写真とアルバムが捨てられない|分別ルールと減らす手順

写真とアルバムが捨てられない|分別ルールと減らす手順

押し入れの奥に、粘着シートのアルバムが十数冊。中身は自分でも誰か分からない集合写真が大半で、それでも手が止まる。結論から書くと、写真とアルバムは「量を減らす作業」と「捨てる作業」を分けると進む。そして分別のほうは意外に単純で、アルバムは燃やすごみ、写真そのものは自治体によって古紙か燃やすごみかに分かれる。この記事では、実際の分別ルールと、量を減らすときの現実的な手順をまとめた。

自治体写真(印画紙)アルバム
横浜市古紙(雑誌・その他の紙)燃やすごみ
足利市禁忌品として燃やせるごみ同左の扱い
調布市三大禁忌品として古紙に混ぜない同左の扱い

写真は「古紙に混ぜてよい」自治体と「混ぜるな」の自治体がある

紙のリサイクル業界の側では、写真の紙は再生の妨げになるものとして扱われている。公益財団法人古紙再生促進センターの禁忌品一覧は印画紙をB類(古紙に混入することは好ましくないもの)に分類し、理由を「古紙処理工程で離解できず、 製紙原料となりません。」とし、該当例として「写真、アルバム、インクジェット用 写真用紙などがあげられます。」を挙げている。

これを受けて、足利市は紙の禁忌品一覧に写真を含め、「上記の禁忌品に該当する紙類は、指定ごみ袋に入れて、燃やせるごみの日に出してください。」としている。調布市も「印画紙(写真、インクジェット用写真用紙など)」を三大禁忌品として挙げている。

ところが横浜市のごみ分別辞典では、写真(印画紙)は古紙(雑誌・その他の紙)に分類されている。同じ辞典でアルバムは燃やすごみ、写真のネガはプラスチック資源だ。同センターの禁忌品一覧にも、B類のなかには製紙原料として利用できるようになってきたものがあるため地域の古紙問屋や古紙回収業者に確認してほしい、という注記がある。

結論としては、業界の一般論より自分の市の分別辞典が優先する。「写真」と「アルバム」の2語で引けば10秒で分かる。

アルバムは分解しないほうが早いことが多い

粘着シートに透明フィルムをかぶせるタイプのアルバムは、写真を剥がすのに時間がかかる。剥がすかどうかは、目的で決めたい。

写真だけを残してアルバムを捨てたいなら剥がす必要がある。しかし全部捨てるつもりなら、アルバムごと燃やすごみに出せる自治体が多い。横浜市はアルバムを燃やすごみとしており、プラスチックのみでできたものはプラスチック資源へ回す。台紙も表紙も含めて1冊として出せるということだ。

ただし冊数が多いと1回のごみ出しに収まらない。アルバムは1冊が重く、指定袋がすぐ限界になる。何回かに分けるか、粗大ごみのサイズ基準(横浜市なら一番長い辺が50cm以上)を超えないかを確認しておきたい。

顔が写っているものを人目に触れさせたくないとき

💡 中身を見られずに処分する方法
・写真を細かく切る、シュレッダーにかける(印画紙は厚く、家庭用シュレッダーでは詰まりやすい)
・新聞紙などで包み、他のごみと混ぜて出す
・書類溶解サービスを使う(箱を開けずにそのまま溶解される)
日本郵便は個人向けの書類溶解サービスを提供しており、専用箱に入れた書類を溶解工場でそのまま処理する仕組みだ。ただし「東京都および神奈川県内の郵便局(簡易郵便局を除く)で取り扱っているサービスです。」という制約があり、支払いは現金のみとされている。

写真は個人情報そのものではないが、他人に見られたくないという感覚は当然のものだ。溶解サービスは書類向けの仕組みなので、写真を大量に入れてよいかは差し出す郵便局で確認したほうがいい。使えないなら、包んで出すだけでも実務的には十分な場合が多い。

「いつ捨てるか」に正解はない

写真を捨てるタイミングについては、決まったルールも公的な目安もない。人形については日本人形協会が「保存できなくなった場合」という条件だけを示しているが、写真にはそれすらない。だからこそ、期限を外から与えられない。

現実的なのは、量の上限を先に決めてしまうやり方だ。「この箱に入るぶんだけ残す」と決めれば、1枚ずつの是非を判断せずに済む。同じ日に何十枚も撮った旅行の写真は、1枚あればその日を思い出せる。集合写真は名前が分からない人が半分を超えたら、記録としての役目は終わっていると考えていい。

スキャンしてデータにするという手もあるが、全部をスキャンすると作業自体が終わらない。残すと決めた分だけスキャンする、という順番のほうが最後まで行く。

よくある質問

写真は資源ごみの古紙に出してもいいですか?

自治体によって分かれる。横浜市は写真(印画紙)を古紙(雑誌・その他の紙)に分類しているが、足利市は禁忌品として燃やせるごみに、調布市も三大禁忌品として古紙に混ぜないよう案内している。古紙再生促進センターの禁忌品一覧でも印画紙はB類に入っている。自分の市の分別辞典で確認してほしい。

卒業アルバムはどう処分すればいいですか?

分別上は通常のアルバムと同じで、多くの自治体で燃やすごみになる。ただし卒業アルバムには氏名や住所が載っていることがあるため、そのページだけ切り取って別に処分する、あるいは溶解サービスに回すという方法がある。厚みがあるので、一度に何冊も出すと袋の重量制限にかかることがある。

大量の写真を業者に頼んで処分できますか?

不用品回収業者は写真も含めて引き取ってくれるが、料金は積み放題プランや単品価格で決まるため、写真だけのために依頼すると割高になりやすい。片付け全体をまとめて頼むタイミングに合わせるのが現実的だ。依頼する場合は、一般廃棄物処理業の許可を持つ業者かどうかを確認したい。

引っ越し4回のうち、写真の箱は毎回そのまま運んでいた。中を開けて選んだのは3回目で、そのとき初めて量が減った。

まとめ

アルバムは燃やすごみに出せる自治体が多く、写真そのものは古紙に入れる自治体と禁忌品として燃やすごみに回す自治体に分かれる。古紙再生促進センターは印画紙をB類の禁忌品としているが、横浜市のように古紙へ分類している自治体もある。まずは自分の市の分別辞典を引いてほしい。

捨てられない理由が中身を見られたくないことなら、包んで出す・切る・溶解サービスに回すという打ち手がある。時期の正解はないので、量の上限を先に決めるほうが手が動く。

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