スプリング入りマットレスの捨て方|自治体で区分が違う

スプリング入りマットレスの捨て方|自治体で区分が違う

マットレスを捨てようとして品目一覧を開くと、「スプリングマットレス」「ベッド用マットレス」「布団用マットレス」と似た名前が並んでいて、自分のものがどれなのか分からなくなる。結論から書くと、スプリングの有無で料金を分けている自治体もあれば、まったく別の基準で分けている自治体もある。今回3つの自治体を確認したところ、区分の切り方が3通りとも違った。ここを間違えると、申し込んだ品目と実物が合わず収集されない事態になりうる。

自治体何で区分しているかシングル相当の手数料
大阪市スプリングの有無とサイズスプリングマットレス700円
折りたためるもの200円
東京都江東区ベッド用か布団用かとサイズベッド用マットレス1,300円
布団用マットレス400円
名古屋市ベビー用かどうか1,000円
(ベビー用は250円)

※大阪市は粗大ごみ処理手数料一覧表(2025年8月更新)、江東区は粗大ごみ品目一覧表(2025年1月更新)、名古屋市は粗大ごみ手数料のめやす(2026年6月更新)の掲載額。名古屋市は収集日が2026年10月1日以降となる分から手数料改定を予告している。

スプリングの有無で分けているのは大阪市だけだった

大阪市の手数料一覧は「スプリングマットレス(シングル・ベッド本体を除く)」を700円、「スプリングマットレス(セミダブル/ダブル・ベッド本体を除く)」を1,000円としている。これとは別に「マットレス(折りたためるもの)」が200円で立てられており、スプリングが入っているかどうかで3倍以上の差がつく構造だ。三つ折りにできる薄手のマットレスなら200円で済む。

ところが江東区の品目一覧に「スプリング」という言葉は出てこない。代わりに「ベッド用マットレス」と「布団用マットレス」で分かれており、ベッド用(シングル)が1,300円、布団用が400円だ。同じ厚手のスプリング入りでも、ベッドで使っていたか敷布団として使っていたかで申告する品目が変わることになる。

名古屋市はさらに単純で、「マットレス(ベビー用を除く)」1,000円と「マットレス(ベビー用のもの)」250円の2区分しかない。スプリングの有無も、シングルかダブルかも料金に影響しない。

つまり「スプリング入りは高い」という一般則は成り立たない。自分の自治体がどの軸で分けているかを先に確認する必要がある。

脚付きマットレスはベッドか、マットレスか

意外と多いのが、脚がついた一体型のマットレス(いわゆる脚付きマットレス)の扱いだ。ベッドとして申し込むのか、マットレスとして申し込むのかで料金が変わりうる。

江東区はここを明示していて、ベッド用マットレスの欄に「脚付のベッド用マットレスを含む。」と注記している。つまりベッドではなくマットレスの側で申し込むという整理だ。シングル・セミダブル・ダブルなら1,300円、クイーン・キングなら2,300円になる。

大阪市はスプリングマットレスを「ベッド本体を除く」と書いているだけで、脚付きについての注記はない。名古屋市も同様だ。この2市では判断がつかないので、申し込み時に電話やチャットで実物の形を伝えるのが確実になる。

スプリングを自分で抜くのは割に合わない

「スプリングを出せば粗大ごみでなくなるのでは」と考える人がいるが、二重の意味で難しい。

ひとつは手数料の判定基準の問題だ。世田谷区は処理手数料のページで「粗大ごみの処理手数料は、原則として解体前の大きさで決まります」としている。解体しても金額が下がらない自治体では、労力に見合わない。

もうひとつは物理的な問題だ。江東区は粗大ごみ手数料のページで「重さが50kgを超えると区で回収することができない場合があります」とし、「最大辺が180cmを超えるもので切断できないものは清掃事務所へお問い合わせ下さい」とも書いている。ボンネルコイルやポケットコイルの入ったマットレスは、生地を切ると硬い針金が露出する。作業の危険と手数料の差を比べると、素直に品目どおり申し込むほうがよい。

申し込み前に確認する3点
・自治体の品目一覧に「スプリング」の文字があるか(あれば有無で料金が変わる)
・サイズ区分があるか(シングル/セミダブル・ダブル/クイーン・キングで階段状に上がる自治体がある)
・脚付き一体型はベッドとマットレスのどちらで申し込むか
品目を取り違えると、当日「申し込みと違う」として収集されないことがある。判断がつかないときは受付センターに実物の形を伝えて決めてもらうのが早い。

捨てる前に売る・譲るという選択肢

状態がよければ、手数料を払う前にリユースを検討する余地がある。江東区は粗大ごみのページで、リユース推進のために民間事業者と協定を結んでいると説明し、買取査定の「おいくら」(株式会社マーケットエンタープライズ)と地域掲示板の「ジモティー」(株式会社ジモティー)を挙げている。名古屋市も粗大ごみのページで同様に「おいくら」「ジモティー」「メルカリ」を案内している。

ただし江東区は「協定事業者を利用した際のトラブルや損害等について、本区は一切責任を負いかねます」と明記している。行政のお墨付きで安全が担保されるという話ではない点は押さえておきたい。マットレスは衛生面から敬遠されやすい品目でもあるので、引き取り手が見つからない前提で粗大ごみの収集日も並行して押さえておくと詰まらない。

よくある質問

スプリング入りマットレスは粗大ごみで回収してもらえますか?

今回確認した大阪市・江東区・名古屋市はいずれも品目一覧にマットレスを掲載しており、粗大ごみとして収集の対象になっている。ただし料金の区分基準は自治体ごとに違い、大阪市はスプリングの有無、江東区はベッド用か布団用か、名古屋市はベビー用かどうかで分けている。

マットレスとベッドは別々に申し込む必要がありますか?

必要になる。3自治体ともベッド本体の手数料は「マットレスを除く」と明記されており、2点分の申し込みと支払いが発生する。江東区の場合、ベッド(シングル)1,300円とベッド用マットレス(シングル)1,300円で合計2,600円になる。

マットレスの手数料は自治体ごとにどれくらい違いますか?

シングル相当で比べると、大阪市のスプリングマットレスが700円、江東区のベッド用マットレスが1,300円、名古屋市が1,000円だった。一方で大阪市の折りたためるマットレスは200円、江東区の布団用マットレスは400円と、同じ市内でも区分によって大きく変わる。

同じ「マットレス」でも、自治体によって見ている軸がまったく違うとは思わなかった。品目名を眺めるより、注記の小さい文字を読むほうが早い。

まとめ

スプリング入りマットレスの捨て方でつまずくのは、料金が高いからではなく、自分のマットレスがどの品目に当たるか分からないからだ。大阪市はスプリングの有無、江東区はベッド用か布団用か、名古屋市はベビー用かどうか。区分の軸が3市とも違う以上、他人の体験談をそのまま当てはめても答えは出ない。

やることは単純で、自治体の品目一覧で「マットレス」の行をすべて読み、注記まで確認する。脚付き一体型のように判断がつかない形なら、受付センターに実物を説明して品目を決めてもらう。解体してスプリングを抜く前に、解体前の大きさで料金が決まる自治体でないかも確かめたい。

寝具まわりを一度に片づけるなら、一人暮らしの引越し前に不用品を処分する方法も参考になる。

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