冷蔵庫の処分費用はいくら?リサイクル料金と収集運搬料の内訳

冷蔵庫の処分費用はいくら?リサイクル料金と収集運搬料の内訳

冷蔵庫が壊れた、あるいは買い替えることになった。ところが処分に「いくらかかるのか」が分からないまま、いきなり量販店に電話するのは気が重い。結論から書くと、冷蔵庫の処分費用は「リサイクル料金」と「収集運搬料金」の合計で決まる。前者はメーカーごとに決まった額で全国どこでも同じ、後者は引き取りを頼む店ごとにバラバラだ。この二階建ての構造さえ分かれば、提示された金額が妥当かどうかを自分で判断できる。

費目誰が決めるか冷蔵庫1台あたりの額(税込)
リサイクル料金製造したメーカー170L以下 3,740〜5,599円
171L以上 4,730〜6,149円
収集運搬料金引き取りを頼む小売業者1,100〜7,700円(後述の3社の公表値)
合計単純に足すと約4,800〜13,800円

※金額はすべて税込。リサイクル料金は家電リサイクル券センターの再商品化等料金一覧、収集運搬料金は本文で挙げた3社の公表値にもとづく(2026年7月時点で確認)。

冷蔵庫の処分費用は2つの料金でできている

冷蔵庫は家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)の対象で、エアコン・テレビ・冷蔵庫/冷凍庫・洗濯機/衣類乾燥機のいわゆる家電4品目に含まれる。この4品目を処分するときは、料金を2つに分けて考える。

ひとつはリサイクル料金だ。家電製品協会は「リサイクル料金は製造メーカーが定めており製造メーカーや品目ごとに異なります。」と説明している。つまり同じメーカー・同じ大きさの冷蔵庫なら、どこの店に頼んでも、自分で運んでも、この金額は変わらない。

もうひとつが収集運搬料金で、こちらは店が決める。同じく家電製品協会は「収集・運搬料金は販売店が定めていますので、金額は販売店へ確認してください。」としている。経済産業省のFAQも「収集運搬料金は小売業者ごと、リサイクル料金はメーカーごとに異なります」と整理している。処分費用を調べたときに情報がバラつくのは、この後者が原因だ。

リサイクル料金はメーカーと内容積で決まる

冷蔵庫のリサイクル料金は「大」「小」の2区分しかない。家電リサイクル券センターの区分は「内容積:170リットル以下→(小)、171リットル以上→(大)」で、内容積は扉を開けた内側のシールに書かれた「全定格内容積」で確認する。破損などで読み取れない場合は、高さ・幅・奥行のうち最も長い寸法が1,300mm未満なら小、1,300mm以上なら大として扱う。

そのうえで、金額はメーカーごとに違う。同センターが公開している再商品化等料金一覧(2026年7月版)から、冷蔵庫・冷凍庫の欄を抜き出すと次のようになる。

製造業者等名170L以下171L以上
パナソニック/シャープ/三菱電機/日立グローバルライフソリューションズ/東芝ライフスタイル3,740円4,730円
アクア/ハイアールジャパンセールス/良品計画(無印良品)3,784円4,774円
アイリスオーヤマ/コロナ4,730円4,730円
ニトリ/山善/指定法人(コード999)5,200円5,600円
ドメティック5,599円6,149円

出典は家電リサイクル券センターの再商品化等料金一覧で、同ページには「料金表記はすべて税込み表記です」と明記されている。目を引くのは大手5社と、それ以外のメーカーとの差だ。掲載されている製造業者等のうち170L以下の欄で最も多い金額は5,200円で、大手の3,740円とは約1,500円ひらく。家電量販店のプライベートブランドや家具店ブランドの小型冷蔵庫は、この高いほうの区分に入ることが多い。

なお、この料金表は改定されることがある。現在同センターで公開されている冊子版の表題は「家電リサイクル料金一覧表2026年7月版」だ。処分の直前に、自分の冷蔵庫のメーカー名で引き直してほしい。

収集運搬料金は店ごとに違う

問題はこちらだ。同じ冷蔵庫でも、頼む店と頼み方で金額が大きく変わる。公表されている冷蔵庫の収集運搬料金を3社分並べる。

小売業者冷蔵庫の収集運搬料金(税込)前提条件
ヤマダウェブコム3,300円メーカー・サイズを問わず同額
コジマネット1台目2,200円/2台目以降4,950円対象商品の購入が前提
エディオン1,100〜7,700円買い替えか引き取りのみか、250L以下か251L以上かで変動

