実家の庭(約20平米)に父と2人でDIY施工した経験から言うと、人工芝のDIYは「手順を知っているかどうか」でほぼ結果が決まります。材料費は約5万円、業者見積もりだと35万円だったので、コスパを考えると挑戦する価値は十分あるかと。ここでは準備から完成までの手順を7ステップで整理しました。

目次
まずは7ステップの全体像を確認してから、各工程に進んでください。
| ステップ | 作業内容 | 所要時間(20㎡) | 難易度 | 失敗するとどうなるか |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 雑草除去・除草剤 | 1〜2時間 | ★☆☆ | 半年後に雑草が突き破る |
| 2 | 整地・転圧 | 3〜5時間 | ★★★ | 仕上がりがデコボコ→全剥がし |
| 3 | 下地材を敷く | 1〜2時間 | ★★☆ | 水はけ不良で水たまり発生 |
| 4 | 防草シートを敷く | 1〜2時間 | ★★☆ | 重ね不足で隙間から雑草 |
| 5 | 人工芝の仮敷き・カット | 2〜3時間 | ★★☆ | 小さく切りすぎると戻せない |
| 6 | 継ぎ目の処理 | 1〜2時間 | ★★☆ | 芝目バラバラで継ぎ目が目立つ |
| 7 | ピンで固定 | 1〜2時間 | ★☆☆ | 芝を巻き込むとピンが目立つ |
合計で丸1〜2日が目安。最も時間をかけるべきはステップ2の整地・転圧で、ここが仕上がりの8割を決めます。

人工芝DIYに必要なもの
まずは道具と材料を揃えるところから。ホームセンターで一式揃います。
| 道具・材料 | 数量目安 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 人工芝ロール | 22㎡(+10%余裕) | 22,000〜66,000円 | 1,000〜3,000円/㎡。密度が低い安価品は1〜2年で寝る |
| 防草シート | 22㎡+重ね分 | 4,400〜11,000円 | 200〜500円/㎡。高密度タイプ推奨 |
| U字ピン | 80〜120本 | 2,000〜4,000円 | 外周30cm・内側50cm間隔 |
| ジョイントテープ | 継ぎ目の長さ分 | 500〜1,000円 | ロール継ぎ目のずれ防止 |
| カッター・大型ハサミ | 各1本 | 500〜1,500円 | 替え刃も用意しておく |
| 転圧器(タンパー) | 1台 | レンタル1,000〜2,000円/日 | レンガ・板で代用も可 |
| 山砂(下地材) | 約1,500kg(5cm厚) | 5,000〜10,000円 | 水はけが悪い場合のみ。配達推奨 |
| 合計 | 約35,000〜95,000円 | 人工芝の品質で大きく変動 |
「とりあえず安いのでいいや」と思いがちですが、芝の密度が低い安価品は1〜2年で寝てしまうので、長い目で見ると中〜上級品(1平米1,500円以上)のほうがコスパは良いです。

人工芝DIYの施工手順【7ステップ】
ステップ1:雑草の除去と除草剤の散布
まず施工場所の雑草をすべて取り除きます。ポイントは根っこごと抜くこと。根が残っていると防草シートを突き破って生えてくる可能性があるので、ここは手を抜けません。
スギナやドクダミなど根が深い雑草がある場合は、除草剤を散布して1〜2週間待ってから次のステップに進むと確実です。除草剤代は1,000〜2,000円程度なので、後から雑草に悩まされるコストを考えれば安い投資です。
ステップ2:整地・転圧
地面を平らに整えます。ぶっちゃけ、この工程が仕上がりの8割を決めると思ってください。石や根っこを取り除いて、高い部分は削り、低い部分は土や山砂を足して平らにします。
整地が終わったら転圧器(タンパー)で地面をしっかり固めます。転圧器がなければ、レンガや板を使って足で踏み固める方法でもいけます。ただ、20平米を超えるなら転圧器はホームセンターでレンタルした方が圧倒的に楽です。レンタル料は1日1,000〜2,000円程度。
ステップ3:下地材を敷く(必要に応じて)
水はけが悪い土壌の場合は、山砂や砕石などの下地材を3〜5cm程度敷きます。山砂は適度に固まりやすくて排水性も良いので、人工芝の下地材としてはド定番です。下地材を敷いたら再度転圧して固めてください。
山砂の相場はホームセンターで20kgあたり300〜500円。20平米に5cm敷くとざっくり1,500kg必要なので、配達サービスを利用した方がいいかもしれません。
ステップ4:防草シートを敷く
整地した地面に防草シートを敷きます。シートの継ぎ目は15cm以上重ねて敷くのが大事。うちは10cmくらいで済ませてしまって、半年後に継ぎ目から雑草が生えてきました。正直なところ、ここだけはやり直しがきかないので慎重にいった方がいいです。
防草シートの品質も重要で、薄い安価なシートだとスギナなどの強い雑草があっさり突き破ってきます。高密度で耐久性のあるシートを選んでおけば、長期的にはメンテナンスの手間もお金も節約できます。1平米あたり200〜500円くらいの違いなので、ここはケチらない方が得策。
ステップ5:人工芝を仮敷きしてカット
人工芝をロールから広げて、施工場所に仮置きします。この段階ではまだ固定しません。ここで大事なのが芝目の方向を揃えること。すべてのロールの芝目が同じ方向を向くようにしないと、ロールごとに色が違って見えてしまいます。
位置が決まったら、端の余分をカッターで裏面からカット。壁際やカーブ部分は大きめに残して、仮置きで確認してから微調整する流れがベストです。一度小さく切りすぎると戻せないので。
ステップ6:継ぎ目の処理
複数のロールを並べる場合、継ぎ目の処理が見た目を大きく左右します。ロール同士の間隔は2〜3mm。密着しすぎると盛り上がるし、離しすぎると隙間が目立つので、割り箸をスペーサー代わりにすると均一な間隔を保ちやすいです。
継ぎ目の下にジョイントテープを貼ると、ロール同士のずれを防止できます。テープ代は1巻500〜1,000円程度。仕上がりが全然違うので使った方がいいです。
ステップ7:ピンで固定
最後にU字ピンで人工芝を地面に固定します。外周は30cm間隔、内側は50cm間隔が目安です。継ぎ目の部分は特にしっかり固定してください。
ピンを打つときは、芝の葉を巻き込まないように指でかき分けてから打ち込むのがコツ。打ち込んだ後に周囲の芝をほぐしてあげれば、ピンはほとんど目立ちません。

