男性の喪服は、スーツさえ届けば済むと思われがちですが、実際は違います。ワイシャツ・ネクタイ・ベルト・靴・数珠・袱紗まで揃って、ようやく当日が成立します。そしてメンズは最安の4,800円と、数珠や袱紗まで揃うプランとで5,000円以上ひらきます。この記事では公式サイトの記載だけを根拠に、セット内容と料金を並べて比較し、条件別のおすすめまで整理していきます。
メンズの料金とセット内容
| サービス | 料金(税込) | レンタル期間 | セットの中身 |
|---|---|---|---|
| RENCA ベーシック | 4,800円 | 3泊4日 | 礼服一式・ネクタイ(数珠ふくさはオプション) |
| RENCA フルセット | 6,340円 (4,800円+1,540円) |
3泊4日 | 上記+靴・靴下・Yシャツ・アームバンド・ベルト |
| 喪服レスキュー ライト | 6,980円 | 6泊7日 | 喪服・ネクタイ |
| 喪服レスキュー フルセット | 9,980円 | 6泊7日 | 喪服・ネクタイ・靴・ベルト・数珠・袱紗 |
| Cariru 準喪服5点セット | 9,980円〜 | 4日間 | スーツ・シャツ・ネクタイ・ベルト |
| Cariru 準喪服7点セット | 10,900円〜 (5日間12,280円/6日間13,650円) |
4日間〜 | 上記+数珠・袱紗 |
| 礼服レンタルのやました | 8,800円〜 | 3泊4日 | 紳士礼服シングル8,800円/フルセット10,800円(住吉即日受取)。店頭受取が全国にある |
RENCAとやましたの3泊4日は、利用日の2日前に届く場合の最長日数です(前日着なら2泊3日)。
出典:各社の商品ページ(2026年8月時点)/RENCA・喪服レスキュー・Cariru BLACK FORMAL・礼服レンタルのやました
ひとつ補足があります。礼服レンタルのやましたのサイトには「訃報は突然。喪服レンタルなら5,800円〜、気楽に・安く・すぐ届く」という案内が出ていますが、これは女性用を含めた全体の最低価格です。男性用の一覧に5,800円の商品はなく、表示されているのは8,800円から14,300円の商品でした。男性がこの社を候補にするときは、店頭受取の拠点数で選ぶことになります。
金額だけを横に並べると読み違えます。借りられる日数が社ごとに違うからです。RENCAとやましたは3泊4日、Cariruは4日間ですが、喪服レスキューはライトもフルセットも6泊7日です。通夜と告別式が続く、あるいは遠方まで往復するといった事情があるなら、この日数の差が金額の差より効いてきます。
なお喪服レンタル本舗はレディースのみの取り扱いで、メンズの選択肢には入りません。安さで名前が挙がる社ですが、男性は対象外になります。
出典:喪服レスキュー公式サイト
上がそのフルセットの中身です。ネクタイと靴とベルトまで入っているかどうかで、当日に自分でそろえる手間がまるで変わります。手持ちの黒い革靴とベルトを使えるなら、ライトプランで足りることになります。
セット内容の落とし穴
RENCAは最安の4,800円(税込)が目を引きます。ただ、ベーシックセットの内容表示には注意が必要でした。付属品として礼服一式とネクタイが挙がるものの、ポケットチーフとサスペンダーには条件が付きます。公式の商品ページには「※ネクタイの色を白を選択いただいた場合にのみポケットチーフが付属します。」、「※サスペンダーはE体サイズ以上の商品にのみ付属します。」と書かれています。数珠とふくさはオプション扱いです。
Yシャツと靴を含めるならフルセットが必要で、こちらは「+1,540円 で以下の付属品がついてきます。」という追加になります。合計6,340円(税込)で、靴・靴下・Yシャツ・アームバンド・ベルトまで揃う計算です。
白のワイシャツは自宅にある人も多いですが、礼服用としてふさわしいものかどうかは別問題です。葬儀社の解説でも参列者の服装は「ワイシャツは必ず白を着用してください。ネクタイは黒。」とされています。手持ちで代用するか、セットに含める社を選ぶかは先に決めておいてください。
ネクタイとポケットチーフの扱い
ネクタイの色は用途で変わります。弔事なら黒、慶事なら白やシルバーです。礼服レンタルのやましたは「ネクタイの色に白あるいはシルバーをお選びいただいた場合、ポケットチーフをセットした状態でお送りしております。」としています。RENCAは白を選んだ場合のみで、シルバーには触れていません。葬儀での利用なら、どちらにしてもポケットチーフは不要です。
