仏壇の処分はどうする?費用の相場と3つの方法を調べた

仏壇の処分はどうする?費用の相場と3つの方法を調べた

実家をたたむ、施設に移る、後を継ぐ人がいない。仏壇の処分を考えるのは、たいてい他にやることが山積みのタイミングだ。結論から書くと、仏壇の処分費用は「自治体の粗大ごみなら数百円〜1,200円台、仏壇店に引き取ってもらうなら2万円前後から」と、選ぶ方法で桁がひとつ変わる。差額は運搬と供養の手間を誰が持つかの違いだ。この記事では、それぞれの金額と条件を一次情報で確認した。

方法費用の目安運び出し供養
自治体の粗大ごみ300〜1,200円(自治体による)自分なし(別途手配)
仏壇店の引き取りサービス19,800円〜(3辺合計130cm以下)業者合同供養が料金に含まれる例あり
不用品回収・遺品整理他の家財とまとめて見積もり業者オプション対応の会社あり

仏壇は粗大ごみとして出せる自治体が多い

意外に思われるが、仏壇を粗大ごみの品目として明示している自治体は珍しくない。横浜市のごみ分別辞典では仏壇は粗大ごみで、50cm未満のものは燃やすごみとされている。金属製の仏具は小さな金属類だ。

福岡市はさらに細かく、粗大ごみ品目一覧で仏壇(供物台を除く)を高さと横幅で区分している。高さ1m未満かつ横幅1m未満なら300円、どちらか一方が1m以上なら500円、高さも横幅も1m以上なら1,000円だ。川崎市は品目ではなく長さで手数料が決まる方式で、「粗大ごみ処理手数料は長さなどにより、300円、600円、1,200円の3区分があります。」と案内している。最長辺180cm以上のものが1,200円の区分だ。

費用だけを見れば、粗大ごみが圧倒的に安い。問題は、仏壇が想像以上に重く、階段のある家からひとりで下ろすのが現実的でないことにある。

仏壇店の引き取りは全国一律料金の例がある

運び出しごと任せたい場合は仏壇店の引き取りサービスがある。はせがわのお仏壇のお引取り・ご供養サービスは、仏壇の高さ・幅・奥行きの3辺合計で料金が決まる全国一律料金だ。130cmまでが19,800円、200cmまでが29,700円、250cmまでが39,600円、300cmまでが55,000円、350cmまでが66,000円、400cmまでが77,000円(いずれも税込)で、引取り代・運送代・作業代・合同供養代が含まれる。仏具は段ボール1箱あたり5,500円、仏壇の置台も引き取る場合は11,000円が加算される。

制約もある。3辺合計400cmを超える仏壇は対象外で、仏壇が2階にあってクレーン作業になる場合は別途費用がかかるとされている。また中身を入れたままの引き取りはできず、事前にすべて取り出す必要がある。

もう1社、浅草の滝田商店はお仏壇引き取りサービスを公表しているが、こちらは同店で仏壇を購入した客を対象とした特別料金で、3辺合計に応じて12,000円から74,000円まで幅がある。仏具は一個でも一式でも5,000円だ。買い替えを伴うかどうかで条件が変わるので、単に処分だけしたいのか、新しい仏壇に替えるのかを最初に伝えたほうが話が早い。

閉眼供養(魂抜き)は引き取り料金に含まれないことがある

⚠️ 「供養付き」でも魂抜きとは限らない
はせがわは引取りサービスのFAQで、魂抜き(閉眼供養)は行っておらず、行うのは合同でのご供養であると明記している。位牌を処分する場合は事前に菩提寺へ依頼して閉眼供養を行う必要があるとも案内している。
つまり「供養代込み」と書かれていても、それが菩提寺で行う閉眼供養の代わりになるとは限らない。宗派やお寺の方針によって考え方が違うため、菩提寺があるなら先に相談するのが確実だ。

閉眼供養のお布施については、公的な相場が示されているわけではない。今回確認した仏壇店の案内も、金額には触れず「菩提寺へ相談を」という書き方で統一されていた。金額を断言している情報を見かけたら、それが誰の基準なのかを確かめたほうがいい。

他の家財とまとめるなら遺品整理・不用品回収

実家の片付けと同時に処分するなら、仏壇単体ではなく作業全体で見積もったほうが安く収まることが多い。遺品整理の料金相場は間取りで示されるのが一般的で、みんなの遺品整理が公開している目安では1R・1Kで30,000〜80,000円、2LDKで120,000〜300,000円となっている。遺品整理プログレスのように、提携寺院での合同供養を段ボール2個まで無料としている業者もある。

ただし注意点がある。一般家庭のごみを回収するには市区町村の一般廃棄物処理業の許可が必要で、国民生活センターは2022年11月2日に無許可で回収を行う事業者への注意喚起を公表している。「定額パック◯◯円〜」の広告で作業後に追加請求されるトラブルが典型例だ。仏壇のように単価が読みにくいものほど、見積書を書面で受け取っておきたい。

よくある質問

仏壇を自分で解体して燃やすごみに出してもいいですか?

自治体のルール上は、分解して規定のサイズに収まれば通常のごみとして出せることが多い。横浜市は仏壇のうち50cm未満のものを燃やすごみとしている。ただし仏壇は金属金具やガラス、塗装部材が混在しており、分別しきるのは手間がかかる。作業中のけがのリスクもあるので、無理に解体するより粗大ごみとして申し込むほうが現実的だ。

仏壇の処分費用が一番安くなるのはどの方法ですか?

自治体の粗大ごみに出す方法だ。福岡市の例では最大でも1,000円、川崎市では最大1,200円で済む。ただし収集場所まで自分で運び出す必要があり、大型の仏壇では現実的でない場合がある。運び出しを含めて頼むなら仏壇店の引き取りで19,800円からが目安になる。

仏壇店以外の仏壇でも引き取ってもらえますか?

会社によって違う。はせがわの引取りサービスは購入店を条件にしていないが、滝田商店の引き取りは同店で仏壇を購入した客向けの特別料金として案内されている。買った店が分からない仏壇を処分するときは、条件を購入店に限定していない業者を探すことになる。

仏壇は自分では経験していないが、料金表を並べてみると「運び出しを誰がやるか」で金額が決まっているのがよく分かった。

まとめ

仏壇の処分費用は、自治体の粗大ごみなら300〜1,200円台、仏壇店の引き取りなら3辺合計130cmまでで19,800円からだった。差額のほとんどは運搬と作業の対価で、供養が含まれるかどうかは会社によって扱いが違う。

順番としては、まず仏壇の高さ・幅・奥行きを測ること。この3つの数字が分かれば、粗大ごみの区分も引き取り料金も自分で確定できる。閉眼供養が必要かどうかは、その前に菩提寺へ一本電話を入れておくと後戻りがない。

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