DIYでよくある失敗と対策
| 失敗パターン | 原因 | やり直しの手間 | 追加コスト目安 |
|---|---|---|---|
| 地面がデコボコ | 整地・転圧の手抜き | 全剥がし→再整地→再施工 | +2〜5万円+丸1日 |
| 継ぎ目が目立つ | 芝目バラバラ・隙間不均一 | ピン抜き→位置調整→再固定 | +半日の作業 |
| 雑草が生えてきた | 防草シート不使用or重ね不足 | 芝剥がし→シート張替え→再施工 | +1〜3万円+丸1日 |
| 1〜2年で芝が寝た | 安価な低密度品を選んだ | 全面張替え | +2〜6万円+丸2日 |
最も多い失敗は整地・転圧の手抜き。人工芝を敷いた後に凹凸が目立つ場合、一度全て剥がしてやり直すしかありません。最初に時間をかけるか、後から倍の手間をかけるかの二択です。防草シートの重ね幅不足も半年後に後悔するパターン。継ぎ目は15cm以上が鉄則です。

DIYと業者依頼、どちらを選ぶ?
| 比較項目 | DIY | 業者依頼 |
|---|---|---|
| 費用(20㎡) | 3.5〜9.5万円 | 12〜26万円 |
| 作業時間 | 丸1〜2日 | 半日〜1日(プロの手際) |
| 仕上がりの品質 | △ 手順次第で差が出る | ◎ プロの技術で均一 |
| 保証 | × なし(自己責任) | ○ 業者により5〜10年 |
| 50㎡以上の広い庭 | × かなりの重労働 | ◎ 効率的に施工 |
うちの場合は20平米で材料費約5万円、業者見積もりは35万円だったのでDIYを選びました。ただ、50平米を超える広い庭や、傾斜・水はけ不良がある場合はプロに頼んだ方がトータルで得。無料見積もりで費用感を掴んでおくと、DIYとの比較がしやすくなります。
よくある質問
人工芝の密度(デシテックス)の目安は?
DIYで失敗しにくいのは密度15,000デシテックス以上、芝丈30〜35mmの製品です。これより密度が低いと1〜2年で芝が寝てしまい、張替えが必要になることがあります。ホームセンターで選ぶ際は「デシテックス」または「密度」の表記をチェックしてください。
水はけが悪い庭でもDIYできる?
できますが、下地材(山砂や砕石)を3〜5cm敷いて排水層を作る工程が追加で必要です。粘土質の土壌の場合は、業者に相談した方が長期的には安全。排水勾配の設計が必要になるケースもあり、ここはプロの判断が欲しい部分です。
DIYで失敗したら業者にやり直しを頼める?
はい。DIYで施工した人工芝の撤去+再施工を受けてくれる業者もあります。ただし撤去費用が別途かかるため、最初から業者に頼むより割高になるのが一般的です。20㎡のやり直しだと撤去+再施工で20〜35万円程度が目安です。
まとめ
- 整地・転圧を徹底する:仕上がりの8割を決める最重要工程。ここに一番時間をかける
- 高品質な防草シートを使い、継ぎ目は15cm以上重ねる:安価なシートは半年で後悔する可能性大
- 芝目の方向を揃える:全ロールを同じ向きに敷くだけで仕上がりが格段に自然になる
DIYの最大の魅力はやっぱりコスト。材料費だけなら業者の1/3〜1/7で済むケースも多いです。ただ、広い面積や複雑な形状の庭は、無理せずプロに相談するのも賢い選択。無料見積もりで費用感だけ確認しておくのもアリです。
















