実家の庭に人工芝を敷いたときは土の上でしたが、ベランダに1畳分敷いたときはコンクリートの上でした。正直なところ、コンクリート面のほうが下地処理が少ない分、作業自体はラクです。ただし、固定方法と排水の処理を間違えると剥がれやカビの原因になるので、そこだけは押さえておく必要があります。この記事では、コンクリート面への人工芝施工の手順を一連の流れで紹介していきます。
| 工程 | 作業内容 | 所要時間 | 必要な道具 |
|---|---|---|---|
| 1. 清掃 | 苔・ホコリ・油汚れを洗い流す | 30分〜1時間 | デッキブラシ、水(高圧洗浄機あればなお良し) |
| 2. 乾燥 | 完全乾燥させる(水分が残ると接着不良) | 丸1日 | — |
| 3. 排水口確認 | ドレン位置を把握、切り欠き箇所を決定 | 10分 | マスキングテープ(目印用) |
| 4. カット | 施工面積に合わせて裏面からカット | 30分〜1時間 | カッター、定規、メジャー |
| 5. 固定 | 接着剤・両面テープ・アンカーで固定 | 30分〜1時間 | 選んだ固定方法に応じた道具 |

目次

コンクリートへの施工手順
手順は「清掃→乾燥→カット→固定」の流れです。土の上と比べると整地がいらない分シンプルですが、清掃の手抜きだけは絶対にNGです。
1. コンクリート面の清掃
苔、ホコリ、油汚れをデッキブラシと水で丁寧に洗い流します。自分がベランダでやったときは高圧洗浄機を使いましたが、なければデッキブラシで十分です。汚れが残っていると接着剤やテープの粘着力が大幅に落ちるし、カビの原因にもなります。
清掃後は完全に乾燥させてから次の工程に進んでください。水分が残った状態で接着剤やテープを使うと、すぐに剥がれます。最低でも丸1日は乾燥時間を取るのが安全です。
2. 水抜き穴を確認する
ベランダには排水口(ドレン)があるので、人工芝で塞いでしまわないように注意が必要です。排水口の周りは人工芝を切り欠いて、水がちゃんと流れるようにしておきます。
コンクリートの目地や傾斜も確認して、水が流れる方向を把握しておくのが大事です。ここを見落とすと、雨のたびに水が溜まってカビが生えるなんてことになりかねません。
3. 人工芝をカット
施工面積に合わせてカットしていきます。芝目の方向はすべて揃えるのが鉄則です。
コツは2つあります。1つ目は、つなぎ目部分を少し余裕を持ってカットすること。ピッタリだと隙間ができやすいです。2つ目は、裏面から切ること。表から切るとパイル(芝の繊維)まで切れてしまって、カット面が不自然になります。定規を当てながら切ると仕上がりが格段に良くなります。
4. 固定方法を選ぶ
コンクリート面での固定方法は主に3種類。将来剥がす可能性があるかどうかで判断するのがポイントです。
| 固定方法 | 固定力 | 撤去しやすさ | コスト目安 | おすすめの場所 |
|---|---|---|---|---|
| 接着剤(ウレタン系) | ★★★ | ★☆☆ | 3,000〜5,000円 | 玄関前・駐車場脇など恒久的に使う場所 |
| 両面テープ | ★★☆ | ★★☆ | 1,500〜3,000円 | ベランダ・バルコニーなど撤去の可能性がある場所 |
| プラスチックアンカー | ★★★ | ★★★ | 2,000〜4,000円 | 屋上・広い面積で取り外し前提の場所 |
ベランダみたいに将来撤去する可能性がある場所は、接着剤を全面に塗るんじゃなくて外周だけにするか、両面テープ+重石の組み合わせがおすすめです。逆に、玄関前や駐車場脇みたいに恒久的に使う場所は接着剤でガッチリ固定したほうが安心です。

コンクリート面の注意点
施工自体はラクですが、コンクリート特有の注意点がいくつかあります。ここを押さえておかないと、敷いた後に「こんなはずじゃなかった」となりがちです。
- 水はけの良い人工芝を選ぶ(パイルが密すぎると水が溜まりやすい)
- 継ぎ目は目立たないように処理する(継ぎ目用テープを使う)
- 将来の撤去や交換を考慮した固定方法を選ぶ
- 夏場はコンクリートの熱で人工芝の表面温度が60〜70℃を超えることがある
- 防草シートは不要(コンクリート面では雑草が生えない)
特に夏場の温度上昇は要注意です。コンクリートは熱を蓄えやすいので、その上の人工芝は裸足だと火傷しそうなくらい熱くなります。水を撒いて冷やすか、遮熱機能つきの人工芝を選ぶと夏でも快適に使えます。

端のめくれ防止が重要
コンクリートへの施工で一番失敗しやすいのが「端のめくれ」です。自分もベランダで両面テープだけで固定したとき、端がめくれて何度か貼り直しました。
人が踏むたびに端が浮くので、外周部分は特に丁寧に固定する必要があります。両面テープなら外周全体に隙間なく貼る。接着剤なら端から5〜10cmの幅にしっかり塗布する。出入り口など人がよく通る場所は特に念入りにやっておくと、あとで手直しする手間が省けます。

施工前の確認チェックリスト
施工を始めてから「あれ足りない」「これ確認してなかった」となると二度手間になります。事前に以下を確認しておくと段取り良く進められます。
- コンクリート面の清掃と乾燥は完了しているか
- 排水口の位置を把握しているか
- 施工面積を正確に計測したか(余裕を持ったカット量を計算)
- 芝目の向きを決めているか
- 固定方法と必要な道具・材料を揃えているか

よくある質問
接着剤と両面テープはどっちがおすすめ?
将来の撤去予定で選ぶのが基本です。ベランダなど賃貸や原状回復が必要な場所は両面テープ、玄関前や駐車場脇など恒久的に使う場所は接着剤がおすすめ。迷ったら「外周だけ接着剤、内側は両面テープ」の併用もアリです。
コンクリート面の排水対策はどうすればいい?
排水口(ドレン)周りを人工芝で塞がないように切り欠くのが最重要です。加えて、透水穴のある人工芝を選ぶとコンクリート面との間に水が溜まりにくくなります。コンクリート自体の傾斜(水勾配)を活かして、水が排水口に向かって流れるように芝を敷くのがコツです。
ベランダの人工芝は何年持つ?
人工芝自体の耐用年数は7〜10年ですが、ベランダは直射日光と雨風を直接受けるため、土の上より劣化が早い傾向があります。5〜8年を目安に交換を検討するのが現実的です。両面テープの粘着力は2〜3年で落ちてくるので、定期的に端の浮きをチェックして補修してください。
まとめ
- コンクリート面は下地処理が少ない分、土の上より施工がラク
- 清掃→完全乾燥→カット→固定の順で進める。清掃の手抜きは厳禁
- 固定方法は将来の撤去予定に合わせて選ぶ(接着剤 or 両面テープ or アンカー)
- 排水口を塞がないように切り欠き処理を忘れずに
- 夏場の表面温度上昇に注意。遮熱機能つきの人工芝か、打ち水で対策
- 端のめくれ防止は外周の固定を念入りにすることで解決できる













