まず確認したい。あなたが探しているのは石川県金沢市だろうか、それとも横浜市金沢区だろうか。「金沢 不用品回収」で検索する人には両方がいて、制度はまったく別物になる。この記事は金沢市を中心に書き、最後に横浜市金沢区との違いも整理する。結論から書くと、金沢市には市が2トン車1台分を9,900円で収集する「多量ごみ」という制度があり、これが業者の見積もりを判断する基準線になる。
| 区分 | 対象 | 手数料 |
|---|---|---|
| 有料粗大ごみ(66品目) | 最大の辺または径が140cm以下 | 500円 |
| 有料粗大ごみ(66品目) | 最大の辺または径が140cm超 | 1,000円 |
| 多量ごみ | ごみ収集車(2トン車)1台分 | 9,900円 |
| 戸室新保埋立場へ持ち込み | 埋立ごみ・有料粗大ごみ(予約不要) | 500キログラム以下は1台1,500円 |
※申込は戸別収集受付センター 076-220-7153(午前9時〜午後6時/年始のみ休み)またはLINE。出典は金沢市・有料戸別収集、金沢市・ごみの持ち込み(2026年7月時点で確認)。
金沢市の粗大ごみは500円か1,000円。境目は140センチ
金沢市では粗大ごみの収集を「有料戸別収集」と呼び、対象は有料粗大ごみ(66品目)・多量ごみ・ペット類の死体の3種類に分かれる。有料粗大ごみの料金は品目一覧に載っており、市は「1,000円…最大の辺または径が140センチメートルを超えるもの」、140センチメートル以下なら500円としている。
その下と上には別のルールがある。木やプラスチック、紙などでできた一番長い辺が70センチメートル以下のものは、指定のごみ袋に入れて燃やすごみへ。ガラスや陶磁器、粘土などで70センチメートル以下のものは燃やさないごみへ。切断や分解して70センチメートル以下にできるなら、粗大ごみに出さなくて済む。逆に2メートル以上または重さ55キログラム以上のものは市では収集できず、専門業者に依頼することになる。
まとめて1点として扱う品目もある。カラーボックスは2個まで、ふとんは2枚まで、毛布は3枚まで、物干しざおは2本までがそれぞれ500円で1点だ。細かいものが多いなら、この束ね方で総額がだいぶ変わる。
支払いは金沢市ごみ処理券を郵便局・スーパー・コンビニ等で購入するか、LINEから申し込んだ場合はクレジットカードやPayPayでのオンライン決済も選べる。出すのは「収集日の午前8時30分までに、搬出場所に出してください。」とされている。
2トン車1台で9,900円。金沢市の「多量ごみ」
引っ越しや家の片付けでまとめて出すなら、多量ごみを検討したい。市はごみ収集車(2トン車)1台分を収集するとしており、料金は9,900円。目安として畳20枚まで、土のう袋50袋程度が1台分とされている。当日に下見を行い、1台分を超える場合は連絡が来る。
民間の相場と比べると差がはっきりする。一括見積もりのエコノバは「2トントラックを利用した積み放題サービスの料金相場は5万円から8万円ほどです。」としている。金沢市の多量ごみは9,900円だ。
ただし多量ごみで回収してもらえるのは、埋立ごみ・せん定枝・落ち葉・草花・レンガ・ブロックに限られる。燃やすごみや資源になるものは対象外だ。そして最大の制約が搬出にある。
金沢市は有料戸別収集の注意事項として、家の中からの搬出はできず、搬出場所は原則として玄関前などの1階屋外だとしている。さらに「狭い路地などで収集車が通れない場合は、広い道路沿いまで出していただくことがあります。」とも書かれている。道幅の狭い区間があるなら、収集車が止まる位置までの距離を先に測っておきたい。冬に雪が積もれば、その距離を運ぶ手間はさらに増す。9,900円という金額の裏側には、この搬出作業が丸ごと自分持ちだという前提がある。
持ち込みは戸室新保埋立場へ。予約不要で1台1,500円から
自分で運ぶ選択肢もある。埋立ごみと有料粗大ごみの持ち込み先は戸室新保埋立場(金沢市戸室新保ロ480番地1/076-236-1521)で、月曜から金曜の午前8時30分から午後4時30分まで。予約は不要で、届出用紙を現地で記入する。手数料は「500キログラム以下の場合 1台あたり1,500円」だ。
500キログラムまで一律1,500円というのは、家財を積める人にとってはかなり安い。ただし条件がある。市は「ただし、持ち込みは本人又は同居家族に限ります。」としており、友人や業者に代わりに運んでもらうことはできない。また埋立場には燃やすごみや金属・小型家電類、資源物は持ち込めない。燃やすごみを持ち込む場合は東部環境エネルギーセンター(鳴和台357)で、こちらは前日までの予約が必要になる。
金沢市の許可業者は36者。「引越し限定」「遺品整理限定」もある
