「千葉」で不用品回収を調べている人は、まず自分がどこの話をしているかを確かめたほうがいい。千葉市に住んでいるのか、市川市や船橋市なのか、それとも県内のどこかなのか。ごみのルールは県ではなく市町村ごとに決まるため、千葉市の情報をそのまま隣の市に当てはめると料金も申込先も違ってくる。結論から書くと、千葉市には許可業者であっても家庭からの不用品回収は原則認めていないという、他の政令市にはあまり見られない方針がある。ここを知らずに業者を探すと話が噛み合わない。
| 項目 | 千葉市 | 船橋市 |
|---|---|---|
| 粗大ごみ手数料 | 390円・780円・1,170円・1,560円 | 370円・740円・1,110円・1,480円 |
| 受付センター | 043-302-5374 | 047-457-4153 |
| 1回の点数 | 10個まで | 1世帯1回5点まで |
| 持ち込み(重量制) | 10kgまでごとに270円(税別) | 10kgごとに150円(税別) |
※出典は千葉市・粗大ごみの出し方、千葉市・ごみを自ら持ち込む(自己搬入)、船橋市・粗大ごみ(2026年7月時点で確認)。
同じ千葉県でも、隣の市とは別の制度になる
千葉市と船橋市を並べただけで、手数料も点数制限も違う。船橋市は「収集の場合、手数料は、品目により、370円、740円、1,110円、1,480円の4段階となります。」としており、千葉市の390円刻みとは20円ずつずれている。船橋市は1世帯1回5点まで、しかも申し込みから7日後でないと次の申し込みができない。千葉市は一度に10個まで申し込める。
金額が近いぶん、混同したまま調べ進めてしまいやすい。市川市、松戸市、柏市、木更津市でも、それぞれ受付センターの番号と手数料が違う。ネットで見つけた「千葉の粗大ごみ料金表」がどの市のものかは、必ず確認したい。以下は千葉市の話として読んでほしい。
千葉市の粗大ごみは390円券1種類。ネットとLINEで完結する
千葉市の粗大ごみ処理手数料納付券は、令和元年10月から4券種を1券種(390円)に変更している。1,560円なら4枚という買い方だ。申し込みは電話(043-302-5374)、インターネット、LINEの3通り。インターネットとLINEからならクレジットカード、PayPay、メルペイでの支払いに対応しており、納付券を買いに行かなくても済む。
電子決済を選んだ場合は、通知された収集日と受付番号を紙やガムテープに書いて品目ごとに貼る。この貼り紙がないと収集されないので、決済して終わりではない。
点数の制限は「一度の収集で申し込める粗大ごみは合計10個までです。」と決まっている。受付完了から収集までは約1〜2週間、申し込みが集中すると2週間以上かかることもある。ベッド、マットレス、AV機器など一部の品目はインターネットとLINEでは申し込めず、電話が必要になる。
持ち込みは施設で料金の計算方法が変わる
千葉市の自己搬入は、どこへ持っていくかで金額の出し方が違う。ここが分かりにくい。
| 施設 | 受付時間 | 粗大ごみの手数料 |
|---|---|---|
| 中央・美浜環境事業所(043-231-6342) | 月〜金9時〜16時、土9時〜12時 | 品目に応じた4段階(390円〜1,560円)/1日10個まで |
| 花見川・稲毛環境事業所(043-259-1145) | 同上 | 同上 |
| 若葉・緑環境事業所(043-292-4930) | 同上 | 同上 |
| 新浜リサイクルセンター(043-263-9100) | 月〜金13時〜16時 | 10kgまでごとに270円(税別・現金のみ)/布団類・カーペット・畳を除く |
3つの環境事業所へ持ち込む場合、手数料は収集を頼んだときと同じ品目別の4段階になる。一方、新浜リサイクルセンターへ持ち込むと重量制の10キログラム270円になる。軽い家具を何点も出すなら重量制が有利で、重い家具1点なら品目別のほうが安いこともある。ただし新浜リサイクルセンターは布団類・カーペット・畳を受け付けておらず、支払いは現金のみ、受付は午後だけだ。
混雑にも注意がいる。市は「粗大ごみの自己搬入量がかなり増加しています。」としたうえで、特に土曜午前の花見川・稲毛環境事業所が混み合うため、中央・美浜環境事業所や若葉・緑環境事業所も利用してほしいと呼びかけている。市外のごみは受け付けておらず、「自己搬入できるのは、千葉市内の家庭で出たごみ等のみです。」とされている。受付では身分証明書の確認がある。
千葉市は「許可業者でも家庭の不用品回収は原則不可」
