不用品回収を札幌で|市が示す許可業者は1社という前提で選ぶ

不用品回収を札幌で|市が示す許可業者は1社という前提で選ぶ

札幌で「不用品回収」を検索すると、市内対応をうたう会社がいくつも出てくる。どこに頼むのが正解か、という質問がネット上に絶えない。ところが札幌市の公式ページを読むと、前提がかなりはっきりしている。引っ越しや遺品整理で一度に大量に出る家庭のごみについて、市が「依頼してください」としている許可業者は(一財)札幌市環境事業公社の1社だけだ。結論から書くと、札幌では大型ごみのシール制度を基準線にして、量が多い場合は市が指定するこの1社を出発点に考えるのが筋が通っている。

札幌市が案内している方法
通常のごみ指定ごみ袋でごみステーションへ。1回400リットル(40リットル袋で10袋)以下が目安
家具などの大型ごみ大型ごみ収集センター(011-281-8153)に申込み、手数料シールを貼って戸別収集
400リットルを超える一時多量ごみ市の許可業者=(一財)札幌市環境事業公社に依頼

※出典は札幌市・大型ごみ札幌市・引越しや遺品の整理などで一時的に多量に出るごみの処理について(2026年7月時点で確認)。

札幌の大型ごみは区ごとに申込期限が決まっている

札幌市の大型ごみは戸別の有料収集で、インターネットか電話で大型ごみ収集センターに申し込む。受付は収集希望日の2週間前から。ここが札幌の特徴で、収集曜日と申込期限が区ごとに決まっている。

収集区申込期限
清田区収集週の前週木曜
北区・東区・西区・手稲区収集週の月曜
中央区・豊平区収集週の火曜
白石区・厚別区・南区収集週の水曜

申し込みや変更は申込期限の16時30分までに連絡する必要がある。手数料は品目ごとに決まっていて、市の大型ごみ処理手数料一覧に並ぶ単価は200円・500円・900円・1,300円・1,800円の5段階だ。電話で申し込んだ場合は、伝えられた額の「大型ごみ処理手数料シール」を市内のスーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンターなどの取扱店で購入する。市は「シールは札幌市専用です。他市町村のシールは使用できません。」と注意している。

インターネット受付では電子決済も使える。2026年1月13日からは楽天ペイが追加され、クレジットカード、PayPay、楽天ペイが選べるようになった。電子決済の場合はシールを買う必要がないが、代わりに紙に4桁の受付番号を書いて貼らなければならない。市は、この紙が貼られていないために収集できなかったケースが多発していると注意喚起している。

まだ使えるものは「リ」と書いて出す

札幌には少し変わった仕組みがある。リユース(再利用)収集だ。大型ごみ収集センターに電話で申し出ると、手数料シールに大きく「リ」と書いて出すことになり、再利用に回される。市は、申し出がない場合は一般のごみとして処理されること、処理手数料は大型ごみと同額がかかることを明記している。安くなる制度ではないが、まだ使える家具を捨てることに抵抗があるなら選ぶ意味はある。

札幌で「不用品回収業者」に頼むときの前提

⚠️ 市が名指ししている許可業者は1社
札幌市は一時多量ごみのページで「(一財)札幌市環境事業公社以外の無許可業者に収集運搬を依頼することはできませんのでご注意ください。」とし、さらに「一時多量ごみを含む家庭から出るごみの搬入施設までの収集運搬を、許可業者((一財)札幌市環境事業公社)以外の業者に依頼することはできません。」と繰り返している。「札幌市の許可を取得しています」と説明された場合は、その内容を具体的に確認したほうがいい。

市は別ページでも、軽トラックなどで住宅地を回って廃家電等を回収する業者について、積み込んだ後で高額な請求をされる事件が札幌市内を含め全国的に発生していると注意喚起している。そのうえで、家庭から排出される不用品を一般廃棄物処理業の許可を持たない民間事業者に処理料金を支払って回収してもらうことは法律で禁止されていると説明している(家電リサイクル法の対象品や家庭用パソコンはメーカー等が引き取る)。出典は札幌市・違法な不用品回収業者にご注意ください

なお、まだ使えるものを買い取ってもらう取引は、廃棄物の収集運搬とは別の話になる。売れるものはリサイクルショップや買取サービスに回し、値が付かないものだけを市の制度で処分する、という切り分けが札幌では特に有効だ。

冬に片付けを予定しているなら日程に余裕を

札幌ならではの事情として、積雪期の収集遅延がある。市の降雪や積雪による冬期間の家庭ごみ収集についてのページには、令和8年(2026年)1月から2月にかけての大雪の際の告知が並んでいる。2月2日付の告知では「先週からの降雪の影響により、現在ごみの収集に大幅な遅延が生じており」と書かれ、札幌市雪害対策本部が交通渋滞の解消と安全確保のために緊急排雪を実施していると説明されている。

大型ごみの戸別収集も、道路状況の影響を受ける。引っ越しシーズンと積雪期が重なる2月から3月に片付けを予定しているなら、収集日が動く前提でスケジュールを組んでおきたい。

業者を使う場合の費用感については、軽トラック1台の積み放題で、一括見積もりのエコノバが「この軽トラック積み放題サービスの料金相場は、概ね1.5万円から1.8万円程度となっています。」と説明している。札幌の場合は、これと市の大型ごみシール(200円〜1,800円)を必要枚数買った場合の合計額を比べることになる。

許可制度そのものの説明と、業者を比べるときの見方は別記事にまとめている。

よくある質問

札幌市で不用品回収業者に家庭のごみを頼んでもいいですか?

札幌市は、引っ越しや遺品の整理などで400リットルを超えるような一時的に多量のごみを一度に処理する場合は、市の許可する業者である(一財)札幌市環境事業公社に依頼するよう案内している。そのうえで、同社以外の無許可業者に収集運搬を依頼することはできないと明記している。市はまた、家庭から排出される不用品を一般廃棄物処理業の許可を持たない民間事業者に処理料金を支払って回収してもらうことは法律で禁止されていると説明している。

札幌市の大型ごみはいつまでに申し込めばいいですか?

収集希望日の2週間前から受け付けており、申込期限は区ごとに決まっている。清田区は収集週の前週木曜、北区・東区・西区・手稲区は収集週の月曜、中央区・豊平区は収集週の火曜、白石区・厚別区・南区は収集週の水曜だ。申し込みや変更は申込期限の16時30分までに連絡する必要がある。

大雪のときも大型ごみは予定どおり収集されますか?

遅れることがある。札幌市は冬期間の家庭ごみ収集について専用ページを設けており、令和8年1月から2月の大雪の際には収集に大幅な遅延が生じたことや、札幌市雪害対策本部が緊急排雪を実施したことを告知している。積雪期に片付けを予定している場合は、収集日が動く可能性を見込んで日程に余裕を持たせたほうがいい。

許可業者が1社と分かっているだけで、検索結果に並ぶ会社をどう見ればいいかの物差しができる。札幌はこの点で判断しやすい。

まとめ

札幌市の大型ごみは、区ごとに決まった申込期限までに大型ごみ収集センターへ申し込み、シールか電子決済で手数料を払う仕組みだ。まだ使える家具は「リ」と書いてリユース収集に回せる。

そして量が多いとき、市が名指ししている許可業者は(一財)札幌市環境事業公社の1社。ここが札幌のいちばん大きな特徴で、業者選びの前提が他都市とかなり違う。冬に片付けるなら、積雪による収集遅延も日程に織り込んでおきたい。

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