スタッドレスに替えて物置に眠ったままの夏タイヤ4本。粗大ごみの品目一覧を探しても「タイヤ」が見つからない。結論から書くと、タイヤは自治体の粗大ごみとして受け付けていない自治体が多く、処分先はタイヤ販売店やカー用品店になる。費用は1本440円からが目安だ。一方で、同じ車まわりでもヘルメットやホイールキャップは普通の家庭ごみで出せる。どこで線が引かれているのかを確認した。
| 品目 | 横浜市の扱い | 処分先 |
|---|---|---|
| タイヤ(自動車・バイク) | 販売店へ相談 | タイヤ販売店・カー用品店 |
| ホイールカバー・ホイールキャップ | 燃やすごみ(50cm超は粗大ごみ) | 自治体 |
| ヘルメット | 燃やすごみ | 自治体 |
| タイヤチェーン(金属製) | 小さな金属類 | 自治体 |
自治体はタイヤを収集していない
横浜市のごみ分別辞典で「タイヤ」を引くと、自動車・バイクのタイヤの出し方は「販売店へ相談」とだけ書かれている。市の収集区分ではなく、外部に投げる扱いだ。
八千代市はもっと直接的で、粗大ごみとして出せないものを整理した一覧に「構造上、市で処理できないもの」という区分を設け、そこに「スプリング入りのベッドマットレス、ピアノ、電子オルガン、タイヤ、非金属タイヤチェーン、車のパーツ、ガスボンベ、耐火金庫、大型健康器具(マッサージチェア等)、電動ベッド、オイルヒーター、フロン含有の家電製品など」を挙げている。破砕機に入れられない、燃やせない、という設備側の理由だ。
「粗大ごみ タイヤ」で検索しても品目表に出てこないのは、そもそも受け付けていないからということになる。
家庭から出るタイヤは「一般廃棄物」
ここで用語を整理しておきたい。タイヤは産業廃棄物だから捨てられない、という説明を見かけるが、家庭から出るものについては当てはまらない。一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)は、廃タイヤの回収ルートを事業者から収集運搬業者へ渡る産業廃棄物のルートと、一般家庭からタイヤ販売店が引き取る一般廃棄物のルートに分けて説明している。
そのうえで同協会は「一般消費者がタイヤを購入した際に不要になったタイヤ(一般廃棄物の廃タイヤ)は、当該タイヤ販売店に処理費を支払って引き取ってもらうことが一般的です。」としている。さらに、会員企業の営業拠点や販売店では、購入時に発生したタイヤだけでなく「自宅ガレージや物置等に保管していた、不要になったタイヤについても引き取っています。」と案内している。買い替えとセットでなくても持ち込める、ということだ。
逆に注意すべきは事業用だ。同協会は「事業活動に伴って生じた廃タイヤ(産業廃棄物の廃タイヤ)は、引き取ることはできません」と明記している。社用車のタイヤは同じルートに乗らない。
費用は1本440円から
金額を公表している例としては、オートバックスが「オートバックスにおけるタイヤ処分費用は、1本あたり440円~(税込)となっています」としている(車種・店舗によって金額は異なるとの注記あり)。ホイール付きのタイヤは別途取り外し費用がかかる。参考までに、同社のタイヤ交換の作業工賃は1本あたり1,100円〜(税込)だ。
4本まとめて処分するなら1,760円からという計算になる。ただしJATMAが求めているとおり、引取りを希望する店舗には事前に電話し、処理費と引取り方法を確認しておきたい。持ち込みのみ対応の店、購入者限定の店など運用に幅がある。
ヘルメット・ホイールキャップは家庭ごみでよい
車まわりの用品がすべて特別扱いというわけではない。横浜市の分別辞典では、ヘルメットは燃やすごみ、ヘルメット用シールドも燃やすごみ(プラスチックのみのものはプラスチック資源)、ホイールカバー・ホイールキャップは燃やすごみで50cmを超える場合は粗大ごみ、金属製のタイヤチェーンは小さな金属類、ゴム製のタイヤチェーンは燃やすごみとなっている。タイヤチューブも燃やすごみだ。
ルーフボックスのような大型の樹脂製品はサイズで粗大ごみに回る。素材と大きさで判定されるだけなので、迷ったら自分の市の分別辞典で品目名を引けば済む。タイヤだけが例外的に外に出される、と覚えておくと分かりやすい。
「無料引き取り」の広告には注意する
国民生活センターは2022年11月2日、市区町村から一般廃棄物処理業の許可を受けず違法に回収を行う事業者について注意喚起を公表している。同センターの発表では、「定額パック◯◯円〜」と宣伝しながら作業後に追加料金を請求するトラブルが多発しているとされる。
タイヤは無料回収をうたう広告が出やすい品目のひとつだ。困ったときの相談先は消費者ホットライン「188」。
片付けのついでにまとめて頼みたい場合は、タイヤを扱えるかを見積もり時に確認する。単品では割高になりやすいので、他の不用品と合わせて相見積もりを取るのが実際的だ。
よくある質問
タイヤは粗大ごみに出せますか?
出せない自治体が多い。横浜市は自動車・バイクのタイヤについて販売店へ相談するよう案内しており、八千代市は構造上市で処理できないものとして一覧に挙げている。まずは自分の市の分別辞典を確認し、載っていなければ販売店ルートになると考えてよい。
買ったときの店でなくてもタイヤを引き取ってもらえますか?
JATMAは、会員企業の営業拠点や販売店では自宅ガレージや物置等に保管していた不要なタイヤも引き取っているとしている。ただし引取りを希望する店舗に事前に電話し、処理費と引取り方法を確認するよう求めている。店舗ごとの運用差があるので、行く前の一本の電話が確実だ。
ヘルメットはタイヤと同じで自治体に出せませんか?
ヘルメットは出せる。横浜市の分別辞典ではヘルメットは燃やすごみで、シールドも燃やすごみとなっている。ヘルメット用カバーは布製なら古布へ回る。タイヤと違い、破砕処理ができるためだ。

まとめ
タイヤは自治体の粗大ごみに出せないことが多く、横浜市は販売店への相談、八千代市は構造上処理できないものとして案内している。家庭から出るタイヤは一般廃棄物にあたり、JATMAはタイヤ販売店に処理費を払って引き取ってもらうのが一般的だとしている。
費用はオートバックスの公表値で1本440円〜(税込)。保管していた古いタイヤも引き取ってもらえるので、まずは近くの店に電話して処理費と引取り方法を聞くところから始めたい。ヘルメットやホイールキャップは、そのまま家庭ごみで出せる。








