不用品回収を熊本市で|大型ごみ5個の壁と地震対応

不用品回収を熊本市で|大型ごみ5個の壁と地震対応

熊本市では粗大ごみのことを大型ごみと呼び、受付窓口には「ごみゼロコール」という愛称が付いている。料金は品目ごとに500円か900円の2種類だけで、金額そのものは分かりやすい。結論から書くと、熊本で詰まるのは料金ではなく1回に5個までという個数制限と、家の中には入って収集しないという点だ。転居シーズンには収集まで3週間かかることもある。ここを先に把握しておきたい。

項目熊本市の大型ごみ
呼び方大型ごみ(粗大ごみにあたる区分)
手数料品目ごとに500円または900円(大型ごみ処理シール)
申込ごみゼロコール 0570-00-5374(月〜土8時30分〜17時)/ファックス096-353-7070
個数1回の収集日に原則5個まで
収集までの日数通常1週間程度、転居シーズンは3週間程度
出す時間収集日当日の朝8時30分まで

※出典は熊本市・「大型ごみ」の出し方【ごみゼロコール】(2026年7月時点で確認)。

令和8年熊本地震で壊れたものは無料で回収してもらえる

先に、いま熊本市で不用品回収を調べている人に関わる情報を書いておく。市は令和8年7月28日の地震被害を受けて、災害ごみの特別収集を行っている。7月29日から、市は「大型ごみ、家電4品目についても、地震で被害を受けたものに限り、事前にごみゼロコールに申し込みをしていただくことで、無料で回収を行います。」としており、大型ごみ処理券は不要とされている。

自分で処理施設へ運ぶ場合も、市は「令和8年7月29日8時30分から、地震により発生した災害ごみ(災害が直接起因して発生したごみに限る)を市の処理施設に搬入する際の廃棄物処理手数料を減免(免除)します。」としている。減免には事前申請が必要で、り災状況の写真と持込廃棄物の写真が求められる。

地震で壊れた家具や家電を業者に有料で頼む前に、まずごみゼロコール(0570-00-5374)へ確認したい。対象や期間は市のお知らせページで更新されるため、依頼の直前に見ておくのが確実だ。

熊本市の大型ごみは500円か900円。ただし1回5個まで

平常時の話に戻す。熊本市の大型ごみは、市の指定袋(大袋)に入れて口を結べない大きさのものが対象で、市は「金額は、品目ごとに500円又は900円です。」としている。2段階しかないので、金額で悩むことはほとんどない。

問題は個数と日数だ。市は「1回の収集日に申し込める大型ごみは、原則として5個までです。」としており、さらに「大型ごみのお申込みから収集日までは、通常1週間程度ですが、転居等される方の収集依頼が多い時期には、収集日までに3週間程度お時間をいただく場合があります。」と案内している。

3月の引っ越しシーズンに、5個ずつ、3週間待ち。ワンルームの家財でも2回から3回に分けることになり、退去日から逆算すると1か月半前には動き出さないと間に合わない計算になる。申込みは電話が基本で、ファックス(096-353-7070)は電話での内容確認が困難な人向けの用紙送付に使われている。

⚠️ 部屋の中からは運んでくれない
熊本市は「たんす等の大型ごみを家の中に入って収集することはできません。必要に応じて民間業者等をご利用いただき、屋外の収集場所までの運び出しをお願いします。」と明記している。市の側から民間業者の利用を案内している珍しい書き方だ。戸建てなら原則として公道に面した敷地内、集合住宅なら専用のごみステーション等まで、自分で下ろす必要がある。

熊本市には「引越ごみ限定」の許可業者が50社ある

ここが熊本市を調べていて最も実用的だった点だ。熊本市の一般廃棄物処理業及び産業廃棄物処理業の許可業者名簿は、収集運搬業の名簿が許可の種類ごとに分かれている。

名簿掲載数現在日
一般廃棄物収集運搬業(限定なし)83社令和8年4月1日
引越ごみ限定50社令和7年5月1日
特定廃家電限定3社令和7年5月1日
落ち葉等限定59社令和7年5月1日

注目したいのが引越ごみ限定の名簿だ。これは引越しに伴って生じたごみを収集運搬できる限定許可で、名簿には運送業や便利屋を営む個人事業者が多く並ぶ。引っ越しそのものを依頼して、それに伴って出たごみを一緒に運んでもらう、という使い方を想定した許可になっている。

