実家の庭に人工芝を敷いたあと、正直なところ一番ヒヤッとしたのがムカデでした。「人工芝にしたら虫が減るだろう」と思っていたのに、梅雨時期に1匹見つけたときは結構焦りましたね。ただ、原因を調べて対処したら、その後はほぼ出なくなりました。ここでは、人工芝の庭にムカデが出る原因と、具体的な対策方法をまとめます。

目次
| ムカデが出る原因 | 対策 | 費用目安 | 優先度 |
|---|---|---|---|
| 下地の排水不良で湿気が溜まる | 砕石層の設置+透水性防草シート | 砕石20kg 300〜500円 | 最優先 |
| 落ち葉・有機物にエサが集まる | 定期的な清掃 | 無料 | 高 |
| 防草シートのつなぎ目に隙間 | テープ補修・貼り直し | 数百円 | 高 |
| 周辺の草木・鉢植え | 剪定+風通し改善+忌避剤散布 | 忌避剤1,000〜1,500円 | 中 |

ムカデが人工芝の庭に出る原因
ムカデは暗くて湿った場所を好む虫です。人工芝そのものが原因になることはほぼないんですが、施工の仕方や庭の環境次第で「ムカデにとって居心地のいい空間」ができてしまうことがあります。判断基準はシンプルで、下地が常に湿っているかどうか。ここをチェックするだけで、ムカデリスクの大半は見極められます。
下地の排水が悪く湿気が溜まっている、落ち葉や鉢植えの下にエサ(ミミズなど)が集まっている、庭の周辺に草木や腐葉土がある。この3つが主な原因です。ムカデはエサとなるミミズやゴキブリを追って移動するので、エサが豊富な場所に定着します。防草シートを敷かずに施工した場合や、下地の整地が甘い場合は、人工芝の下に湿気や有機物が残りやすくなるんですよね。うちも最初、防草シートのつなぎ目処理が甘かった箇所の周辺で虫を見かけました。
ムカデ対策
予防策
ムカデ対策の基本は「住みにくい環境を作る」こと。予防策を組み合わせて実践すれば、かなりの確率で発生を防げます。費用対効果で考えると、排水対策が最優先です。
下地の排水をしっかり確保して砂利層を設けること。落ち葉やゴミを定期的に除去すること。人工芝の外周にムカデ用の忌避剤をまいて侵入を防ぐこと。庭の周辺の草木を整理して風通しを良くすること。鉢植えや石などムカデが隠れやすいものをできるだけ減らすこと。夜間に外灯を消すか、虫が集まりにくいLEDライトに変えること。
排水対策の具体的な方法としては、施工時に透水性の高い防草シートを使って、下地に砕石や砂利を入れること。砕石は1袋(20kg)あたり300〜500円程度で、ホームセンターで買えます。うちは20平米の庭で砕石を10袋ほど使いました。ここに費用をかけておくと、長期的にかなり楽になります。
出てしまった場合
すでにムカデが出ている場合は、素手で触るのは絶対NG。噛まれると相当痛いです。必ず道具を使って安全に対処してください。ムカデ用の殺虫剤(スプレータイプ)で駆除する、熱湯をかけて仕留めて割り箸などで処分する、クレゾール系の忌避スプレーを周囲に散布して再侵入を防ぐ、人工芝をめくって下地の状態を確認し清掃・乾燥を行う。繰り返し出る場合は、専門の害虫駆除業者への相談も検討してください。
ムカデに噛まれると腫れがひどい場合があるので、特に小さなお子さんやペットがいる家庭では早めの対処が大事です。噛まれた場合は患部を水で洗い流して、腫れが引かないようなら医療機関を受診してください。
うちで実際に1匹見つけたときは、まず慌てて熱湯でなんとかした記憶があります。そのあと父と一緒に人工芝を一部めくってみたら、案の定、防草シートのつなぎ目が甘かった箇所の下が湿っていて、落ち葉も入り込んでいました。原因はだいたいそこなんだなと納得して、つなぎ目をテープで貼り直して下地を乾かしたら、翌年以降はほとんど見かけなくなりました。出たときの駆除そのものより、出た原因をたどって潰す方がよっぽど効くというのが、実際にやってみての実感です。
人工芝の素材選びでムカデリスクを下げる
意外と見落とされがちですが、人工芝の素材によって湿気の溜まりやすさが変わります。素材選びの段階で対策ができるので、これから購入する人は知っておいて損はないポイントです。
| 素材 | 吸水性 | ムカデリスク | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ナイロン | 高い | やや高い | 質感リアルだが湿気を溜めやすい |
| ポリプロピレン | 低い | 低い | 耐久性あり。湿気を溜めにくい |
| ポリエチレン | 低い | 低い | 柔らかく庭向き。おすすめ |
ナイロン製の人工芝は質感がリアルで人気がありますが、湿気を吸いやすい分、下地がジメジメしやすくなります。ムカデ対策を重視するなら、ポリプロピレンやポリエチレン素材のものを選ぶのが無難です。
また、透水穴(水はけ用の穴)が十分に開いている製品を選ぶことも大事です。最近は裏面全体から排水できる「全面透水タイプ」もあり、穴タイプより水はけが良いとされています。うちの実家で敷き直したときは、透水穴が多めのポリエチレン製を選んだんですが、以前のものと比べて雨上がりの乾きが明らかに早くなりました。
ベランダ・屋上の人工芝はムカデが出にくい
庭に敷く場合と違って、ベランダや屋上に人工芝を敷く場合は、ムカデのリスクはかなり低くなります。コンクリートの上に直接敷くので土壌由来の虫が発生しにくく、地面と接していないので地中からムカデが上がってきません。風通しが良く湿気が溜まりにくい環境が多いのもポイントです。
ただし、ベランダでも排水口まわりに落ち葉やゴミが溜まると、そこに虫が寄りつくことはあります。人工芝の端を定期的にめくって掃除する習慣をつけておけば、まず問題になることはないと思います。
DIY施工とプロ施工の違い(ムカデ対策の観点)
ムカデ対策の観点で見ると、DIY施工とプロ施工では「隙間の処理」に差が出やすいです。DIYではU字ピンで固定するのが一般的で、つなぎ目に隙間ができやすく虫の侵入口になるリスクがあります。プロ施工では接着剤でジョイント処理するため隙間がほぼゼロで、下地の整地や排水勾配の設計も精度が高いです。
DIYでも丁寧にやれば十分な仕上がりになりますが、つなぎ目のテープ処理をサボると、後々そこがムカデの侵入口になりがちです。うちの場合もまさにそのパターンで、つなぎ目を後からテープで貼り直してからは改善しました。面積が広い庭や、つなぎ目が多くなる場合は、プロに依頼するのも選択肢として検討してみてください。施工費用は1平米あたり4,000〜8,000円程度が相場です。
ムカデが出やすい季節と時間帯
ムカデが最も活発になるのは5〜7月の梅雨時期と、9〜10月の秋口です。日中は物陰に隠れていて、夜間(特に日没から深夜)に動き回ります。この時期に庭を素足で歩くのはかなりリスクがあるので、サンダルやスリッパを履く習慣をつけておくと安心です。靴やスリッパも使う前に中を確認するクセをつけておくといいですね。
ちなみにムカデは縄張り意識が強く、一度定着すると同じ場所に繰り返し現れる傾向があります。見つけたら早めに対処するのが鉄則です。
ムカデに噛まれた場合の応急処置
ムカデの毒はハチ毒と類似した成分を含んでおり、体質によってはアナフィラキシーショックを起こすおそれがあります。特に2回目以降に噛まれた場合はリスクが高まるため、応急処置の手順は事前に頭に入れておいた方が安心です。
まず患部を43〜46度のお湯で5分以上洗い流します(毒素はタンパク質性で熱に弱い)。お湯がない場合は水で十分に洗い流してください。そのあと抗ヒスタミン系のステロイド軟膏(ムヒアルファEXなど)を塗ります。腫れや痛みが広がる場合、じんましん・呼吸困難・めまいが出た場合はすぐに救急受診してください。
よくある間違いとして「冷やすのがいい」と思われがちですが、ムカデの毒の場合は温めて洗い流す方が効果的とされています。ただし火傷しない温度(43〜46度)に留めてください。小さなお子さんが噛まれた場合は、症状が軽くても念のため医療機関を受診するのが安全です。