業者に頼むなら、金沢市の廃棄物処理業者名簿を見る。一般廃棄物収集運搬業の名簿には令和8年4月1日現在で36者が掲載されている。
この名簿の見どころは備考欄だ。番号が付いた注記で許可の範囲が限定されており、一般家庭の建物の解体またはリフォーム予定建物中に残置されたものに限る、ハウスクリーニングにより発生したものに限る、引越しにより発生したものに限る、遺品整理により発生したものに限る、といった条件が個別に付いている。家庭系ごみに丸が付いている業者もあれば、引越しと遺品整理の限定許可しか持たない業者もある。
つまり金沢市では「一般廃棄物収集運搬業の許可あり」と書いてあるだけでは足りない。自分の依頼内容(引っ越しなのか、遺品整理なのか、リフォームの残置物なのか)が、その業者の許可の範囲に入っているかを名簿で確かめる必要がある。
許可の種類の違いと、業者を比べるときの順序は別記事にまとめている。
「金沢区」なら横浜市の制度になる
ここで冒頭の話に戻る。横浜市金沢区に住んでいる場合、上に書いた金沢市の制度は一切当てはまらない。
| 項目 | 石川県金沢市 | 横浜市金沢区 |
|---|---|---|
| 受付 | 戸別収集受付センター 076-220-7153 | 横浜市粗大ごみ受付センター 0570-200-530/045-330-3953 |
| 申込方法 | 電話・LINE | インターネット・チャット・LINE・電話 |
| 個数 | 品目ごとにまとめ規定あり | 収集の申込み上限は9個 |
| 出す時間 | 収集日の朝8時30分まで | 収集日当日の朝8時まで |
横浜市は粗大ごみの申込みについて「受付から収集までは、2週間程度かかります。」としており、収集の申込み上限は9個までとしている。支払いは粗大ごみ収集シールを金融機関・郵便局・コンビニで購入するか、LINE・チャット・インターネットからの申込みなら電子決済も選べる。
ネットで「金沢 粗大ごみ 料金」と調べて出てきたページが、石川県金沢市のものか横浜市金沢区のものかは、電話番号を見ればすぐわかる。076で始まれば石川県、045や0570なら横浜市だ。
よくある質問
金沢市の多量ごみと不用品回収業者はどちらが安いですか?
金額だけなら市の多量ごみが安い。金沢市はごみ収集車(2トン車)1台分を9,900円で収集しており、民間のトラック積み放題は2トン車で5万円から8万円ほどが相場とされている。ただし多量ごみで回収されるのは埋立ごみ・せん定枝・落ち葉・草花・レンガ・ブロックに限られ、家の中からの搬出もしてもらえない。搬出場所は原則として玄関前などの1階屋外で、狭い路地では広い道路沿いまで出すよう求められることもある。運び出しを人に任せたいかどうかで判断が変わる。
金沢市で粗大ごみを持ち込むのに予約は必要ですか?
埋立ごみと有料粗大ごみを戸室新保埋立場へ持ち込む場合は予約不要だ。受付は月曜から金曜の午前8時30分から午後4時30分まで、手数料は500キログラム以下なら1台あたり1,500円になる。届出用紙は埋立場にあるので現地で記入する。ただし持ち込みは本人または同居家族に限られ、燃やすごみや金属・小型家電類、資源物は持ち込めない。燃やすごみは東部環境エネルギーセンターへ前日までに予約したうえで運ぶことになる。
横浜市金沢区の粗大ごみを金沢市の情報で調べてしまいました。何が違いますか?
制度が別だ。横浜市金沢区は横浜市の粗大ごみのルールに従い、申込みは横浜市粗大ごみ受付センター(0570-200-530または045-330-3953)へ、インターネット・チャット・LINE・電話で行う。受付から収集までは2週間程度かかり、収集の申込み上限は9個まで、出すのは収集日当日の朝8時までになる。石川県金沢市の戸別収集受付センターは076-220-7153で、粗大ごみは500円か1,000円、出すのは朝8時30分までだ。市外局番が076なら石川県、045や0570なら横浜市と見分けられる。

まとめ
金沢市の粗大ごみは140センチメートルを境に500円と1,000円の2段階。70センチメートル以下にできれば指定袋で出せるので、切れるものは切ってしまうのが安い。まとめて出すなら多量ごみが2トン車1台分で9,900円、自分で運ぶなら戸室新保埋立場が予約不要で500キログラムまで1,500円だ。
ただし市の収集はいずれも家の中には入らない。玄関前まで、場合によっては広い道路沿いまで自分で運ぶ必要がある。そこを人に頼みたいときが業者の出番になるが、金沢市の許可業者名簿(36者)は引越し限定・遺品整理限定といった条件付きの許可が混在している。依頼内容がその範囲に入るかを名簿で確かめてから連絡したい。そして最後にもう一度、探しているのが横浜市金沢区でないかを確認しておくこと。








