一人暮らしの防犯対策について、女性の知人数人に聞いてみたところ、「何かしないといけないとは思っているけど、何から手をつければいいかわからない」という声が多かったです。そこで、賃貸でも工事不要で使える防犯グッズと、日常で気をつけるべき習慣をまとめました。
| 防犯グッズ | 設置場所 | 費用目安 | 工事 | 効果 |
|---|---|---|---|---|
| 補助錠(玄関用) | 玄関ドア | 1,000〜3,000円 | 不要 | ★★★ |
| ドアスコープカバー | 玄関ドア | 300〜1,000円 | 不要 | ★★☆ |
| 防犯フィルム | 窓ガラス | 1,000〜8,000円 | 不要 | ★★★ |
| 補助錠(窓用) | 窓サッシ | 500〜3,000円 | 不要 | ★★★ |
| センサーライト | 玄関・ベランダ | 1,500〜5,000円 | 不要(電池・充電式) | ★★☆ |
一人暮らしの防犯リスクを知る
集合住宅の侵入口は玄関が1位、手口は無締りが1位
警察庁が公表している住まいる防犯110番のデータによると、令和7年の侵入窃盗の認知件数は47,233件、うち住宅を対象としたものは17,152件で、いずれも前年より増えています。1日あたり約47件が発生している計算です。
気をつけたいのは、住宅の種類で侵入されやすい場所が入れ替わることです。同サイトの侵入口・侵入手口のデータでは、一戸建住宅は侵入口の1位が窓で手口の1位はガラス破りですが、共同住宅(アパート・マンション)は3階建以下・4階建以上のどちらも侵入口の1位が表出入口、つまり玄関です。手口の1位も無締り、要するに鍵のかけ忘れです。
「窓さえ守れば大丈夫」でも「マンションだから安全」でもありません。集合住宅で暮らすなら、まず玄関の施錠を徹底したうえで、玄関と窓の両方に対策を重ねるのが現実的です。

1階・低層階は特にリスクが高い
1階や2〜3階の低層階は、窓からの侵入リスクが上の階より明らかに高いです。1階に住んでいる場合は、防犯対策をより徹底しておく必要があります。

玄関の防犯対策
補助錠でダブルロックにする
玄関ドアの鍵を2つにする「ダブルロック」は、防犯の基本中の基本です。空き巣は解錠に5分以上かかると諦める傾向があるとされているので、鍵が2つあるだけで侵入抑止効果がかなり上がります。賃貸でもドアに穴を開けずに取り付けられる後付け補助錠が売られていて、価格は1,000〜3,000円くらいから手に入ります。
ドアスコープカバーの設置
玄関ドアの覗き穴(ドアスコープ)は、外から特殊なレンズで室内を覗く「逆スコープ」に使われるリスクがあります。知人の女性が不動産屋さんに教えてもらったそうで、聞いたときは正直ゾッとしました。ドアスコープカバーは300〜1,000円で買えるので、取り付けておいて損はありません。
インターフォンの確認を徹底する
来客があったら、必ずインターフォンのカメラで相手を確認してから対応しましょう。荷物の配達を装った不審者が来た場合は、ドアを開けずに「ドアの前に置いておいてください」と伝えるのも有効です。チェーンロックがある物件では、必ず活用してください。
窓・ベランダの防犯対策
防犯フィルムを窓に貼る
防犯フィルムは窓ガラスを割れにくくするフィルムで、割れても破片が飛び散りにくくなるので侵入に時間がかかるようになります。賃貸でも貼り付け可能なタイプが多く、窓のサイズによりますが1枚1,000〜8,000円くらいです。
補助錠(サッシ錠)を追加する
窓のクレセント錠は、外から針金で簡単に解錠できる構造のものがあります。窓用の補助錠を追加して2重の施錠にすれば、侵入のハードルが一気に上がります。工具不要の後付けタイプが500〜3,000円で買えます。
センサーライトを設置する
人の動きを感知して光るセンサーライトは、不審者の接近を抑止する効果があります。玄関前やベランダに設置するのが効果的で、電池式や充電式のものなら工事不要で取り付けられます。
生活習慣による防犯対策
在宅を装うテクニック
外出中でもタイマーで室内の照明を点けたり、テレビをつけっぱなしにしておくことで在宅を装えます。長期の不在(旅行・帰省)のときは特に有効です。
SNSへの位置情報投稿に気をつける
「今○○に旅行中!」というSNSのリアルタイム投稿は、「うちは今空いてます」と宣言しているようなものです。旅行の投稿は帰宅後にする、という習慣をつけておくだけでリスクが下がります。
洗濯物で一人暮らしを悟らせない
女性の知人が実際に気をつけていたのがこれです。下着や女性用の衣類を外に干すと、一人暮らしの女性だと外から判断される可能性があります。部屋干しや乾燥機を使うのが安全です。
防犯アプリを活用する
最近はスマートフォンの防犯アプリも充実しています。警視庁が公開している防犯アプリのデジポリス(Digi Police)には、痴漢撃退機能・防犯ブザー機能・ココ通知機能などが入っていて、インストールしておくだけで安心感が違います。また、ALSOKのホームセキュリティのように賃貸向けプランを提供している警備会社もあるので、予算に余裕があれば検討してみてください。
| 対策エリア | 主な対策 | 合計コスト目安 | 即効性 |
|---|---|---|---|
| 玄関 | 補助錠+ドアスコープカバー+チェーンロック活用 | 1,300〜4,000円 | ★★★ |
| 窓・ベランダ | 防犯フィルム+補助錠+センサーライト | 3,000〜16,000円 | ★★★ |
| 生活習慣 | 在宅装い+SNS注意+洗濯物管理+防犯アプリ | 0円 | ★★☆ |

よくある質問
一人暮らしで最低限やるべき防犯対策は?
玄関の補助錠(ダブルロック)、ドアスコープカバー、防犯ブザーの携帯が最低限です。安いものを選べば合計1,800円ほど、しっかりしたものを選ぶと6,000円くらいになります。在宅時もチェーンロックをかけ、宅配は置き配を活用して玄関を開ける回数を減らすのが基本になります。あわせて、共同住宅で最も多い侵入手口は鍵のかけ忘れなので、短時間の外出でも施錠を徹底してください。
女性の一人暮らしで特に気をつけることは?
洗濯物を外に干さない、カーテンは遮光タイプを選ぶ、表札は苗字のみにする、帰宅時は周囲を確認してから鍵を開けるといった対策が効果的です。警視庁の防犯アプリ デジポリスをインストールしておくのもおすすめです。
賃貸でも穴を開けずに防犯グッズを設置できる?
できます。この記事で紹介したグッズ(補助錠・ドアスコープカバー・防犯フィルム・窓用補助錠・センサーライト)はすべて工事不要で、退去時に原状回復できるタイプです。粘着テープや磁石で固定するものが多いので、賃貸でも問題なく使えます。
まとめ

- 共同住宅の侵入口は玄関が1位、手口は無締りが1位(警察庁・令和7年)。まず施錠の徹底から
- 補助錠・ドアスコープカバー・防犯フィルムなど、工事不要で賃貸でも使えるグッズが多いです
- 玄関だけなら1,300〜4,000円、窓まで含めると3,000〜16,000円が目安
- 生活習慣の見直し(SNS投稿・洗濯物・在宅装い)は0円で即効性があります
- 引っ越し直後に主要グッズを揃えておくのが安心です