よくある質問
人工芝にすればムカデは全くいなくなる?
正直なところ、完全にゼロにするのは難しいです。ただ、適切な施工と定期的なメンテナンスで大幅に減らせます。天然芝と比べると虫の住みにくい環境にはなりますが、周囲の環境によっては侵入してくることがあります。
市販のムカデ対策グッズは効果がある?
ムカデ専用の忌避剤や誘引殺虫タイプのトラップは一定の効果があります。ただし雨で薬効が落ちるので、1〜2週間に1回のペースで補充するのがポイント。人工芝の外周に散布して侵入防止ラインを作る使い方が効果的です。忌避剤は1本1,000〜1,500円程度で、ホームセンターやネットで買えます。
小さい子どもやペットがいても使える対策は?
薬剤をできるだけ使いたくない場合は、まず環境面の対策が中心になります。落ち葉やエサになる有機物をこまめに取り除き、下地に湿気をためないようにするだけでも、ムカデが居つきにくい庭になります。忌避剤を使うなら、子どもやペットが直接触れない外周部分にだけまく、散布後はしばらく庭に入らないようにするなど、使い方を工夫すると安心です。
まとめ
- ムカデ対策の基本は「住みにくい環境を作る」こと
- 最優先は下地の排水対策。砕石は20kgあたり300〜500円で買える
- 防草シートのつなぎ目処理と定期清掃で害虫全般の発生を抑えられる
- ポリプロピレン・ポリエチレン素材は湿気を溜めにくくおすすめ
- 活発になるのは5〜7月と9〜10月。夜間に素足で庭を歩くのは避ける
- 噛まれたら43〜46度のお湯で洗い流し、症状がひどければ救急受診を











