合宿免許で準中型・中型免許を取得|違い・費用・配送業に必要な免許を解説

合宿免許で準中型・中型免許を取得|違い・費用・配送業に必要な免許を解説

準中型免許と中型免許、名前が似ているだけに「結局どっちを取ればいいの?」と迷う人は多いです。配送業やドライバー職を目指すなら、自分の年齢と乗りたいトラックのサイズで答えはほぼ決まります。自分自身は普通免許(AT限定)しか持っていませんが、配送業界の知人に聞いた話や料金相場を調べた結果をまとめました。

準中型免許は2017年3月の道路交通法改正で新設された比較的新しい免許区分です。それ以前は普通免許と中型免許しかなかったので、制度自体を知らない人も多いです。警察庁の準中型免許に関する案内で正式な区分の詳細が確認できます。

準中型と中型の違い

「乗れるトラックの大きさ」と「取得できる年齢」が違います。この2点を押さえておけば迷いません。

運転席でハンドルを握るドライバー

項目準中型中型
車両総重量3.5t〜7.5t7.5t〜11t
年齢条件18歳以上(仮免は17歳6か月から)20歳以上
経験条件なし普通免許2年以上
費用(普通MT所持)18〜25万円15〜25万円
最短期間(普通MT所持)7〜8日7〜8日
運転できる車両例エルフ・ダイナ(2〜3t)レンジャー・ファイター(4t)

一番の判断ポイントは年齢です。準中型は18歳から取れるので、高卒で即ドライバーを目指す人は事実上これ一択。中型は原則20歳以上+普通免許2年以上が条件です。ただし2022年5月13日以降は、受験資格特例教習を修了すれば19歳以上・普通免許等の保有1年以上でも受験できます。

合宿の費用と期間

費用感はどちらも似たような範囲です。普通免許を持っているかどうかで金額も日数もかなり変わります。

準中型免許

  • 免許なし:25〜38万円、最短17〜18日
  • 普通MT所持:18〜25万円、最短7〜8日

中型免許

  • 普通MT所持:15〜25万円、最短7〜8日
  • 準中型所持:12〜20万円、最短5〜6日

普通MT免許を持っていれば準中型も中型もほぼ同じ期間・費用で取れます。「どうせ同じくらいの金額なら中型まで取っちゃおう」と考える人もいますが、中型は20歳以上+経験2年の壁があるので、条件を満たしているかが先です。閑散期(4〜7月、10〜1月)なら繁忙期より5〜10万円安くなる傾向があります。

配送業にはどっちが必要?

やりたい配送の種類で必要な免許が決まります。

  • 軽バン(Amazon等の宅配):普通免許でOK
  • 2tトラック(ルート配送):普通免許でOK(2017年3月以降の免許は準中型が必要な場合あり)
  • 4tトラック(中距離配送):中型免許が必要
  • 大型トラック(長距離配送):大型免許が必要

Amazonの宅配や近距離の小型配送なら普通免許で十分です。ただし、求人で「4tトラック」と書かれている仕事は中型免許が必須になります。未経験から配送業に入ると最初は2tトラックで経験を積む会社がほとんどなので、まず準中型を取って働きながら中型を目指すルートも現実的です。

トラックドライバーの有効求人倍率は、全職種の平均を大きく上回る状態が続いています。免許を持っていれば仕事には困りにくい状況なので、費用をかけて取得する価値は十分にあります。

準中型を選ぶべき人

  • 18〜19歳で配送業に就きたい人(中型は原則20歳以上。特例教習を受ければ19歳から受験できる)
  • まず2〜3tクラスのトラックで働きたい人
  • 将来的に中型や大型にステップアップする前提の人

若いうちに準中型を取っておけば、20歳になったときに中型へのステップアップもスムーズです。経験を積みながら上位免許を狙えるので、キャリアの入口としてはコスパがよい選択です。

中型を選ぶべき人

  • 20歳以上で普通免許取得から2年以上経っている人
  • 4tトラックを運転する仕事に就きたい人
  • すぐに中型クラスの車両を運転する必要がある人

中型免許があると求人の幅がグッと広がります。配送業の求人を見ると「中型以上」を条件にしているところが多いので、転職で有利に働くのは間違いありません。会社によっては取得費用を補助してくれる制度もあるので、厚生労働省の教育訓練給付金制度と合わせて活用すれば、自己負担をかなり抑えられます。指定自動車教習所の一覧は全日本指定自動車教習所協会連合会のサイトで調べられます。

準中型と中型の判断は「年齢」と「乗りたいトラックのサイズ」で決まる。18〜19歳なら準中型一択、20歳以上で4tに乗るなら中型。どちらも合宿なら1〜3週間で取得できる。

よくある質問

準中型と中型を同時に取れる合宿はある?

同時取得はできません。準中型と中型は別の免許区分なので、まず準中型を取得してから中型にステップアップする流れになります。ただし普通MT免許を持っていれば、中型を直接取得できるので準中型を経由する必要はありません。

2017年3月以降に普通免許を取った人はどうすればいい?

2017年3月以降の普通免許では車両総重量3.5tまでしか運転できません。2tトラックでも車両総重量が3.5tを超える場合があるので、配送業を目指すなら準中型免許の取得がほぼ必須です。免許なしの状態からでも準中型は取得可能で、合宿なら最短17〜18日で取れます。

教育訓練給付金は準中型・中型でも使える?

使えます。対象校であれば教習費用の20%(上限10万円)がハローワークから支給されます。雇用保険に1年以上加入していることが条件です。一般教育訓練は受講前の手続きが不要で、修了日の翌日から1か月以内に申請します。25万円の教習なら5万円が戻る計算です。特定一般教育訓練の指定講座なら40%(上限20万円)になりますが、こちらは受講開始日の2週間前までに受給資格確認とキャリアコンサルティングを済ませておく必要があります。

まとめ

合宿免許受付センターの公式サイトより
出典:合宿免許受付センター公式サイト
✅ この記事のポイント
  • 準中型は18歳から取得可能で、配送業キャリアのスタートに最適
  • 中型は20歳以上+経験2年が必要だが、4tトラックに乗れる即戦力免許
  • どちらも合宿なら1〜3週間、費用は12〜38万円で取得できる
  • 迷ったら「年齢」と「乗りたいトラックのサイズ」で判断すればOK