逆に言えば、この名簿に載っていない業者が「引っ越しごみもまとめて回収します」と言ってきたら、その根拠を確かめる必要がある。市が名簿を許可の種類で分けているのは、扱える範囲がそれだけ違うからだ。

許可の種類の見分け方と、業者を比べるときの順序は別記事にまとめている。

自分で運ぶなら10キロ150円。日曜以外は祝日も開いている

熊本市の処理施設は自己搬入を受け付けている。受入日は1月4日から12月28日までで日曜日を除き、日曜日以外の祝日は開いている。受入時間は午前8時30分から午後4時30分まで。処理手数料は一般廃棄物の場合、10キログラムまでごとに150円で、車ごと計量した重量差で計算される。

ごみの種類施設所在地・電話
燃やすごみ東部環境工場東区戸島町2570番地/096-380-8211
燃やすごみ西部環境工場西区城山薬師2丁目12-1/096-329-0900
埋立ごみ扇田環境センター北区貢町1567番地/096-245-2696

品目ごとに受入条件があり、スプリングのないソファーは金属を外したもの、丸太や剪定枝は直径20センチメートル以下かつ長さ4メートル以下、といった細かい決まりがある。金属フレームやバネが付いたソファーは扇田環境センターへ回される。出典は熊本市のごみ処理施設への持込について

植木町地区だけは別の仕組みで動いている

熊本市は平成22年3月23日に城南町・植木町と合併しているが、旧植木町地区の不燃性ごみは今も市の施設ではなく山鹿植木広域行政事務組合が処理している。市の持込みページにも、不燃性ごみについて旧植木町地区に住んでいる人は山鹿植木広域行政事務組合最終処分場(096-272-6339)へ持ち込むよう注記がある。

使える指定ごみ袋も違い、北区植木町管内で使えるのは不燃物専用(埋立ごみ)の1種類で、熊本市の指定収集袋(埋立ごみ)用は使えない。大型ごみの定義を説明するページにも「植木地区を除く」という但し書きが付いている。北区の北部に住んでいるなら、市の一般的な案内をそのまま当てはめないほうがいい。

よくある質問

熊本市の大型ごみは1回に何個まで申し込めますか?

原則として1回の収集日に5個までだ。熊本市はごみゼロコール(0570-00-5374)での事前申込制をとっており、受付は月曜から土曜の午前8時30分から午後5時まで。申込みから収集日までは通常1週間程度だが、転居する人の依頼が多い時期には3週間程度かかる場合があると案内されている。手数料は品目ごとに500円または900円で、大型ごみ処理シールをコンビニ等で購入して貼る。

熊本市で引っ越しの不用品を業者に頼むときの確認方法は?

市の許可業者名簿を見る。熊本市は一般廃棄物収集運搬業の名簿を許可の種類ごとに分けて公開しており、限定なしが83社(令和8年4月1日現在)、引越ごみ限定が50社、特定廃家電限定が3社、落ち葉等限定が59社となっている。引越ごみ限定は引越しに伴って生じたごみを収集運搬できる許可で、運送業や便利屋を営む事業者が多い。依頼先がどの名簿に載っているかを確かめれば、扱える範囲がわかる。

地震で壊れた家具や家電の処分費用はかかりますか?

令和8年熊本地震で被害を受けたものについては、市が無料回収と手数料減免を実施している。市は7月29日から、大型ごみと家電4品目についても地震で被害を受けたものに限り、事前にごみゼロコールへ申し込むことで無料回収を行うとしている(大型ごみ処理券は不要)。自分で処理施設へ搬入する場合も、令和8年7月29日8時30分から処理手数料が減免される。減免には事前申請とり災状況の写真などが必要になる。

許可の名簿を「引越ごみ限定」まで分けて出している市は少ない。頼む前にどの名簿に載っているか見るだけで、話がかなり整理される。

まとめ

熊本市の大型ごみは500円か900円の2段階。ごみゼロコール(0570-00-5374)への事前申込制で、1回に5個まで、収集まで通常1週間、転居シーズンは3週間程度かかる。家の中には入って収集してもらえないため、屋外の収集場所までは自分で運ぶ必要がある。

自分で運べるなら、東部・西部環境工場や扇田環境センターへ10キログラムまでごとに150円で持ち込める。日曜以外は祝日も開いている。業者に頼むなら、市の名簿で「限定なし」か「引越ごみ限定」かを確かめること。そして地震で壊れたものについては、いま市が無料回収と手数料減免を行っている。有料で頼む前に、まずごみゼロコールに確認したい。

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