「庭に傾斜があるけど、人工芝を敷けるの?」「坂になっている部分にも施工できる?」——傾斜地への人工芝施工を検討している方から多く寄せられる疑問です。結論からいうと、傾斜地にも人工芝を敷くことはできます。ただし、平地よりも施工の難易度が上がり、正しいずれ防止対策が必要です。この記事で詳しく解説します。

目次

傾斜地に人工芝を敷けるか
傾斜地への人工芝施工は可能ですが、傾斜の角度によって難易度が大きく変わります。
- 緩やかな傾斜(15度以下):DIYでも施工可能。ピンをしっかり打てばほとんど問題なし
- 中程度の傾斜(15〜30度):DIY可能だが、ずれ防止対策を念入りに行う必要がある
- 急な傾斜(30度以上):専門業者への依頼がおすすめ。土砂崩れのリスクも含めた安全対策が必要
傾斜が急になるほど、人工芝がずり落ちるリスクと下地の流出リスクが高まります。安全面から見ても、急傾斜は専門業者に相談することをおすすめします。

傾斜地での施工ポイント
ポイント1:ピンを多めに・密に打つ
傾斜地では平地の1.5〜2倍のピン密度で固定することが重要です。外周は15〜20cm間隔、内側も30cm以内の間隔でピンを打ちましょう。特に上部(高い側)は、重力で下にずれようとする力がかかるため、入念に固定します。傾斜の強さに応じて、固定ピンに加えて接着剤(人工芝用両面テープ・ボンド)を併用するとさらに効果的です。
ポイント2:人工芝は上から下に向かって敷く
施工の順序として、傾斜の上部(高い方)から下部(低い方)に向かって人工芝を広げていきます。この方向で施工することで、芝が重力方向にテンションがかかった状態になり、ずれにくくなります。逆方向(下から上)に敷くと、端部が浮きやすくなります。
ポイント3:下地を丁寧に転圧・安定化する
傾斜地は雨水によって土が流れやすいため、下地の安定化が特に重要です。砕石を入れて転圧し、砕石層の厚さを10cm以上確保するのが理想です。転圧が不十分だと、雨後に下地が崩れて人工芝ごとずり落ちる原因になります。傾斜がある土地では砕石+砂の二層構造で下地を安定させると、長期間安定した状態を保てます。
ポイント4:防草シートの固定を強化する
傾斜地では防草シートもずれやすいため、ピンの間隔を平地より密にして固定します。ピン間隔は15〜20cm以内が目安です。防草シートの重ね幅も通常より広く(20〜30cm)取ることで、雑草の侵入と防草シート自体のずれを防ぎます。
ポイント5:端部の固定を徹底する
傾斜地の人工芝は端部からずれが始まることが多いです。見切り材(エッジング)をしっかり設置し、端部の人工芝を確実に固定しましょう。コンクリートブロックや石で重しをする方法も有効です。

法面(のりめん)への施工
法面(斜面)に人工芝を敷くケースでは、さらに特別な対策が必要になることがあります。
- 法面の上部に土留め(ブロック・石積みなど)がない場合は、土砂崩れのリスクが高い
- 急な法面(30度超)は人工芝単独では固定できないことがある
- アンカーピンをロープで連結するなど、特殊な固定工法が必要になることがある
急な法面や土砂崩れのリスクがある場所については、人工芝施工の前に土木・造園の専門業者にご相談ください。安全性の確認と適切な補強工事を合わせて行うことが大切です。

よくある質問
Q. 傾斜地の人工芝はどのくらいの頻度でずれ具合を確認すればいいですか?
A. 施工後3ヶ月間は月1回程度確認し、ずれや浮きが見られた場合はすぐにピンを追加して固定しましょう。その後は3〜6ヶ月に1回の確認で十分です。大雨の後は必ずチェックすることをおすすめします。
Q. 傾斜地に砂利を入れることはできますか?
A. 傾斜地に砂利(充填砂)を入れると、傾斜によって砂が下に流れてしまう問題があります。充填材なしのノンフィルタイプの人工芝を選ぶのが傾斜地では一般的です。

まとめ
傾斜地への人工芝施工は可能ですが、ずれ防止対策が最重要です。ピンを密に打つ・上から下に敷く・下地をしっかり転圧する・防草シートの固定を強化するの4点を押さえれば、緩やかな傾斜ならDIYでも対応できます。急な傾斜(30度以上)や法面の場合は、安全性の観点からもプロの業者への依頼を強くおすすめします。




