県民共済に入っていると、加入者向けの割安なサービスが使えます。喪服もそこで借りられるのではないか、と考える人は多いはずです。調べてみると、県民共済の貸衣装は全国一律のサービスではなく、実施している県では喪服も対象になっていました。栃木県民共済は喪服9,900円(税込)からと価格まで公開しています。ただし急ぎの葬儀に間に合うかは別の話で、そこが最大の注意点です。
県民共済の貸衣装と宅配レンタルの違い
| 項目 | 県民共済の貸衣装 | 宅配の喪服レンタル |
|---|---|---|
| 使える人 | 組合員とその家族 | 誰でも |
| 受け取り | 委託店に来店(予約制のことが多い) | 宅配、または店頭受取 |
| 受付時間 | 店舗の営業時間内。定休日あり | ネットで24時間注文可 |
| 試着 | できる | 宅配型は基本できない |
栃木県民共済は喪服9,900円から
価格を公開している例として分かりやすいのが、栃木県民共済です。同組合のレンタル衣装ページには、礼服8,800円から、喪服9,900円から、黒ワンピース13,200円から、モーニング15,400円からという価格表が並び、「表示価格は全て税込価格です。」と明記されています。
窓口になるのは、組合が直接運営する店ではありません。同ページには「アビートは、栃木県民共済の貸衣装委託店です。」とあり、宇都宮市内の委託店が実務を担っています。利用条件についても「県民共済のご加入者(組合員)とそのご家族がご利用いただけます。共済加入証書またはコピーをご持参ください。なお未加入の方は、お手続きのうえご利用いただけます。」と説明されています。つまり未加入でも、その場で加入手続きをすれば使えるということです。
栃木の委託店は営業時間11時から17時、定休日は月曜日と火曜日で、完全予約制と案内されています。訃報が夜に届いて翌日が通夜、という状況ではこの条件を満たせないことがあります。使えるかどうかは、価格ではなく時間で決まります。
県によって扱う衣装がまったく違う
ここを一般化すると間違えます。県民共済は都道府県ごとに独立した組合が運営していて、加入者向けサービスの中身が揃っていないためです。
埼玉県民共済の公式サイトで案内されている加入者サービスは、注文住宅、イージーオーダー紳士服、レディーススーツ、家具・寝具、エアコン・給湯器等、オーダーカーテン、ネットショップで、いずれも購入にあたるものでした。同組合は「埼玉県民共済のご加入者(組合員)様がご利用いただけるサービスについて以下にご紹介いたします。」としていますが、この一覧に貸衣装は含まれていません。群馬県民共済のレンタル衣装は「ウェディングプラン ・提携会場」として案内されていて、婚礼まわりが中心です。
三県を見ただけでも、喪服まで対象にしている県、婚礼衣装だけの県、そもそも貸衣装をやっていない県に分かれました。自分の県で使えるかどうかは、住んでいる都道府県の県民共済のサイトを直接見るしかありません。
問い合わせるときの手順
使えると分かったら、電話の前に三つを整理しておくと早いです。組合員番号が分かるもの、必要な日、着る人のサイズ。栃木県民共済の委託店は加入者専用の電話番号を掲げ、「受付時間 11:00~17:00 定休日 月曜日・火曜日」としたうえで「完全予約制」と案内しています。飛び込みで行っても対応してもらえない前提で動くことになります。
もうひとつ、在庫の考え方も押さえておきたいところです。県民共済系の貸衣装は婚礼まわりの品揃えが主体で、価格表を見てもウェディングドレスや打掛、留袖が中心に並びます。喪服はその一部として扱われているため、サイズや点数が専門のレンタル会社ほど揃っているとは限りません。号数が標準から外れる場合は、電話の段階で寸法を伝えて確認しておくのが確実です。
よくある質問
加入していなくても借りられますか?
栃木県民共済の案内では、未加入でも手続きをしたうえで利用できるとされています。ただし対象は組合員とその家族ですので、手続きを飛ばして借りることはできません。県ごとに条件が違う可能性がありますから、事前に電話で確認してみてください。
県民共済で喪服を買うことはできますか?
県によります。埼玉県民共済のように、紳士服やレディーススーツの取り扱いを加入者サービスとして挙げている組合もあります。喪服として使える品があるかどうかは、店舗への確認が必要です。
明日の通夜に間に合いますか?
委託店の営業時間と定休日次第で、間に合わないことがあります。今日中や明日の朝に必要なら、24時間予約できる無人店舗型や、16時までの注文で翌日に届く宅配型のほうが確実です。
まとめ
県民共済の貸衣装は、実施している県なら喪服も割安に借りられます。栃木県民共済の9,900円(税込)からという価格は、宅配レンタルと比べても高くありません。ただし対象は組合員、窓口は委託店、営業時間と定休日あり、という三つの条件が付きます。急ぎではなく、県内に店があり、試着して選びたい人に向いた選択肢です。











