実家の庭に人工芝を敷いたとき、一番時間をかけたのが下地作りでした。正直なところ、地味な作業なので飛ばしたくなるんですが、ここを手抜きすると後から全部やり直しになります。実際、人工芝のトラブルの大半は下地が原因なんですよね。ここではDIYでもできる下地作りの手順を、自分の経験も交えてまとめました。

目次

なぜ下地作りが重要なのか
人工芝のトラブルの8割は下地に起因すると言っても過言じゃないです。下地が平らでなければ仕上がりはデコボコに、排水が悪ければカビや虫の原因に、有機物が残っていれば雑草が生えてきます。
逆に言えば、下地さえしっかり作れば人工芝は長期間きれいな状態を保てます。Yahoo!知恵袋でも「敷いたら数ヶ月でデコボコになった」という相談をよく見かけますが、大半が転圧不足です。うちの場合は父と2人で整地だけに丸一日使いましたが、2年経った今もデコボコは出ていません。

下地作りに必要な道具と材料
全部ホームセンターで揃いますが、買う前に必要量を計算しておかないとムダな出費になります。特に山砂は量が多いので、配達サービスの有無も確認しておくと安心です。
- スコップ・クワ:既存の植物や土の除去に
- レーキ(トンボ):地面を平らにならすのに
- 転圧器(タンパー):地面を叩き固める。5〜10kg以上の重量があると効果的。レンタルなら1日1,000〜2,000円
- 水糸・水平器:水平・勾配の確認に
- 山砂または砕石:下地材として。1平米あたり3〜5cm厚で計算(20平米なら約1,500kg)
- 防草シート:高密度不織布タイプ。1平米あたり200〜500円の差は長期で効いてくる
- U字ピン:防草シート固定用。50cm間隔で1平米あたり4〜5本

下地作りの手順
手順1:既存の雑草・石・ゴミを除去する
まず施工場所の雑草を根っこごと取り除きます。石、木の根、ゴミもすべて撤去。腐葉土や有機物が混ざった土も取り除いてください。有機物が残ると虫の発生原因になります。
スギナなど根が深い雑草は、地表だけ除去しても意味がないんですよね。根まで掘り出すか、除草剤を散布して1〜2週間置いてから整地に入るのが確実。除草剤は1,000〜2,000円程度なので、ここはケチらない方がいいです。
手順2:不要な土を掘削する
下地材(砂や砕石)を入れる場合は、その厚み分(3〜5cm程度)だけ地面を掘り下げます。人工芝を敷いた後に周囲の地面より高くなりすぎると不自然なので、仕上がりの高さを先にイメージしておくのが大事です。
計算の目安は、人工芝の芝丈(30mmなど)+下地材の厚み(30〜50mm)+防草シートの厚み(数mm)。うちの場合は合計約8cm掘り下げました。
手順3:排水勾配をつける
水はけを確保するために、地面に1〜2%程度の勾配をつけます。1mあたり1〜2cmの傾斜です。建物から離れる方向に水が流れるようにするのが基本。
水糸を張って傾斜を確認しながら作業すると均一な勾配をつけやすいです。正直なところ、最初は「勾配なんて適当でいいだろう」と思っていましたが、雨の後に水たまりができると芝の裏にカビが生えるリスクがあるので、ここは丁寧にやるべきポイントです。
手順4:下地材を敷く
整地した地面に下地材を3〜5cm程度敷きます。どの下地材を選ぶかは土壌の状態次第ですが、迷ったら山砂が無難です。
- 山砂:最も一般的で扱いやすい。適度に固まり排水性も良好。20kgあたり300〜500円
- 砕石(C-40):排水性に優れる。水はけの悪い土壌向き。砕石の上に山砂を薄く敷くとベスト
- 真砂土:山砂に似た性質。地域によっては山砂より入手しやすい
- 川砂:排水性は最も高いが、固まりにくいため転圧が難しい。上級者向け
水はけの悪い庭では、砕石(5〜10cm)の上に山砂(3〜5cm)を重ねる二層構造がおすすめです。砕石が排水路の役割を果たすので、雨上がりの水はけが全然違います。コストは少し上がりますが、カビや虫のリスクを考えるとやる価値はあります。
手順5:転圧する
下地材を敷いたら転圧器(タンパー)でしっかり叩き固めます。ぶっちゃけ、ここが一番しんどい工程です。でも転圧が甘いと後から地面が沈んでデコボコになるので、妥協できない部分なんですよね。
転圧器がない場合は平らな板の上に乗って足で踏み固める方法もありますが、20平米を超えるなら転圧器をレンタルした方が効率的です。転圧後に水をまいてもう一度転圧すると、より締まった下地になります。
手順6:最終確認
長い角材や水平器を使って、地面が平らかどうか確認します。凹んでいる箇所は下地材を足し、出っ張りは削って再度転圧。この作業を妥協しないのが、きれいな仕上がりへの近道です。
最後に指で地面を軽く押してみて、沈み込みがなければ合格。ここまでやれば、人工芝を敷いた後のデコボコに悩まされることはまずないです。

