庭の土の上に人工芝を敷くのは、最も一般的な施工パターンです。しかし「ただ敷くだけ」では、数年後に雑草が生えてきたり、地面が沈んで表面がでこぼこになったりすることがあります。長くきれいな状態を保つためには、正しい下地処理が欠かせません。この記事では、土の上への人工芝施工を6つのステップで詳しく解説します。

目次

土の上に敷く手順
1. 雑草の除去
まず最初に、庭の雑草を根っこごと徹底的に取り除きます。地上に見えている部分だけを刈るのではなく、スコップやクワを使って根まで掘り起こしましょう。特にスギナ(つくし)やチガヤ(ちがや)、ドクダミなどは地下茎で広がる強い雑草で、根を残すと防草シートを突き破って生えてくる可能性があります。
より確実に除草したい場合は、除草剤(グリホサート系など)を散布して1〜2週間待ちましょう。除草剤が効いた後に枯れた草を取り除くと、根まで枯らすことができます。ただし、除草剤の使用後は十分に期間を空けてから次の工程に進みましょう。
2. 石・ゴミ・有機物の除去
雑草を取り除いた後、石や木の根、腐葉土などの有機物を取り除きます。有機物は土の中で分解されるにつれて地面が沈下する原因になります。また、分解過程で虫が発生したり、雑草の栄養源になることもあります。直径2cm以上の石はすべて取り除くことを目標にしましょう。
3. 整地・転圧
地面を平らにならし、転圧器(プレートコンパクター)でしっかり固めます。これを怠ると、施工後に地面が沈んで人工芝がでこぼこになります。整地の際に、排水勾配(1〜2%程度)をつけておくと、雨水が自然に排水されます。転圧は2〜3回繰り返すと効果的です。レンタル店でプレートコンパクターを借りるか、DIYであれば足で踏み固める方法もあります(効果は落ちますが)。
4. 下地材を敷く(推奨)
地盤の状態に応じて、山砂や砕石(砂利)を3〜5cm程度敷いて転圧します。この工程を加えることで、排水性と安定性が大幅に向上します。特に水はけが悪い粘土質の土壌や、ぬかるみやすい赤土の庭では、下地材の施工はほぼ必須です。砕石(クラッシャーラン)を先に敷いて転圧し、その上に山砂を薄く敷くと理想的な下地になります。
5. 防草シートを敷く
防草シートは雑草の生長を防ぐために欠かせない工程です。安価な織布タイプではなく、品質の高い不織布タイプ(厚さ0.5mm以上・遮光率99%以上)を選びましょう。継ぎ目は10〜15cm重ねて、隙間から雑草が生えるのを防ぎます。U字ピンを30〜50cm間隔で打ち込んで固定します。端の部分も折り返してピン止めするときれいに仕上がります。
6. 人工芝を敷いて固定
仮敷きをして芝目の方向を確認し、同じ方向に揃えます。ハサミやカッターで必要なサイズにカットし、U字ピンを20〜30cm間隔で打ち込んで固定します。複数枚を並べる場合は、継ぎ目が目立たないように芝目を揃え、ジョイントテープで接続します。施工後は硬いブラシで芝を起こすと、仕上がりがきれいになります。

土の状態別の注意点
粘土質の土
粘土質の土は水はけが非常に悪く、人工芝の下に水が溜まりやすい土壌です。砕石層を5〜10cm作ることで排水性を大きく改善できます。砕石層なしでの施工は、数年後に苔やカビが発生するリスクが高まります。
砂質の土
砂質の土は排水性が良い反面、地面が締まりにくい傾向があります。転圧を念入りに行うことが重要です。転圧が不十分だと人が歩くたびに地面が沈み、人工芝の表面がへたってきます。
赤土(関東ローム層など)
赤土は水はけが悪く、ぬかるみやすい土壌です。砕石5cm+山砂3cmの二層構造の下地がおすすめです。雨の多い地域では特に排水対策を念入りに行いましょう。

DIYと業者施工の選択
30平米程度の小さな庭であれば、手順を守ればDIYでも施工可能です。ただし、下地処理(特に転圧と排水対策)を手を抜くと後々問題が出やすいため、丁寧な作業が求められます。50平米以上の広い庭や、土壌の状態が悪い場合は、プロに依頼する方が長期的なコストパフォーマンスが良くなります。

まとめ
土の上への人工芝施工は、下地処理がすべてと言っても過言ではありません。除草→整地→転圧→下地材→防草シート→人工芝の6つのステップを丁寧に行うことで、長期にわたってきれいな状態を保てます。施工後の雑草や沈下のトラブルを防ぐためにも、各工程を手抜きせずに進めましょう。プロに任せれば最高品質の下地処理と仕上がりが期待できます。