ここが千葉市を調べていていちばん驚いた点だ。多くの自治体は、一般廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者に頼めばよい、と案内する。千葉市も引っ越しごみについては「引っ越しや大掃除、遺品整理などに伴い、一時的に出る多量ごみは、家庭ごみステーションには出せません。」として許可業者への依頼を案内している。
ただし市は同時に、家庭ごみを取り扱うには市の一般廃棄物収集運搬業の許可が必要であり、千葉市ではこの許可を取得していても、一時多量ごみや適正処理困難物の回収など特別な場合を除き、家庭からの不用品回収は認めていない、と明記している。つまり千葉市で合法に家庭の不用品を回収できる場面は、引っ越しなどの一時多量ごみと、市が処理できない適正処理困難物に限られるということだ。
さらに市は「また、千葉市の許可を得ている業者が、スピーカー放送等による巡回収集を行うことはありません。」と断言している。スピーカーを鳴らして走るトラックは、千葉市内では許可業者ではない。この一文はそのまま判断材料になる。
千葉市では、許可業者が一般廃棄物を収集運搬する際の割増料金の条件が条例で定められている。3割増を請求できるのは、午前5時から午前8時、午後5時から午後10時に収集する場合、不定期で収集する場合、そして「収集車両の駐車可能地点から回収場所が離れているため、小運搬作業が必要な場合」だ。午後10時から翌朝5時までの収集や、3割増の条件が複合する場合は5割増になる。逆に言えば、日中に、家の前に車を停められる場所で、通常の手順で回収してもらうなら割増しの根拠はない。見積もりで割増しを言われたら、どの条件にあたるのかを聞けばいい。
依頼先は千葉市・一般廃棄物処理業許可業者一覧表で確認できる。中央区から美浜区まで区ごとに並んでおり、樹木・枝葉・草のみを扱う業者には注記が付く。市は複数の許可業者から見積もりを取りたい場合の窓口としてダストークというサービスも案内しているが、これは市が行う粗大ごみ収集とは別のものだと注意書きが添えられている。
許可の種類の違いと、業者を比べるときの見る順番は別記事にまとめている。
よくある質問
千葉市と千葉県内の他の市で粗大ごみのルールは同じですか?
違う。ごみの処理は市町村の仕事なので、手数料も申込先も市ごとに決まっている。千葉市の粗大ごみ処理手数料は390円・780円・1,170円・1,560円の4段階で受付センターは043-302-5374、船橋市は370円・740円・1,110円・1,480円の4段階で受付センターは047-457-4153だ。点数制限も千葉市は一度に10個まで、船橋市は1世帯1回5点までと異なる。市川市や松戸市なども同様に別制度になる。
千葉市で不用品回収のトラックに声をかけられたらどうすればいいですか?
渡さないほうがいい。千葉市は、市の許可を得ている業者がスピーカー放送等による巡回収集を行うことはないと明言している。また千葉市では、一般廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者であっても、一時多量ごみや適正処理困難物の回収など特別な場合を除いて家庭からの不用品回収は認められていない。市はチラシの投函や巡回トラック、空き地での回収について情報提供を受け付けており、違法と認められた場合は指導を行うとしている。
千葉市で粗大ごみを持ち込むならどの施設が安いですか?
ものによる。中央・美浜、花見川・稲毛、若葉・緑の3つの環境事業所へ持ち込む場合の手数料は、収集を頼んだときと同じ品目別の4段階(390円〜1,560円)で1日10個まで。新浜リサイクルセンターへ持ち込む場合は10キログラムまでごとに270円(税別)の重量制になる。軽くてかさばるものが多いなら重量制のほうが安くなりやすい。ただし新浜リサイクルセンターは布団類・カーペット・畳を受け付けておらず、受付は平日13時から16時、支払いは現金のみになる。

まとめ
「千葉」で調べるときは、まず市を特定する。千葉市の粗大ごみは390円券1種類で390円から1,560円、受付は043-302-5374のほかインターネットとLINEに対応し、電子決済も使える。一度に10個まで、収集までは1〜2週間が目安だ。
持ち込むなら、品目別の3つの環境事業所と重量制の新浜リサイクルセンターを使い分ける。そして千葉市では、許可業者であっても家庭からの不用品回収は一時多量ごみや適正処理困難物などに限られる。スピーカーを鳴らして巡回するトラックは許可業者ではない、と市が明言している。引っ越しで大量に出るなら、市の許可業者一覧から選んで見積もりを取るのが正規のルートになる。








