喪服が届いても、数珠と袱紗がなければ当日は形になりません。ところがセットの中身は社ごとに違っていて、同じ「フルセット」でも入っているものが揃っていないのが実情です。数珠と袱紗はオプション扱いの社があり、靴とバッグは含まれない構成のほうが多いと考えておいてください。当日必要なものを先に書き出し、そこから逆算して選ぶのが確実です。
セット内容の比較
| サービス・プラン | 含まれるもの | 価格(税込) | 期間 |
|---|---|---|---|
| 喪服レスキュー フルセット(メンズ) | 喪服・ネクタイ・靴・ベルト・数珠・袱紗 | 9,980円 | 6泊7日 |
| 喪服レスキュー フルセット(レディース) | 喪服・靴・バッグ・ネックレスとイヤリング・数珠・袱紗 | 9,980円 | 6泊7日 |
| Cariru メンズ7点セット | スーツ・シャツ・ネクタイ・ベルト・数珠・袱紗 | 10,900円〜 | 4日間 |
| RENCA ベーシック(男性) | 礼服一式・ネクタイ(数珠ふくさはオプション) | 4,800円 | 3泊4日 |
| RENCA フルセット(男性) | 上記+靴・靴下・Yシャツ・アームバンド・ベルト | 6,340円 (4,800円+1,540円) |
3泊4日 |
| RENCA フルセット(女性) | 礼服一式+ネックレス・靴・ストッキング・礼装バッグ・数珠ふくさ | 7,340円 (5,800円+1,540円) |
3泊4日 |
| 喪服レンタル本舗 小物4点 | バッグ・袱紗・念珠・ネックレス | 4,500円 | 3泊4日 (喪服4,780円は別途) |
出典:各社の商品ページ(2026年8月時点)。同じ「フルセット」でも中身と借りられる日数が違います。喪服レスキューだけ6泊7日と、他社の倍近い長さです。
一式そろえる前提で並べ直すと、男性はRENCAのフルセット6,340円、女性も同じくRENCAの7,340円が最も安く収まります。喪服レスキューの9,980円は高く見えますが、借りられるのが6泊7日と倍近く長いので、通夜と告別式が離れている場合や遠方の法要では、こちらのほうが使いやすくなります。
当日に必要なもの
まず何が要るのかを確定させます。全互協は参列時の持ち物として、香典、袱紗、数珠、ハンカチを挙げています。袱紗については「お香典は袱紗に包んで運びましょう。」とされ、数珠については「数珠は本来宗派によってデザインが異なりますが、現在市販されているものの多くはどの宗派にも適用します。」と説明されています。
服装側は、男性ならワイシャツ・ネクタイ・ベルト・靴・靴下、女性ならバッグ・パンプス・ストッキング・アクセサリーが必要になります。これらのうち手元にあるものを引いていくと、借りるべき範囲が決まってきます。
数珠と袱紗が入らないことがある
ここが盲点になりやすいところです。RENCAの紳士礼服ベーシックセットは、公式の商品ページで付属品として礼服一式とネクタイが挙げられ、数珠ふくさはオプションと表示されています。加えて条件付きの付属品もあり、「※ネクタイの色を白を選択いただいた場合にのみポケットチーフが付属します。」、「※サスペンダーはE体サイズ以上の商品にのみ付属します。」と注記されています。
一方でCariru BLACK FORMALはセット名に中身を書き込む方式です。メンズは「準喪服7点セット」が通年スーツとシャツ・ネクタイ・ベルト・数珠・袱紗という構成で、5点セットは数珠と袱紗を除いた構成になります。名前を見れば差が分かるので、比較はしやすいほうです。
・喪服本体(ジャケット・パンツまたはワンピース)
・ワイシャツ/ストッキング
・ネクタイ/ネックレス
・靴・ベルト・バッグ
・数珠・袱紗
このうち借りるものと手持ちで足りるものを分けてから、プランを選んでください。
靴とバッグの扱い
靴とバッグは、単品で借りられる社と借りられない社に分かれます。礼服レンタルのやましたは「礼服のオプションとしてのレンタルは行っておりますが、バッグのみ・靴のみのレンタルは取り扱っておりません。」としています。Cariru BLACK FORMALはバッグを箱型・トート型・サブバッグに分けたカテゴリを持っていて、パンプスやメンズシューズも単品で扱っています。
靴の仕様も確認しておきたいところです。やましたは「3E(幅広)の合皮製のものを取り扱っています。」、バッグについては「ポリエステルおよびレーヨンの素材でできたものを取り扱っています。」と案内しています。RENCAは靴の幅について「大変申し訳ございませんが、在庫の中から見計らいにてご用意させていただいておりますため、指定いただけません。」という扱いです。
小物を単品で借りるといくらか
Cariru BLACK FORMALは小物の単品価格を公開しています。数珠・念珠のカテゴリは4日間980円(税込)からで、多くが1,480円(税込)前後。袱紗も単品で扱われています。喪服本体を安く借りて必要な小物だけ足す、という組み方もできますが、レンタル料金の合計が5,000円未満だと往復送料がかかる点は頭に入れておいてください。
喪服レンタル本舗は小物をひとまとめにしています。内容は「バック・ふくさ・念珠・ネックレス」で、3泊4日4,500円(税込)です。同社は「フォーマルシーンで最低限必要な物がすべて揃っているため、あとは黒色の靴、ストッキングがあればすべて整います。」と説明しており、靴とストッキングは自分で用意する前提になっています。
アクセサリーは着けるべきか
セットにネックレスが入っていても、必ず着けなければならないわけではありません。全互協は「真珠でもイヤリングや指輪ははずした方が無難です。」としています。二連のものについても避けるよう記載があります。宗派や地域で作法が異なる場合もありますので、迷うときは葬儀を担当する葬儀社に確認するのが早いです。
よくある質問
数珠だけ借りることはできますか?
Cariru BLACK FORMALは数珠・念珠を単品カテゴリで扱っており、4日間980円(税込)からの商品があります。ただし合計金額が5,000円未満だと往復送料がかかるため、単品だけの注文は割高になりやすいです。
セットの内容を変更できますか?
できない社が多いです。Cariru BLACK FORMALはFAQで「申し訳ございませんが、セット内容の変更は承っておりません。」としています。必要な構成に近いセットを選ぶ形になります。
ハンカチやストッキングも入っていますか?
ハンカチは含まれません。ストッキングはCariru BLACK FORMALの「ストッキング付」と明記されたセットに含まれていて、その分だけ価格が上がります。それ以外は自分で用意することになります。
まとめ
喪服レンタルのセット選びは、価格ではなく中身の照合から始めます。当日必要なものを書き出して、手持ちで足りるものを引き、残りを含むプランを選びます。この順番なら迷いません。数珠と袱紗がオプション扱いになっている社もありますので、そこだけは注文前に確認しておいてください。











