実家の庭に人工芝を敷いたときは土の上でしたが、ベランダに1畳分敷いたときはコンクリートの上でした。正直なところ、コンクリート面のほうが下地処理が少ない分、作業自体はラクです。ただし、固定方法と排水の処理を間違えると剥がれやカビの原因になるので、そこだけは押さえておく必要があります。この記事では、コンクリート面への人工芝施工の手順を一連の流れで紹介していきます。

目次

コンクリートへの施工手順
手順は「清掃→カット→固定」の3ステップです。土の上と比べると整地がいらない分シンプルですが、清掃の手抜きだけは絶対にNGです。
1. コンクリート面の清掃
苔、ホコリ、油汚れをデッキブラシと水で丁寧に洗い流します。自分がベランダでやったときは高圧洗浄機を使いましたが、なければデッキブラシで十分です。汚れが残っていると接着剤やテープの粘着力が大幅に落ちるし、カビの原因にもなります。
清掃後は完全に乾燥させてから次の工程に進んでください。水分が残った状態で接着剤やテープを使うと、すぐに剥がれます。最低でも丸1日は乾燥時間を取るのが安全です。
2. 水抜き穴を確認する
ベランダには排水口(ドレン)があるので、人工芝で塞いでしまわないように注意が必要です。排水口の周りは人工芝を切り欠いて、水がちゃんと流れるようにしておきます。
コンクリートの目地や傾斜も確認して、水が流れる方向を把握しておくのが大事です。ここを見落とすと、雨のたびに水が溜まってカビが生えるなんてことになりかねません。
3. 人工芝をカット
施工面積に合わせてカットしていきます。芝目の方向はすべて揃えるのが鉄則です。
コツは2つあります。1つ目は、つなぎ目部分を少し余裕を持ってカットすること。ピッタリだと隙間ができやすいです。2つ目は、裏面から切ること。表から切るとパイル(芝の繊維)まで切れてしまって、カット面が不自然になります。定規を当てながら切ると仕上がりが格段に良くなります。
4. 固定方法を選ぶ
コンクリート面での固定方法は主に3種類。将来剥がす可能性があるかどうかで判断するのがポイントです。
- 接着剤:最も確実。人工芝用ウレタン系接着剤がおすすめ。ただし撤去時に跡が残る
- 両面テープ:手軽だが浮きやすい。下地の清掃が甘いとすぐ剥がれる
- プラスチックアンカー:取り外し前提の場合に。コンクリートへの穴あけが必要
ベランダみたいに将来撤去する可能性がある場所は、接着剤を全面に塗るんじゃなくて外周だけにするか、両面テープ+重石の組み合わせがおすすめです。逆に、玄関前や駐車場脇みたいに恒久的に使う場所は接着剤でガッチリ固定したほうが安心です。

コンクリート面の注意点
施工自体はラクですが、コンクリート特有の注意点がいくつかあります。ここを押さえておかないと、敷いた後に「こんなはずじゃなかった」となりがちです。
- 水はけの良い人工芝を選ぶ(パイルが密すぎると水が溜まりやすい)
- 継ぎ目は目立たないように処理する(継ぎ目用テープを使う)
- 将来の撤去や交換を考慮した固定方法を選ぶ
- 夏場はコンクリートの熱で人工芝の表面温度が60〜70℃を超えることがある
- 防草シートは不要(コンクリート面では雑草が生えない)
特に夏場の温度上昇は要注意です。コンクリートは熱を蓄えやすいので、その上の人工芝は裸足だと火傷しそうなくらい熱くなります。水を撒いて冷やすか、遮熱機能つきの人工芝を選ぶと夏でも快適に使えます。

端のめくれ防止が重要
コンクリートへの施工で一番失敗しやすいのが「端のめくれ」です。自分もベランダで両面テープだけで固定したとき、端がめくれて何度か貼り直しました。
人が踏むたびに端が浮くので、外周部分は特に丁寧に固定する必要があります。両面テープなら外周全体に隙間なく貼る。接着剤なら端から5〜10cmの幅にしっかり塗布する。出入り口など人がよく通る場所は特に念入りにやっておくと、あとで手直しする手間が省けます。

施工前の確認チェックリスト
施工を始めてから「あれ足りない」「これ確認してなかった」となると二度手間になります。事前に以下を確認しておくと段取り良く進められます。
- コンクリート面の清掃と乾燥は完了しているか
- 排水口の位置を把握しているか
- 施工面積を正確に計測したか(余裕を持ったカット量を計算)
- 芝目の向きを決めているか
- 固定方法と必要な道具・材料を揃えているか

よくある質問
Q:コンクリートの上に直接人工芝を敷いても大丈夫ですか?
A:問題ありません。ただし、清掃を徹底した上で水はけの良い人工芝を選ぶことが前提です。コンクリートとの間に水が溜まると、人工芝が浮いてカビの原因になります。透水穴のある人工芝を選ぶのがポイントです。
Q:防草シートは必要ですか?
A:コンクリートの上なら不要です。雑草が生える余地がないので、防草シートを入れる意味がありません。むしろ防草シートを入れると排水が悪くなる場合があるので、コンクリート面ではなしで大丈夫です。

まとめ
- コンクリート面は下地処理が少ない分、土の上より施工がラク
- 清掃→完全乾燥→カット→固定の順で進める。清掃の手抜きは厳禁
- 固定方法は将来の撤去予定に合わせて選ぶ(接着剤 or 両面テープ or アンカー)
- 排水口を塞がないように切り欠き処理を忘れずに
- 夏場の表面温度上昇に注意。遮熱機能つきの人工芝か、打ち水で対策
- 端のめくれ防止は外周の固定を念入りにすることで解決できる














