実家の庭に人工芝をDIYで敷いた経験がある筆者が、実際に感じたデメリットと、事前に知っておけばよかったポイントをまとめました。正直なところ、人工芝はメリットが多い反面、知らずに買うと「こんなはずじゃなかった」となりやすい部分もあるんですよね。この記事では7つのデメリットを具体的な数字と商品名つきで紹介しているので、購入前の判断材料にしてください。


人工芝の7つのデメリット
まず全体像を把握するために、7つのデメリットを深刻度・対策のしやすさで整理しました。
| デメリット | 深刻度 | 対策難易度 | 主な対策 |
|---|---|---|---|
| 1. 初期費用が高い | ★★★ | 中 | DIYで半額以下に抑える |
| 2. 夏場は表面が熱い | ★★☆ | 低 | 打ち水・遮熱タイプを選ぶ |
| 3. 経年劣化は避けられない | ★★☆ | 低 | 高密度・UV加工品を選ぶ |
| 4. 虫・ゴキブリの心配 | ★☆☆ | 低 | 下地処理+防草シート |
| 5. 水はけが悪いとカビ | ★★☆ | 中 | 排水勾配+透水性タイプ |
| 6. 防草シートなしだと雑草 | ★★★ | 低 | ザバーン240以上を使用 |
| 7. DIYの施工難易度が高い | ★★☆ | 高 | 不安なら業者依頼 |
1. 初期費用が高い
ぶっちゃけ、一番ネックになるのが費用です。人工芝本体は1平米あたり500円〜3,000円くらいですが、下地の整地や防草シートの敷設、施工費を含めると業者依頼で1平米あたり4,000円〜8,000円ほどになります。30平米の庭なら12万〜24万円くらいの計算です。
うちの場合、業者の見積もりが約35万円だったので「自分でやろう」と判断して、材料費だけで約5万円に抑えました。ただ、天然芝も毎年の肥料代や水道代、芝刈り機のメンテ費がかかるので、10年スパンで比べると人工芝の方が安くなるケースも多いです。
| 項目 | 人工芝(DIY) | 人工芝(業者) | 天然芝 |
|---|---|---|---|
| 初期費用(30平米) | 約5万円 | 約15〜24万円 | 約1.5万円 |
| 年間維持費 | 約1〜2万円 | 約1〜2万円 | 約3〜5万円 |
| 10年間の総コスト | 約15〜25万円 | 約25〜44万円 | 約31〜51万円 |
| 手入れの手間 | ほぼ不要 | ほぼ不要 | 週1〜2回 |
天然芝は初期費用が安い一方、毎年の肥料・除草剤・水道代・芝刈り機のメンテで年間3〜5万円ほどかかります。人工芝は掃除とたまにブラッシングする程度なので、10年で見ると人工芝DIYの方がトータルで安くなるケースが多いんですよね。
2. 夏場は表面が熱くなる
これは正直なところ、盲点でした。人工芝の素材であるポリエチレンやポリプロピレンは、直射日光を受けると表面温度がかなり高くなります。DIYショップRESTAが複数の人工芝を実測した結果、遮熱機能なしの平均温度は約60.9℃、遮熱機能ありでも約59.8℃でした。真夏の昼間に裸足で歩くとやけどの危険があるので要注意です。
- 遮熱なし人工芝:平均60.9℃(最高64.3℃)
- 遮熱あり人工芝:平均59.8℃(最低57.8℃)
- 天然芝:約30〜35℃(蒸散作用で冷える)
対策としては、打ち水が手軽で効果的です。加えて、遮熱加工が施された人工芝を選ぶ方法もあります。具体的には、アイリスオーヤマ BPS-30シリーズ(表面温度約-10℃)やモダンデコ 超高密度+遮熱タイプ、クローバーターフ 遮熱タイプ(芝糸に遮熱剤を練り込み)などがあります。夏に裸足で庭に出る予定がある人は、遮熱タイプを選んでおくのが無難です。
3. 経年劣化は避けられない
人工芝の寿命は一般的に7〜10年程度です。紫外線や摩耗で、徐々に色あせたり芝が倒れてクッション性が落ちてきます。永久に使えるものではないので、将来的な張り替え費用もざっくり見ておく必要があります。
- アイリスオーヤマ:5〜10年(防草シート一体型は施工が楽)
- モダンデコ:7〜10年(口コミでは4年経っても色褪せ・へたりなし)
- 施工業者の高級品(ワイズヴェルデ等):8〜10年以上
品質の高い人工芝を選んで適切にメンテすれば、耐用年数は伸ばせます。定期的にブラッシングして芝を起こす、重い物を同じ場所に置き続けないといった日々のちょっとした心がけで変わってきます。
4. 虫やゴキブリの心配
Yahoo!知恵袋でも特に多い質問が「人工芝の下に虫が湧くのか」という不安。結論から言うと、正しく施工すればその心配はほとんどありません。
虫が発生する主な原因は、下地の整地が不十分で隙間に湿気がこもること、落ち葉やゴミが溜まって腐敗すること。防草シートをしっかり敷いて下地を適切に整地し、定期的に落ち葉を掃除すれば、虫の発生リスクはかなり減らせます。
DIYだと下地処理が甘くなりがちです。実際うちも防草シートのつなぎ目処理をサボったら、半年後に雑草が生えてきました。虫の発生が心配な方は、施工実績の豊富な業者に相談するのも手です。
5. 水はけが悪いとカビが生える
水はけの悪い場所に人工芝を敷くと、湿気がこもってカビの原因になります。特にベランダに直接敷く場合は要注意です。
対策のポイントは2つ。下地に適切な排水勾配をつけることと、透水性のある人工芝を選ぶこと。裏面に排水穴が空いているタイプを選べば雨水がスムーズに流れます。ベランダでは排水溝を塞がない位置に敷くことも大事です。
6. 防草シートなしだと雑草が生える
「人工芝を敷けば雑草は生えない」と思われがちですが、防草シートなしだと隙間から雑草が突き破ってきます。うちも防草シートのつなぎ目を10cmしか重ねなかったところから、半年でスギナが生えてきて痛い目を見ました。
雑草対策は人工芝施工の最重要ポイントの1つです。おすすめはデュポン ザバーン240(厚み0.64mm)。ポリプロピレン4層スパンボンド不織布で、スギナやチガヤなど強い雑草も10年以上抑制できます。さらに強力なザバーン350Gなら、紫外線に常時さらされても10年以上の耐久性があります。継ぎ目は最低15cm以上重ねて敷くのが鉄則です。
7. DIYの施工は難易度が高い
人工芝の施工は、一見「敷くだけ」で簡単そうに見えますが、実際には下地の整地、転圧、防草シートの敷設、人工芝のカットと固定など、工程がかなり多いです。うちも父と2人がかりで2日間かかりました。下地処理が不十分だと仕上がりがデコボコになったり、継ぎ目が目立ったりします。
特にDIYでやりがちなのが、下地の不良による凹凸と、継ぎ目処理の甘さ。この失敗をやり直すには一度人工芝を剥がして最初からやり直す必要があり、時間もコストも余計にかかります。

