入居前のハウスクリーニング|空室のほうが安い。頼む順序を間違えないために

ハウスクリーニング 入居前

引っ越し前に頼むかどうかで迷っているなら、空室のタイミングは料金面でも作業面でも有利だ。くらしのマーケットの相場では、1R・1Kで在室15,000〜35,000円に対し空室は14,000〜25,000円。家具がないぶん床・壁・収納の中まで一度に手が入る。ただしリフォームとの順序を間違えるとやり直しになる。

順序やること
1リフォーム・設備交換(あれば)
2ハウスクリーニング
3フロアコーティング(希望する場合)
4荷物の搬入

空室のほうが安い

くらしのマーケットのハウスクリーニング相場は、在室と空室で分かれている。

間取り在室・入居中空室
1R・1K15,000〜35,000円14,000〜25,000円
1LDK・2DK21,000〜47,700円20,000〜40,000円
2LDK・3K・3DK32,000〜60,500円28,000〜55,000円
3LDK・4K・4DK40,000〜75,000円33,000〜72,000円
4LDK・5DK〜60,000円〜42,800円〜

出典:くらしのマーケット(2026年7月時点)

4LDK以上では下限で17,200円の差がつく。家具の養生と移動が不要になるためだ。

金額以上に大きいのは作業範囲になる。家具の下、収納の中、壁の裏側——入居後には触れない場所に手が入るのがこのタイミングだけの利点だ。

簡易パックという選択肢

入居前は「汚れを落とす」より「一度リセットする」目的が中心になる。そのための軽いメニューを持つ業者もある。

おそうじ革命は空室クリーニングとして「簡易清掃パック 25㎡未満一律 13,750円」を用意している。同社のメニュー一覧には「原状回復クリーニング(徹底清掃) 入居前の簡易クリーニング リフォーム・リノベーション後の仕上げクリーニング」が並んでおり、目的別に分かれていることが分かる。

徹底的にやるなら在宅丸ごとパック(「25㎡未満一律料金 90,750円 25㎡以上(㎡単価) 3,630円」)という選択肢もあるが、新築や築浅なら簡易パックで足りることが多い。

順序を間違えない

入居前は複数の工事が重なりやすい。順序を誤ると作業が無駄になる。

リフォームがあるなら、クリーニングはその後だ。工事中は粉じんが出るため、先にきれいにしても元に戻る。おそうじ革命が「リフォーム・リノベーション後の仕上げクリーニング」というメニューを持っているのも、この順序が前提になっているからだ。

フロアコーティングを入れるなら、クリーニングの後になる。汚れた床の上にコーティングを乗せれば、汚れを閉じ込めることになる。

くらしのマーケットのフロアクリーニングは「こちらのサービスは洗浄のみのサービスとなっているため、よりツヤを出したりコーティングをしてもらいたい方はオプションのワックス剥離と塗装を併せてご予約ください」としており、洗浄とコーティングが別工程であることが分かる。

コーティングの相場は「UVコーティング / 10平米 ¥32,000〜¥35,000 ガラスコーティング / 10平米 ¥27,000〜¥30,000 シリコンコーティング / 10平米 ¥22,000〜¥25,000 ウレタンコーティング / 10平米 ¥17,000〜¥20,000」となっている。

⚠️ コーティングの前に床材を確認する

床材によっては、コーティングやワックスが推奨されません。朝日ウッドテックは自社のフローリングについて「当社床材のワックスがけは必要ありませんが、希望される場合はワックスがけが可能です」としたうえで、「但し、フロアの表面がワックスの被膜となるため、傷の付きにくさ、抗菌・抗ウイルス性等の塗膜性能が発揮されなくなります」としています。

さらに「また、防滑塗装品およびサニタリー用フローリングにはワックスはかけられません」とも。新築の床材こそ、かけないほうがいいケースがあります。

中古物件で頼むとき

中古を買った場合は、前の住人の生活痕をどこまで戻せるかが焦点になる。ここで期待値を正しく持っておきたい。

たとえば壁紙のヤニは、東リが「普通の壁紙であれば、残念ながら一度ついてしまったヤニを取ることは難しいものです」としている。洗浄では戻らない汚れは、張替えの検討に切り替えたほうが早い

同社は壁紙の張替え目安を「使用状況によりますが、5~10年を目安に張替えをおすすめします」としている。築年数が経っている物件なら、クリーニングより先に張替えの見積もりを取る価値がある。

設備の年数にも制限がある。おそうじ革命はエアコンについて「※製造から20年以上経過したエアコンの作業は、承ることができません」「※製造から10年以上経過したエアコンは保証の対象外となりますので、あらかじめご了承ください」としている。古い設備は洗浄より交換という判断もありうる。

新築でもクリーニングは必要ですか

新築は汚れという意味ではきれいだが、工事の粉じんや保護材の跡が残っていることがある。引き渡し前に施工会社が清掃を入れているかどうかで、必要性は変わる。

気になるなら、入居前に一度自分で確認するのが早い。収納の中、窓のレール、洗面台の下——工事の際に粉が入り込みやすい場所を見て判断すればいい。

フロアコーティングを検討している場合は、コーティング業者が下地処理としてどこまでやるかを確認したい。クリーニングが含まれるなら、別途頼む必要はない。

いずれにせよ、荷物を入れてしまうと選択肢が減る。鍵を受け取ってから荷物を入れるまでの期間に何をやるかを、先に決めておきたい。

よくある質問

入居前にハウスクリーニングを頼むと安くなりますか?

安くなります。くらしのマーケットの相場では、1R・1Kが在室15,000〜35,000円に対し空室14,000〜25,000円、4LDK・5DK〜は在室60,000円〜に対し空室42,800円〜です(2026年7月時点)。家具の養生と移動が不要になるためで、家具の下・収納の中まで手が入るという作業面の利点もあります。

リフォームとハウスクリーニングはどちらが先ですか?

リフォームが先です。工事中は粉じんが出るため、先に清掃しても元に戻ります。おそうじ革命が「リフォーム・リノベーション後の仕上げクリーニング」というメニューを持っているのも、この順序が前提だからです。フロアコーティングを入れる場合はクリーニングの後。汚れた床にコーティングを乗せると汚れを閉じ込めることになります。

新築でも入居前クリーニングは必要ですか?

引き渡し前の清掃の有無によります。新築でも工事の粉じんや保護材の跡が残ることがあるため、収納の中・窓のレール・洗面台の下を確認して判断してください。なお床のコーティングを検討している場合は、床材がワックス不要タイプでないかも要確認です。朝日ウッドテックは自社床材について「ワックスがけは必要ありません」とし、かけると「傷の付きにくさ、抗菌・抗ウイルス性等の塗膜性能が発揮されなくなります」としています。

まとめ

✅ この記事のポイント
  • 空室は在室より安い。4LDK以上では下限で17,200円の差
  • 家具がないため床下・収納の中まで手が入る
  • 入居前向けの簡易パック(25㎡未満13,750円)もある
  • 順序はリフォーム → クリーニング → コーティング → 搬入
  • 床は洗浄とコーティングが別工程
  • ワックス不要の床材もある。かける前に確認
  • 中古の壁紙のヤニは洗浄では戻らない。張替えの検討を
  • 製造20年以上のエアコンは作業を断られることがある

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