人工芝の施工で欠かせないのが防草シートです。「本当に必要なの?」「どんなシートを選べば良い?」「敷き方のコツは?」といった疑問に答えます。防草シートを正しく選んで正しく施工することが、10年以上雑草に悩まされない庭づくりの鍵です。

目次

防草シートが必要な理由
人工芝だけでは雑草の発生を完全に防ぐことはできません。人工芝の排水穴や継ぎ目から日光が差し込み、地中の種が発芽する可能性があります。防草シートは地面と人工芝の間にバリアを作り、雑草の成長に必要な光を遮断する役割を果たします。
実際にYahoo!知恵袋でも、防草シートなしで施工した方から「数ヶ月でスギナが突き破って生えてきた」という報告が多数寄せられています。特にスギナやチガヤ、ドクダミなどの強い雑草は、人工芝を突き破って生えてくる力を持っているため、防草シートなしの施工は後悔につながりやすいです。
また、防草シートには「光を遮断する」効果以外にも、「土と人工芝の分離」という重要な役割があります。防草シートがあると人工芝の裏面に土が入り込まず、衛生的でカビや虫の発生も抑えられます。

防草シートの種類と選び方
織布タイプ
- メリット:安価(1平米200〜400円程度)、入手しやすい
- デメリット:織り目の隙間から雑草が突き破りやすい、耐久性がやや低い
コストを抑えたい場合に選ばれますが、スギナやチガヤなどの強い雑草には対応しきれないことがあります。家庭菜園の通路など、比較的雑草が少ない場所での使用に向いています。
不織布タイプ
- メリット:隙間がなく防草効果が高い、耐久性に優れる
- デメリット:やや高価(1平米500〜800円程度)
人工芝の下地用としては不織布タイプがおすすめです。有名なブランドとしてはザバーン(デュポン社)などがあります。特にザバーン240Gなど密度の高い製品は、スギナのような強い雑草に対しても高い防草効果を発揮します。
一体型(防草シート付き人工芝)
人工芝の裏面に防草シートが貼り付けられている一体型製品もあります。施工の手間が省ける反面、防草シートの品質が選べない、カスタマイズ性が低いといったデメリットもあります。

防草シートの厚みと重量の目安
防草シートの品質は「厚み(mm)」や「重量(g/平米)」で表されることが多いです。一般的な選び方の目安は以下の通りです。
- 軽量タイプ(50〜80g/平米):家庭菜園・花壇の通路など、雑草が少ない場所向け
- 標準タイプ(100〜150g/平米):一般家庭の庭の人工芝下に最適
- 高耐久タイプ(200g/平米以上):スギナが多い場所・長期使用・業者施工
人工芝の下には最低でも100g/平米以上、できれば150g/平米以上の製品を選ぶことをおすすめします。スギナが多い庭では200g/平米以上の高耐久タイプが安心です。

防草シートの正しい敷き方
ステップ1:継ぎ目は10〜15cm重ねる
防草シートの継ぎ目は最低10cm、できれば15cm以上重ねて敷きます。重ね幅が不足すると、隙間から雑草が侵入します。継ぎ目には専用の防草シート用テープを貼ると、より確実に隙間をふさぐことができます。
ステップ2:U字ピンで50cm間隔に固定
防草シートがずれないよう、U字ピンで50cm間隔に固定します。外周と継ぎ目部分は特にしっかり固定しましょう。ピンは長めのもの(15cm以上)を選ぶと、風や動物による剥がれを防げます。
ステップ3:端の処理を丁寧に
壁際やフェンス際は雑草が侵入しやすいポイントです。防草シートを壁に沿って5cm程度立ち上げて敷くと、端からの雑草侵入を防げます。専用の端止めテープや見切り材を使うと、より丁寧な仕上がりになります。
ステップ4:穴や破れがないか確認
敷設後に穴や破れがないか確認します。石や根が突き出て破れている場合は、防草テープで補修しましょう。特に鋭利な石や木の根がある場所は、石を取り除くか防草テープで補強してから人工芝を敷くことをおすすめします。

防草シートなしで人工芝を敷いた場合
防草シートなしで施工した場合のリスクは以下の通りです。
- 数ヶ月〜1年で雑草が人工芝を突き破って生えてくる
- 雑草の根が人工芝を持ち上げてデコボコになる
- やり直しには人工芝を全部剥がす必要があり、手間とコストが倍増する
結論として、防草シートは人工芝施工において必須アイテムです。「防草シートを敷かなくても大丈夫」という情報を信じて施工し、後悔した方の声は非常に多いです。最初のひと手間が、数年後の大幅な節約につながります。

よくある質問
Q. 既製品の人工芝セットには防草シートが含まれていますが、そのままで大丈夫ですか?
A. セット品に付属する防草シートは薄手の製品が多く、スギナなどの強い雑草には対応できないことがあります。庭の雑草の種類に応じて、別途高品質な防草シートを準備することをおすすめします。
Q. コンクリートの上に人工芝を敷く場合も防草シートは必要ですか?
A. コンクリートの上であれば雑草は生えないため、防草シートは不要です。ただし、コンクリートの割れ目から雑草が生える可能性がある場合は、念のため敷いても問題ありません。
Q. 砂利の上に人工芝を敷く場合はどうですか?
A. 砂利の上でも防草シートは必要です。砂利だけでは雑草の発生を完全には防げないため、防草シートを敷いてから砂利を敷くのが正しい施工方法です。砂利がすでに敷いてある場合は、砂利を一度撤去して防草シートを敷いてから砂利を戻す必要があります。

雑草対策のプロに任せる選択肢
防草シートの品質と施工精度が雑草対策の成否を決めます。DIYでは防草シートの重ね幅が不十分になったり、端の処理が甘くなりがちです。
雑草対策に特に力を入れている専門業者もあり、高品質な防草シートに加えて専用の下地材を使用し、雑草が生えない環境を作ります。10年保証付きの業者であれば、万が一雑草が生えてきた場合も対応してもらえるので安心です。

まとめ
防草シートは人工芝施工において必須です。不織布タイプの高品質シート(100g/平米以上)を選び、継ぎ目は10〜15cm重ね、端の処理を丁寧に行うことで、雑草の発生を防ぐことができます。スギナが多い庭では200g/平米以上の高耐久タイプが安心です。雑草対策に万全を期したい方は、専門業者への相談もおすすめです。





