加湿器のトレーやフィルターに出てくる、ピンクや赤っぽい汚れ。落とし方にはメーカーが指定する順番と濃度があります。
そして、大事な注意がひとつ。シャープは「クエン酸と重曹は混ぜて使わないでください」としています。混ぜると効果のほうが消えてしまうからです。
正しい手順と、あの汚れの正体をまとめました。
| 順 | やること | 狙い |
|---|---|---|
| 1 | クエン酸で2時間つけ置き | 白い固まりを取る |
| 2 | 十分に水ですすぐ | クエン酸を残さない |
| 3 | 重曹で約60分つけ置き | 水あかやニオイを取る |
| 4 | 十分に水ですすぐ | 重曹を残さない |
※シャープの加湿空気清浄機の案内に基づく手順です。お使いの機種の取扱説明書もあわせて確認してください。
クエン酸と重曹は混ぜない
まず押さえておきたいのがこの点です。シャープははっきり注意しています。
「両方使えば効果が上がる」は逆ということです。酸性のクエン酸とアルカリ性の重曹は中和してしまい、どちらの働きも消えます。
正直に言うと、自分もこれは逆に覚えていました。両方入れたほうがよく落ちるものだと思っていたので、順番と、あいだのすすぎが要るというのは意外でした。
順番に使い、間で必ずすすぐ。ここが手順の要です。
具体的な手順と濃度
シャープが示している手順は4段階です。
1. クエン酸でつけ置き
「1.クエン酸を溶かした水またはぬるま湯で、2時間「つけ置き」する (白い固まりを取ります)」
濃度も指定されています。「クエン酸の使用量 水またはぬるま湯(40℃以下) 1Lあたり約6g(大さじ2/3杯)」
お湯は40℃以下という条件がついている点は、見落としがちなところです。
2. すすぐ
3. 重曹でつけ置き
「3.重曹を溶かした水で、約60分「つけ置き」する (水あかやニオイを取ります)」
濃度は「重曹の使用量 水1Lあたり約36g(大さじ4杯)」。クエン酸よりだいぶ濃い設定です。
4. すすぐ
落ちない場合は「汚れがひどい場合は、何度か繰り返してください。」とされています。力ではなく回数で対応します。
すすぎ残しが故障につながる
手順に2回もすすぎが入っているのには、理由があります。
シャープは「重曹・クエン酸が残ったまま使用すると、ニオイ、本体の変形・変色の原因になります。」としています。
汚れを残した場合の影響も示されています。「水あかや白い固まりが残ったまま使用すると水もれ・異音の原因になります。」
洗剤も汚れも「残さない」。これが加湿器の手入れの原則です。
ピンク・赤い汚れの正体
ここは断定を避けたいところです。シャープは色のついた汚れについて、こう案内しています。
「水や加湿フィルター/トレーに赤色や黄色、白色のよごれなどが付くことがありますが、水道水中のミネラルや鉄分であり、異常ではありません。」
赤っぽい汚れ=必ずしも雑菌とは限らないということです。水道水由来の成分である可能性が、メーカー自身から示されています。
一方で、放置による繁殖もありえます。同社は長期間使わない場合について「加湿運転をしないのに、タンクに水を入れたままで長期間放置すると、加湿フィルターにカビが生えたり、雑菌が繁殖することがあります。」としています。
どちらであっても、対処は同じ。つけ置きで落として、しっかり乾かす。やることは変わりません。
シャープは長期間使用しないときの手順として「電源プラグをコンセントから抜き、給水タンク、加湿フィルター、トレーなどのお手入れ後、各部分の水分をよく拭き取り、十分に乾燥させます。」としています。
特に強調されているのが乾燥です。「特に加湿フィルターやトレーは、カビや雑菌を防ぐため、陰干しをして、しっかり乾かしてください。」
なお「※長期間、本体を使用しない場合でも、加湿フィルターなどは本体に入れたままにします。」とも。洗って乾かしてから戻すのが正しい保管になります。
フィルターの手入れも忘れない
加湿部だけでなく、空気を吸い込む側も汚れます。シャープは「後ろパネルやフィルターが目づまりしていると、空気を吸い込むのに余計な電力がかかり、電気代が高くなります。」としています。
頻度も示されています。「定期的に(1ヵ月に1回)お手入れをおこなってください。」
ただし、全部を毎月というわけではありません。「※集じんフィルターや脱臭フィルターについては、汚れがひどい時やニオイが気になるときにお手入れをおこなってください。」とされています。

水を使う機器である以上、汚れが出ること自体は避けられません。頻度を上げて「溜めない」のが現実的なところです。
効いてくるのは使い終わりの扱いです。タンクに水を入れたまま止めると、そこで繁殖が進みます。シャープも「加湿運転をしないのに、タンクに水を入れたままで長期間放置すると、加湿フィルターにカビが生えたり、雑菌が繁殖することがあります。」としています。
シーズンの終わりには、洗って・拭いて・陰干しして・本体に戻す。この4段階を守ってください。
それと、消耗品は交換で片づける方法もあります。シャープは「使い捨て加湿プレフィルターを使用しているときは、新しい使い捨て加湿プレフィルターに交換してください。」としています。洗うより交換したほうが早い部品もあります。
なお、手順や濃度は機種によって違う可能性があります。自分の機種の取扱説明書で確認するのがいちばん確実です。
よくある質問
加湿器のピンク汚れはクエン酸と重曹どちらで落としますか?
両方を順番に使います。ただし混ぜてはいけません。シャープは「クエン酸と重曹は混ぜて使わないでください。重曹とクエン酸を混ぜてしまうと大量の泡が発生するだけでなく、汚れや臭いを落とす効果がなくなります。」としています。手順は①クエン酸で2時間つけ置き →②水ですすぐ →③重曹で約60分つけ置き →④水ですすぐです。
クエン酸と重曹の濃度はどれくらいですか?
シャープの案内では、クエン酸が「水またはぬるま湯(40℃以下) 1Lあたり約6g(大さじ2/3杯)」、重曹が「水1Lあたり約36g(大さじ4杯)」です。お湯は40℃以下という条件があります。落ちない場合は「汚れがひどい場合は、何度か繰り返してください。」とされており、力ではなく回数で対応します。
加湿器の赤い汚れは雑菌ですか?
水道水由来の場合もあります。シャープは「水や加湿フィルター/トレーに赤色や黄色、白色のよごれなどが付くことがありますが、水道水中のミネラルや鉄分であり、異常ではありません。」としています。一方で、「加湿運転をしないのに、タンクに水を入れたままで長期間放置すると、加湿フィルターにカビが生えたり、雑菌が繁殖することがあります。」ともされています。どちらであっても対処は同じで、つけ置きで落として十分に乾燥させます。
まとめ
- クエン酸と重曹は混ぜない——効果がなくなる
- 順番はクエン酸 → すすぎ → 重曹 → すすぎ
- クエン酸は1Lあたり約6g・2時間(40℃以下)
- 重曹は1Lあたり約36g・約60分
- 洗剤の残りは変形・変色の原因
- 汚れの残りは水もれ・異音の原因
- 赤い汚れは水道水のミネラル・鉄分の場合もある
- 使わないときは洗って乾かして本体に戻す
- フィルターは月1回の手入れが目安








