「軽トラック積み放題◯◯円」という表示は、いちばん分かりやすい料金プランに見える。ところが実際に依頼すると、積みきれない、追加料金が出る、余っても値段は変わらない、といった食い違いが起きる。結論から書くと、積み放題は「荷台に積める範囲なら」という条件つきの定額であって、量の上限は荷台の寸法で決まっている。この寸法を先に知っておけば、当日の話し合いはほぼ不要になる。
| 落とし穴 | 中身 | 先手の対策 |
|---|---|---|
| 積みきれない | 荷台の容積は2.5〜2.8立方メートル程度 | 品目リストを事前に送って可否を確認 |
| 高さ制限 | 「囲いの高さまで」と当日言われる例がある | 積める高さを申込前に文字で確認 |
| 追加料金 | 解体・人員追加・処分困難品で加算 | 加算条件を見積書に書いてもらう |
| 余っても定額 | スペースが空いても値引きはない | 量が少なければ単品回収と比較する |
軽トラ積み放題で積める量は決まっている
「積み放題」という言葉が誤解を生むが、上限は車両の荷台サイズだ。数字は運営側が公開している。くらしのマーケットは「軽トラックは、おおよそ1.5畳の広さに高さ1mまで荷物が積めるサイズです(荷台の長さ1.9m × 幅1.3m × 高さ1m ≒ 2.5立方メートル)。」と説明している。エコノバは「軽トラックのサイズは、荷台の長さが1.9m、車幅が1.4m、高さが1.3mとなっており、概ね2.8立方メートルの大きさとなっています。」としており、想定する高さの取り方で容積が変わる。
2.5立方メートルというのは、体感すると意外に小さい。冷蔵庫と洗濯機とベッドフレームを入れた時点で、床面はほぼ埋まる。くらしのマーケットは積み方についても「軽トラックの床面積はおおよそ1.5畳で、コンパネを立てて約1mまでの高さに荷物を積むことができます。」と書いている。上に積み上げる前提でこの高さだ。
「囲いの高さまで」問題
当日いちばんもめるのが高さだ。国民生活センターに寄せられた相談には「トラック詰め放題プランで依頼したが、当日荷台の囲いの高さまでしか載せられないと言われた」というものがある。さらに「『トラック詰め放題』との広告を見て依頼したら、当日荷台の囲いの高さまでしか載せられないと言われ、断るとキャンセル料を請求された。」という事例も紹介されている。
広告写真では荷台の枠より高く積み上げた絵が使われることがあるが、実際に許容される高さは会社ごとに違う。申込前に「あおりの高さまでか、コンパネを立てて積み上げてよいか」を文字で確認しておくのが確実だ。
積みきれなかったとき、2台目に追加料金がかかるのか、置いていくのか、その場でどう精算するのか。ここを決めずに作業を始めると、荷物を積み込んだあとで交渉することになる。国民生活センターの相談事例には、量が軽トラック1台分に満たなかったのに2台分を請求されたというものもある。
追加料金が発生する条件
定額パックでも、条件が変われば加算される。パワーセラーは軽トラック満載パック25,000円について「軽トラックに載る量でも、以下のような場合には、多少料金が上がる場合もございます。」と前置きし、タンスなどの家具類を解体して超満載で載せる場合、処分困難な品が多数含まれる場合、片づけが終わっておらず袋詰めや箱詰め作業を長時間代行する場合を挙げている。人手についても「お客様のお手伝いがいただけず、スタッフが2名必要な場合は追加スタッフ1名分6,000円で承ります。」と明記している。
条件を公開している会社は、当日の判断がぶれにくい。逆に、加算条件がどこにも書かれていない広告は、当日に条件が生まれる余地があるということでもある。
量が少ないと積み放題は損になる
積み放題のもう一つの弱点は、余ったスペースが値引きにならないことだ。粗大ゴミ回収本舗は自社の解説で、軽トラックパックのデメリットとして「まだスペースが余っていても一律の料金となってしまう」点を挙げ、「軽トラックパックは料金があらかじめ決まっているので、まだ積み込める余裕があっても一律料金を支払う形になります。」と説明している。
数点しかないなら、単品回収の合計と比べたほうがいい。単品の単価と積み放題の境目は別記事にまとめた。
よくある質問
軽トラ積み放題にはどれくらいの家財が載りますか?
荷台の容積は2.5〜2.8立方メートル程度とされており、1R〜1K分の家財が目安になる。粗大ゴミ回収本舗は、大きめの家具・家電が3、4種類と、その他小さめの家電やゴミ袋にまとめたゴミを積み込める程度が積載量の目安だとしている。ベッドやタンスなど大物が複数あると、それだけで埋まると考えたい。
積み放題の料金に家電リサイクル料金は含まれますか?
会社によって異なる。粗大ゴミ回収本舗は、家電が含まれる場合は家電リサイクル法により費用がかさむとデメリットに挙げている。一方でパワーセラーの単品料金表には、表示金額とは別に家電リサイクル料金がかかることはないという注記がある。見積もり時にどちらの方式かを確認するしかない。
積みきれなかったら残りはどうなりますか?
その場の交渉になるため、事前に決めておく必要がある。2台目の料金、持ち帰らない分の扱い、キャンセルの可否を申込前に確認しておく。国民生活センターは、事前の見積もりと異なる高額な料金を請求された場合は支払いを断るようアドバイスしており、作業前に条件を固めておくほど選択肢が残る。

まとめ
軽トラ積み放題の落とし穴は、積める量が荷台の寸法で決まっていること、高さの解釈が会社ごとに違うこと、条件次第で追加料金が出ること、そして余っても定額であることの4つだ。荷台は2.5〜2.8立方メートル程度で、1R〜1K分がおおよその上限になる。
申し込む前に品目リストを送り、積める高さと追加料金の条件を文字で受け取っておきたい。この一往復があるだけで、当日の交渉はほとんど起きなくなる。










