男性の喪服は、スーツさえ届けば済むと思われがちだが実際は違う。ワイシャツ・ネクタイ・ベルト・靴・数珠・袱紗まで揃って初めて当日が成立する。結論から書くと、メンズは「セットに何が入るか」で総額が3,000円以上動く。この記事では公式サイトの記載だけを根拠に、セット内容と料金を並べて比較する。
メンズの料金とセット内容
| サービス | 料金(税込) | セットの中身 |
|---|---|---|
| RENCA ベーシック | 4,800円 | 礼服一式・ネクタイ(数珠ふくさはオプション) |
| RENCA フルセット | 4,800円+1,540円 | 上記+靴・靴下・Yシャツ・アームバンド・ベルト |
| 喪服レスキュー ライト | 6,980円 | 喪服・ネクタイ |
| 喪服レスキュー フルセット | 9,980円 | 喪服・ネクタイ・靴・ベルト・数珠・袱紗 |
| Cariru 5点セット | 9,980円〜 | スーツ・シャツ・ネクタイ・ベルト |
| Cariru 7点セット | 10,900円〜 | 上記+数珠・袱紗 |
| 礼服レンタルのやました | 5,800円〜 | 小物はオプション。店頭受取が全国にある |
なお喪服レンタル本舗はレディースのみの取り扱いで、メンズの選択肢には入らない。安さで名前が挙がる社だが、男性は対象外になる。
セット内容の落とし穴
RENCAは最安の4,800円(税込)が目を引くが、ベーシックセットの内容表示には注意が必要だった。付属品として礼服一式とネクタイが挙がり、ポケットチーフとサスペンダーには条件が付く。公式の商品ページには「※ネクタイの色を白を選択いただいた場合にのみポケットチーフが付属します。」、「※サスペンダーはE体サイズ以上の商品にのみ付属します。」と書かれている。数珠とふくさはオプション扱いだ。
Yシャツと靴を含めるならフルセットが必要で、こちらは「+1,540円 で以下の付属品がついてきます。」という追加になる。合計6,340円(税込)で、靴・靴下・Yシャツ・アームバンド・ベルトまで揃う計算だ。
白のワイシャツは自宅にある人も多いが、礼服用としてふさわしいものかは別問題だ。葬儀社の解説でも参列者の服装は「ワイシャツは必ず白を着用してください。ネクタイは黒。」とされている。手持ちで代用するか、セットに含める社を選ぶかは先に決めたい。
ネクタイとポケットチーフの扱い
ネクタイの色は用途で変わる。弔事なら黒、慶事なら白やシルバーになる。礼服レンタルのやましたは「ネクタイの色に白あるいはシルバーをお選びいただいた場合、ポケットチーフをセットした状態でお送りしております。」としており、RENCAも同様の運用だ。葬儀での利用ならポケットチーフは不要になる。
全互協は男性の服装を「男性:ブラックスーツ、ダークスーツに白いシャツ、黒か地味な色のネクタイなど。」と示している。この構成が揃うかどうかが、セット選びの実質的な基準になる。
シングルとダブルはどちらを選ぶか
礼服にはシングルとダブルがある。やましたはこの点について「近年はシングルの礼服を着られる方がほとんどです。普段からダブルを着慣れていない限りはシングルがオススメです。」と案内している。迷ったらシングルでよさそうだ。
ズボンのタックについても記載がある。やましたは「当店で取り扱っている紳士礼服は一部Y体を除き、全てタックがついたものとなります。」としている。普段ノータックを着ている人には見た目の印象が変わる部分だ。
靴と股下のサイズ
靴は素材と幅が気になるところ。やましたは「3E(幅広)の合皮製のものを取り扱っています。」と明記している。幅広なので甲高の人でも入りやすい一方、細身の足だとゆるく感じる可能性がある。RENCAは靴のワイズについて「大変申し訳ございませんが、在庫の中から見計らいにてご用意させていただいておりますため、指定いただけません。」としている。
股下は原則として直せない。RENCAは「K体・DX体のみ可能です。」とし、それ以外は「股下の調整はサスペンダーにてお願いいたします。」という扱いだ。裾を折って調整する前提ではないので、身長からサイズを選ぶ精度が結果を左右する。
店頭で受け取りたい場合
メンズで店頭受取の選択肢が最も多いのは礼服レンタルのやましたで、東京の北千住・五反田・新宿のほか、所沢・浦和・札幌・大阪・名古屋・広島・博多・糸魚川に受取拠点がある。RENCAは東京・北千住センターで「東京礼服センター(北千住)では16時までのご注文で当日中のお受取が可能で、ご注文より最短2時間で礼服をお渡しできます。」としており、店頭受取の男性礼服は6,800円(税込)だった。
試着まで求めるなら喪服レスキューになる。無人店舗で自由に試着でき、期間も6泊7日と長い。
よくある質問
ビジネス用の黒いスーツで代用できませんか?
参列者としてなら通ることもあるが、礼服の黒はビジネススーツより深い黒で、並ぶと差が出る。小さなお葬式の解説は「冠婚葬祭用以外の普通のブラックスーツは避けましょう。」としている。
靴やベルトだけ借りることはできますか?
社によって違う。やましたは「礼服のオプションとしてのレンタルは行っておりますが、バッグのみ・靴のみのレンタルは取り扱っておりません。」としている。Cariru BLACK FORMALはメンズ小物を単品カテゴリとして持っている。
結婚式にも使える礼服はありますか?
ある。ネクタイを白やシルバーに変えれば同じ礼服で対応できる社が多い。喪服レスキューのFAQにも結婚式に利用できる礼服についての項目がある。
まとめ
メンズの喪服レンタルは、表示価格の差より「Yシャツ・靴・ベルト・数珠が含まれるか」の差のほうが大きい。手持ちで足りるものを先に数えてから、不足分を含むプランを選ぶ。この順で見れば、最安表示に釣られて当日に足りないものが出る事態は避けられる。












