名古屋市で不用品を処分するなら、2026年(令和8年)の今は少し特殊なタイミングにある。市は収集日が令和8年10月1日以降になる粗大ごみから、処理手数料を改定すると告知しているからだ。急ぎでないものを秋まで置いておく判断は、今年に限っては裏目に出る可能性がある。結論から書くと、名古屋では「現行の250円・500円・1,000円・1,500円で出せるうちに片付ける」か、「量が多いなら市の許可を持つ業者にまとめて頼む」かの二択で考えるのが分かりやすい。
| 項目 | 名古屋市の粗大ごみ |
|---|---|
| 対象 | 30センチ角を超える大型ごみ(例外品あり) |
| 手数料(現行) | 250円・500円・1,000円・1,500円 |
| 申込み | 粗大ごみ受付センターへインターネットまたは電話 |
| 改定予定 | 収集日が令和8年10月1日以降の分から手数料改定 |
※出典は名古屋市・粗大ごみの分け方・出し方についてと名古屋市・粗大ごみ手数料のめやす(2026年7月時点で確認)。
まず現行の手数料を確認する
名古屋市の粗大ごみは、市の説明では「30センチ角を超える大型ごみが対象です。」とされている。ただし30センチ角を超えても粗大ごみにならない例外があり、かさ・食器・調理器具・清掃用具の一部は素材によって可燃ごみか不燃ごみに出せる。ここを勘違いすると、出す必要のない手数料を払うことになる。
金額は4段階だ。市は「粗大ごみの手数料は大きさや種類によって250円、500円、1000円、1500円に分かれております。」と説明しており、申込みの際に大きさを聞かれるのはこのためだ。
そして改定の告知がある。手数料のめやすのページには「収集日が令和8年10月1日(木曜日)以降となる粗大ごみについて、粗大ごみ処理手数料の改定を行います。」と記載されている。新しい単価表は後日掲載とされているため、記事執筆時点では改定後の金額は分からない。ただ、10月1日という境目が「申込日」ではなく「収集日」で区切られている点は覚えておきたい。9月末に申し込んでも、収集が10月にずれれば改定後の扱いになる。
木材は1.5メートル・直径15センチ以下に
名古屋市には、他都市ではあまり見かけない具体的な出し方の指定がある。市の案内は、木材などの長いものは長さ1.5メートル、直径15センチ以下にして縛るよう求めている。DIYで出た木材や、庭木を切った枝を出そうとして当日に断られるのは、たいていこの基準だ。
もうひとつ、令和8年4月から施行された「名古屋市家庭廃棄物等の持ち去りの防止に関する条例」がある。市は金属の市況価格の高騰などを背景に、資源・ごみの持ち去り行為を禁止した。市のページでは、粗大ごみを出す際に持ち去り禁止の貼り紙を貼って市に出した旨の意思表示をすると一定の抑止効果が期待できるとして、貼り紙のデータを配布している。手書きでも構わないとされている。
量が多いときは「一時多量ごみ制度」も選択肢に
引っ越しや片付けで一度に大量に出る場合、名古屋市には一時多量ごみの制度がある。市の注意喚起ページは、「ごみが一度に大量に出る場合や室内からの搬出が必要な場合には本市の一時多量ごみ制度の利用も可能です。」としている。民間の不用品回収業者に頼む前に、この制度で足りないかを一度確認する価値はある。
それでも業者に頼むほうが早い場面はある。日程を自分で決めたい、当日に部屋の中から運び出してほしい、といった要望は市の収集では埋まらない。軽トラック1台の積み放題について、一括見積もりのエコノバは「この軽トラック積み放題サービスの料金相場は、概ね1.5万円から1.8万円程度となっています。」と説明している。市の粗大ごみで1,500円の品を10点出すと15,000円になる計算なので、点数が多いほど積み放題との差は縮まる。
名古屋市は「古物商」「産廃」では家庭ごみを回収できないと明言している
名古屋市は注意喚起ページで「家庭ごみ(一般廃棄物)は 産業廃棄物処理業の許可や公安委員会の出す古物商の許可では収集できません。」とはっきり書いている。「古物商許可あり」「産業廃棄物収集運搬業許可取得済み」だけを掲げている業者は、家庭ごみの回収については名古屋市の許可を持っていない可能性がある。また市は、チラシを配って指定日にごみ置き場などから回収して回る「無料回収」も違法だとして、利用しないよう呼びかけている。許可の有無に関する問い合わせ先は環境局 事業部 廃棄物指導課 一般廃棄物指導担当(電話052-972-2683)。
許可制度そのものの説明と、業者を比べるときのチェック順序は別記事にまとめている。
よくある質問
名古屋市の粗大ごみ手数料はいつ変わりますか?
収集日が令和8年10月1日(木曜日)以降となる粗大ごみから改定される。名古屋市の粗大ごみ手数料のめやすのページに改定の告知があり、新しい単価表は後日掲載するとされている。区切りが申込日ではなく収集日である点に注意したい。現行の手数料は250円・500円・1,000円・1,500円の4段階だ。
30センチ角を超えていれば必ず粗大ごみになりますか?
ならない場合がある。名古屋市は30センチ角を超えるものを粗大ごみの対象としつつ、例外品があると明記している。具体的には、かさ・食器・調理器具・清掃用具の一部は30センチ角を超えても粗大ごみにはならず、素材によって可燃ごみまたは不燃ごみに出せるとされている。判断がつかない場合は粗大ごみ受付センターに確認するのが確実だ。
古物商の許可を持っている業者なら家庭の不用品を回収してもらえますか?
回収できない。名古屋市は、家庭ごみ(一般廃棄物)は産業廃棄物処理業の許可や公安委員会が出す古物商の許可では収集できないと明記している。家庭から出る廃棄物を有料で収集運搬するには市の一般廃棄物収集運搬業の許可が必要で、市はチラシによる「無料回収」も違法だとして利用しないよう呼びかけている。なお、まだ使えるものを買い取ってもらう取引は廃棄物の回収とは別の話になるため、買取と処分を混同しないことが大切だ。

まとめ
名古屋市の粗大ごみは30センチ角を超えるものが対象で、現行の手数料は250円・500円・1,000円・1,500円。収集日が令和8年10月1日以降になる分から改定が入る。木材は1.5メートル・直径15センチ以下に縛る、といった細かい指定もあるので、申込み前に品目ごとの条件を確認しておきたい。
量が多いときは市の一時多量ごみ制度をまず検討し、それでも業者に頼むなら、古物商や産業廃棄物の許可ではなく市の一般廃棄物収集運搬業の許可を持っているかを確認する。名古屋市はこの点を公式ページで明言しているので、判断の根拠として使いやすい。









