいため、使い切れる量を計算してから購入するのがおすすめです。

まとめ
コンクリート面への人工芝固定には、ウレタン系接着剤が最も適しています。将来の交換を考えると、全面接着ではなく外周のみの接着か、両面テープなど別の固定方法を検討しましょう。雨の日の施工は避け、必ず下地の清掃を徹底してから作業してください。