全互協は男性の服装を「男性:ブラックスーツ、ダークスーツに白いシャツ、黒か地味な色のネクタイなど。」と示しています。この構成が揃うかどうかが、セット選びの実質的な基準です。
シングルとダブルはどちらを選ぶか
礼服にはシングルとダブルがあります。やましたはこの点について「近年はシングルの礼服を着られる方がほとんどです。普段からダブルを着慣れていない限りはシングルがオススメです。」と案内しています。迷ったらシングルで問題なさそうです。
ズボンのタックについても記載があります。やましたは「当店で取り扱っている紳士礼服は一部Y体を除き、全てタックがついたものとなります。」としています。普段ノータックを着ている人には、見た目の印象が少し変わる部分です。
靴と股下のサイズ
靴は素材と幅が気になるところ。やましたは「3E(幅広)の合皮製のものを取り扱っています。」と明記しています。幅広なので甲高の人でも入りやすい一方、細身の足だとゆるく感じるかもしれません。RENCAは靴のワイズについて「大変申し訳ございませんが、在庫の中から見計らいにてご用意させていただいておりますため、指定いただけません。」としています。
股下は原則として直せません。RENCAは「K体・DX体のみ可能です。」とし、それ以外は「股下の調整はサスペンダーにてお願いいたします。」という扱いです。裾を折って調整する前提ではありませんから、身長からサイズを選ぶ精度が結果を左右します。
店頭で受け取りたい場合
メンズで店頭受取の選択肢が最も多いのは礼服レンタルのやましたで、東京の北千住・五反田・新宿・戸越銀座のほか、所沢・浦和・札幌・大阪(住吉大社店を含む)・名古屋・広島・博多・糸魚川に受取拠点があります。RENCAは東京・北千住センターについて「東京礼服センター(北千住)では16時までのご注文で当日中のお受取が可能で、ご注文より最短2時間で礼服をお渡しできます。」としており、店頭受取の男性礼服は6,800円(税込)でした。
試着まで求めるなら喪服レスキューです。無人店舗で自由に試着でき、期間も6泊7日と長めに取られています。
条件別のおすすめ
ここまでの表を、手持ちの小物と必要な日数から引き直します。
Yシャツ・靴・靴下・ベルトまで入って、この記事で比べた中では最も安く収まります。数珠と袱紗は別途オプションです。
数珠と袱紗まで一度で揃えたい人 → 喪服レスキューのフルセット 9,980円(6泊7日)
Cariruの準喪服7点セットも中身はほぼ同じですが、10,900円〜で4日間です。喪服レスキューのほうが安く、借りられる日数も長くなります。
黒い革靴とベルトが家にある人 → RENCAのベーシック 4,800円(3泊4日)
ワイシャツだけ手持ちで足りるかを先に確かめてください。ベーシックにワイシャツは含まれません。
今日中に手に入れたい人 → 店頭受取のあるやました、または喪服レスキューの無人店舗
宅配は最短でも翌日以降です。やましたは男性用が8,800円からと宅配型より高くつきますが、受取拠点の数では並ぶ社がありません。近くに拠点があるかどうかで決まります。
よくある質問
ビジネス用の黒いスーツで代用できませんか?
参列者としてなら通ることもありますが、礼服の黒はビジネススーツより深い黒で、並ぶと差が出ます。小さなお葬式は遺族の服装の解説で「冠婚葬祭用以外の普通のブラックスーツは避けましょう。」としています。喪主や親族として立つ可能性があるなら、代用は避けたほうが無難です。
靴やベルトだけ借りることはできますか?
社によって違います。やましたは「礼服のオプションとしてのレンタルは行っておりますが、バッグのみ・靴のみのレンタルは取り扱っておりません。」としています。Cariru BLACK FORMALはメンズ小物を単品カテゴリとして持っています。
結婚式にも使える礼服はありますか?
あります。ネクタイを白やシルバーに変えれば、同じ礼服で対応できる社が多いです。喪服レスキューのFAQにも、結婚式に利用できる礼服についての項目があります。
まとめ
メンズの喪服レンタルは、表示価格の差より「Yシャツ・靴・ベルト・数珠が含まれるか」と「何日借りられるか」の差のほうが大きくなります。手持ちで足りるものを先に数えてから、不足分を含むプランを選びます。この順で見ていけば、最安表示に釣られて当日に足りないものが出る事態は避けられます。