下地材の選び方
土壌の状態に合わせて下地材を選ぶのが基本ですが、判断基準はシンプルです。
水はけが良い土壌の場合
山砂を3〜5cm敷いて転圧すれば十分。コストも安く、DIYでも扱いやすい下地材です。20平米なら山砂だけで5,000〜8,000円程度で済みます。
水はけが悪い土壌の場合
砕石(C-40)を3〜5cm敷いた上に、山砂を2〜3cm敷く二層構造が安心。砕石層が排水路の役割を果たすので、雨の後も水が溜まりにくくなります。コストは山砂単体の1.5〜2倍くらいですが、カビやぬめりのリスクを考えると長期的には元が取れます。
固まる土は使えるか?
固まる土を下地に使う方法もありますが、水はけが悪くなるデメリットがあります。使う場合は排水勾配をしっかり確保して、水が溜まらないようにする必要があります。DIY初心者なら山砂の方が扱いやすいのでおすすめです。

よくある失敗と対策
対策:転圧は最低2回(乾燥時と水まき後)行う。20平米以上ならプレートコンパクターのレンタル(1日3,000〜5,000円)を検討した方が確実です。
対策:水糸を張って勾配を確認しながら作業する。排水先(側溝や砂利スペース)に向かって1〜2%の傾斜をつけるだけで大丈夫。
対策:掘削時に腐葉土や木の根をしっかり取り除く。除草剤を散布してから整地するとより確実。手間はかかるが、後から虫が大量発生するよりずっとマシ。

DIYが難しいと感じたらプロに相談を
下地作りは人工芝施工で最も重要かつ最も手間がかかる工程です。特に広い面積や水はけの悪い土壌では、専門的な知識と道具が必要になることもあります。
プロの業者なら土壌の状態に合わせた最適な下地処理を行ってくれますし、10年保証を付けている業者もあります。DIYとの費用差は、20平米で15万〜30万円くらい。「時間と手間」と「安心感と仕上がり」のどちらを重視するかで判断すればいいと思います。まずは無料見積もりで費用感を確認してみてください。

まとめ
- 下地作りは「除草→掘削→排水勾配→下地材→転圧→確認」の6ステップ
- 転圧は最低2回(乾燥時+水まき後)で、ここが仕上がりの8割を決める
- 水はけの悪い庭は砕石+山砂の二層構造が安心
- 山砂が迷ったときの鉄板。コストも手頃でDIY向き
- 20平米以上なら転圧器のレンタルを検討した方が効率的
下地作りは地味で体力も使いますが、ここに時間をかけるかどうかで人工芝の仕上がりと寿命が大きく変わります。うちは20平米の下地に丸一日かけましたが、2年経った今も状態は良好。やって良かったと実感しています。