エディオンの幅が広いのは、買い替えと同時に引き取るのか、引き取りだけを別日に頼むのかで料金表が分かれているためだ(エディオン公式・家電リサイクル、2026年4月1日現在の掲載)。各社の条件の違いは別記事で詳しく比較した。

冷蔵庫の処分費用を安く抑える3つの方法

1. 指定引取場所へ自分で運ぶ。経済産業省のFAQは「家電4品目を排出者自身で指定引取場所に持ち込む場合は、収集運搬料金はかかりません」としている。数千円かかる二階部分がまるごと消えるので、最も安いのはこの方法だ。車と人手が要るのが条件になる。

2. 買い替えと同時に引き取ってもらう。エディオンの料金表では、買い替えと同時・購入品と同じ品目・配送場所が同じという条件がそろうと冷蔵庫250L以下で1,100円、251L以上で1,650円になる。同じ会社でも「引き取りのみ・過去に自社で購入していない商品」だと6,600円・7,700円まで上がる。捨てる時期を新品購入に合わせられるなら、その差は小さくない。

3. まだ動くなら売る・下取りに出す。処分費用を払う前に、買取が成立しないかを確認する価値はある。年式が新しく正常に動く冷蔵庫は、量販店の買取サービスの対象になることがある。

「無料回収」をうたう業者には注意する

⚠️ 定額パックのはずが高額請求、という相談が増えている
国民生活センターによると、不用品回収サービスに関する相談は2021年度に2,000件を超えた。同センターは家電4品目について「買い替えに伴う処分の場合は新しい製品を購入する小売業者に、処分のみの場合は処分する製品を購入した小売業者に引取りを依頼する」ようにと案内している。一般家庭のごみを回収するには市区町村の一般廃棄物処理業の許可か委託が必要で、広告を大きく出している業者が必ずしも許可業者とは限らない。困ったときの相談先は消費者ホットライン「188」。

よくある質問

冷蔵庫の処分費用が一番安くなるのはどの方法ですか?

郵便局でリサイクル料金を支払い、自分で指定引取場所へ持ち込む方法だ。収集運搬料金がかからないため、費用はリサイクル料金と郵便局の振込手数料だけになる。大手メーカーの170L以下なら3,740円と手数料だけで済む計算だ。ただし冷蔵庫を積める車と運ぶ人手が必要になる。

壊れて動かない冷蔵庫でもリサイクル料金は変わりませんか?

変わらない。家電リサイクル券センターの料金表は、メーカー名と内容積の大小区分だけで金額が決まる作りになっており、動作するかどうかで区分は分かれていない。ただし庫内に食品などが残っていると引き取ってもらえないことがあるので、中身は空にしておく。

生活保護を受けている場合、リサイクル料金は免除されますか?

今回確認した範囲では、家電リサイクル券センターの料金一覧・対象品目ページ、経済産業省のFAQと特設サイト、横浜市の案内ページのいずれにも、生活保護を理由とする減免の記載はなかった。リサイクル料金はメーカーが定める再商品化等料金なので、法律上の一律の減免制度は見当たらない。自治体が独自の支援を用意している可能性はあるため、福祉の担当窓口に確認するのが確実だ。

引っ越しのたびに冷蔵庫の扱いには悩まされたが、料金の内訳をきちんと調べたのは今回が初めてだった。二階建てだと分かっていれば、見積もりの読み方が変わる。

まとめ

冷蔵庫の処分費用は、メーカーが決めるリサイクル料金と、店が決める収集運搬料金の合計だ。リサイクル料金は170L以下か171L以上かとメーカーで決まり、大手5社なら3,740円または4,730円、それ以外では5,000円台になることも多い。収集運搬料金は今回確認した3社で1,100円から7,700円まで幅があった。

まずは冷蔵庫の扉を開けて、メーカー名と全定格内容積を確認するところから始めたい。その2つが分かれば、リサイクル料金は今日じゅうに確定する。残りは、どの店にいくらで運んでもらうかという交渉の話になる。

関連記事として、一人暮らしの冷蔵庫は何リットルがベスト?では内容積の考え方を、一人暮らしの引越し前に不用品を処分する方法では引っ越しにともなう処分全体の段取りを扱っている。

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