スーツケースのサイズ選びで失敗すると、旅先で買い足すか、荷物を詰め込んで閉まらないかのどちらかになります。目安として使えるのは1泊あたり10Lという基準で、1〜3泊が39L以下、3〜5泊が40〜69L、5〜10泊が70〜89L、10泊以上が90L以上。これはレンタル会社が実際に使っている区分です。日数との対応と、外形サイズの制限を合わせて見ていきます。
日数とサイズの対応表
| 泊数 | サイズ区分 | 容量 | 預け入れ |
|---|---|---|---|
| 0〜1泊 | 機内持ち込みサイズ | 約30〜38L | 不要 |
| 1〜3泊 | Sサイズ | 〜39L | サイズにより機内も可 |
| 3〜5泊 | Mサイズ | 40〜69L | 必要 |
| 5〜10泊 | Lサイズ | 70〜89L | 必要 |
| 10泊以上 | LLサイズ | 90L〜 | 必要・超過に注意 |
境界の泊数(3泊・5泊・10泊)は上下どちらの行にも該当します。荷物が多め・洗濯できない旅なら大きいほう、身軽なら小さいほうを選んでください。
この区分は、アールワイレンタルのサイズ分類に沿ったものです。同社はSサイズを1〜3泊(〜39L)、Mサイズを3〜5泊(40〜69L)、Lサイズを5〜10泊(70〜89L)、LLサイズを10泊(90L〜)としています。マイレンタルはやや保守的で、「3日~5日間のご利用であればSサイズ」と案内しており、5〜7日でM、7〜14日でLをすすめています。同じ泊数でもSと呼ぶかMと呼ぶかは社によって違うので、L数で見るのが確実です。
容量より先に外形を確認する
容量が合っていても、外形が航空会社の枠を超えると追加料金がかかります。エース直営レンタルのFAQは、外寸と内寸の違いについて「空港で無料でお預けできるお荷物のサイズ許容量は、『外寸サイズ』を合計した『総外寸』です。」と説明しています。キャスターとハンドルを含んだ数字で判定される、ということです。
預け入れの上限は社ごとに違います。ソラシドエアは国内線の無料手荷物を1個23kgまで・3辺合計158cm以内・2個までとしており、「3辺(縦・横・高さ)の合計が292cmを超える場合」などは預かれないとしています。スカイマークは重量制で、「お預けの手荷物が合計20kgまで、および容積が1個につき50cm×60cm×120cmまでは 無料 でお預かりします」という基準です。
AIRDOは2026年5月18日搭乗分まで20kgまで無料・3辺203cm以内・個数制限なしでしたが、2026年5月19日搭乗分からは1個23kgまで・3辺158cm以内・合計2個までに変わりました。以前の記憶で選ぶと枠を外すことがあります。
機内持ち込みで済ませられる境目
1〜2泊なら預けずに済ませられます。ANAは国内線の機内持ち込み手荷物について、100席以上の機材で3辺合計115cm以内(55cm×40cm×25cm以内)、100席未満で3辺合計100cm以内(45cm×35cm×20cm以内)とし、重量は身の回り品との合計で10kg以内としています。この枠に入る容量はおおむね30〜38Lで、ククレンタルもシェルポッドHZ-500のSSサイズ(約30〜38L)を機内持ち込み可・0〜1泊用として案内しています。
ただしLCCは枠が小さめです。ピーチは身の回り品と合わせて2個・合計7.0kgまで(3辺合計115cm以内)としており、スーツケース本体だけで7kgに近づくモデルもあります。LCCに乗るなら「1〜2泊=持ち込みで済む」を前提にせず、重量の枠を先に確認してください。
ここで見落としやすいのが、サイズにキャスターとハンドルが含まれる点です。ANAは国際線の案内で「サイズは、キャスターやハンドルの長さも含みます。」と明記しています。本体だけで測って収まっていても、実測では超えていることがあります。
荷物量の見積もり方
1泊10Lはあくまで平均で、季節と洗濯の可否で大きく動きます。冬の厚手の上着は1着で5L近くを占めます。逆に、滞在先で洗濯できるなら10日でも70L台に収まります。エース直営レンタルのFAQも、1か所の滞在日数が短いと洗濯ができず、下着や靴下を日数分持つ必要があると指摘しています。
土産を買う予定があるなら、行きの段階で余裕を残しておきましょう。同社は「おみやげをたくさん買うつもりの人は当然ですが、行きの段階での荷物の量はスーツケースの50~60%位が理想。」としています。拡張機能(エキスパンダブル)付きを選べば、帰りだけ5〜10L増やせるモデルもあります。
この表を作りながら気づいたのですが、所有していると選べるのは1サイズだけです。自分も1本持っているものの、使うのは年に1〜2回。そのたびに泊数が違うので、大きすぎたり足りなかったりのどちらかになります。日数ごとにサイズを選び直せるのは、借りる側の利点だと思います。
よくある質問
1週間の海外旅行なら何Lが正解ですか?
70L前後が目安になります。ただし冬の行き先なら80L台、夏で洗濯できるなら60L台でも足ります。土産を買うなら、行きは容量の50〜60%に収まる量にしておきましょう。
サイズを間違えたら交換できますか?
自己都合の交換は有料になる社が多いです。マイレンタルは商品差額分と交換時の往復送料が必要としています。届いてすぐに気づけば選択肢は増えるので、開梱は早めに済ませてください。
2人で1つのスーツケースを使うのはありですか?
短期なら成立します。ただし預け入れの無料枠は1人あたりで設定されているため、2人分を1個に詰めると重量超過になりやすいです。スカイマークは20kgを超えると1kg〜10kgで2,000円の超過料金としています。
まとめ
サイズ選びは1泊10Lを起点に、季節と洗濯の可否で上下させます。そのうえで、外寸の3辺合計が利用する航空会社の枠に収まるかを必ず確認してください。容量が合っていても、外形で引っかかると追加料金になります。