人工芝のデメリットを回避する3つのポイント
ポイント1:品質の高い人工芝を選ぶ
安い人工芝は芝の密度が低く、紫外線にも弱いです。結果的に劣化が早くて張り替え頻度が増えるので、長期的にはかえってコスト高になります。1平米あたり2,000円以上で、密度が高くてUV加工が施された製品を選ぶのが判断基準です。
- モダンデコ リアル人工芝(超高密度+遮熱タイプ):芝丈35mm、遮熱+高密度で触り心地も良い
- アイリスオーヤマ BPS-30シリーズ(遮熱防草人工芝):防草シート一体型で施工が楽、表面温度約-10℃
- クローバーターフ 遮熱タイプ:芝糸1本1本に遮熱剤を練り込み、効果が長持ち
ポイント2:下地処理を徹底する
人工芝施工の成否を決めるのは、正直なところ下地処理です。元住宅設備メーカーの営業だった経験からも、建材は「見えない部分」の品質が仕上がりを左右します。整地、転圧、排水勾配の確保、防草シートの敷設をしっかり行えば、虫・カビ・雑草・デコボコといったトラブルの大半は防げます。防草シートはデュポン ザバーン240以上を選べば間違いありません。
ポイント3:プロの業者に依頼するのも選択肢
DIYで費用を抑えたい気持ちはよくわかります。うちも材料費5万円で済ませましたが、防草シートのつなぎ目処理で失敗して結局やり直しました。施工に不安がある場合は、プロに頼む方がトータルでは安く上がるケースもあります。
10年保証を付けている業者もあるので、長い目で見れば安心料込みでコスパが良いことも。まずは無料見積もりで費用感を確認してみてください。

人工芝のメリットも忘れずに
デメリットばかり挙げてきましたが、人工芝にはやっぱりメリットも多いです。実際に敷いてみて「やってよかった」と思えるポイントを挙げておきます。
- 一年中きれいな緑を楽しめる
- 草刈り・水やりなどの手入れが不要(年間維持費1〜2万円)
- 虫が寄りにくい(天然芝と比較して)
- 泥はねがなく、子供やペットが遊びやすい
- 日当たりの悪い場所でもOK
天然芝との詳しい比較は、こちらの記事で解説しています。

よくある質問
人工芝は何年くらいもつ?
一般的な耐用年数は7〜10年です。モダンデコやアイリスオーヤマの高品質品は適切なメンテナンスで10年近く使えます。色あせやパイルのへたりが交換の目安です。
人工芝の表面温度は実際に何度くらい?
DIYショップRESTAの実測によると、遮熱なしの平均が約60.9℃、遮熱ありでも約59.8℃です。打ち水で一瞬で冷やせるので、夏場は使用前に水をかけるのが有効です。
防草シートなしで人工芝を敷くとどうなる?
半年〜1年で隙間から雑草が突き破ってきます。デュポン ザバーン240以上の防草シートを使い、継ぎ目は15cm以上重ねるのが鉄則です。
DIYと業者どちらがおすすめ?
10平米以下ならDIYで十分。20平米以上や傾斜地は業者がおすすめです。DIYなら費用を業者の半額以下に抑えられますが、下地処理の失敗リスクもあるので面積と技術に応じて判断してください。
まとめ
- 初期費用は高いが、10年の総コストで見ると天然芝(31〜51万円)より人工芝DIY(15〜25万円)の方が安い
- 夏場の表面温度は実測で約60℃。遮熱タイプ(アイリスオーヤマBPS-30等)+打ち水で対策可能
- 防草シートはデュポン ザバーン240以上を選び、継ぎ目は最低15cm重ねるのが鉄則
- DIYは2人で2日がかりの作業量。下地処理の手抜きが一番の失敗原因
- 施工に不安があるなら、10年保証付きの業者に無料見積もりを取るのが確実
正直なところ、デメリットのほとんどは「事前に知っていれば防げる」ものばかりです。特に下地処理と防草シートの品質、この2点を押さえるだけでトラブルの大半は防げます。自分での施工に不安がある方は、施工実績が豊富でアフターフォローも充実した業者への依頼も検討してみてください。










