ドラム式洗濯機のクリーニングを探すと、そもそも受け付けていない業者に当たることがある。おそうじ革命は分解クリーニングの対象外としてドラム式を明記しており、一方でおそうじ本舗はドラム式専用のメニューを持っている。「洗濯機クリーニング」という同じ名前でも、対象が違うのがこの分野の特徴だ。この記事では、依頼前に確認すべき点と、縦型との違いを整理する。
| 業者 | ドラム式 | 内容 |
|---|---|---|
| おそうじ革命 | 対象外 | 分解クリーニングの対象外と明記。二槽式・海外製も同様 |
| おそうじ本舗 | 対応 | ドラム式専用メニューあり。乾燥機能分解は別メニュー |
ドラム式は対象外の業者がある
まずここを確認しないと、見積もりの段階で断られる。
おそうじ革命は洗濯機分解クリーニングについて「次のタイプの洗濯機は、分解クリーニングの対象外となります。■ドラム式 ■二槽式 ■海外製の洗濯機(斜めドラム)」としている。
同社の料金表もすべて「縦型」で構成されており、8kg未満17,600円・8kg以上20,900円・乾燥機能付き23,100円/26,400円という区分になっている。ドラム式の価格設定自体がない。
一方おそうじ本舗はメニューを分けている。縦型洗濯機クリーニング/ドラム式洗濯機クリーニング/ドラム式乾燥機能分解クリーニング——という3本立てだ。
ドラム式は「洗濯槽」と「乾燥機能」が別メニューになっている点に注目したい。乾燥経路の汚れは、洗濯槽の洗浄とは別作業ということになる。
ドラム式で業者が使う手段
おそうじ本舗はドラム式クリーニングの特徴を3点挙げている。
専用の洗浄剤——「おそうじ本舗オリジナルの除菌洗浄剤を4種類使用! 除菌率は驚きの99.9%!!」とし、根拠として「当社調べ。微生物培養試験(一般細菌群)にて効果を確認」と添えている。
効果の数値化——「ドラム式洗濯機クリーニング後に洗濯槽内部がどれだけキレイになったのか、数値で分かる!」とし、「専用の検査キット(ルミテスター)を使って、汚れや雑菌の数を比較します」としている。
かさ上げ台——「ドラム式洗濯機専用のかさ上げ台を使用することで、万が一の詰まりにも対応。気になっていた洗濯パンのクリーニングも可能です!」としている(かさ上げ台設置のオプションを付けた場合)。
ここでも完全分解はオプションという位置づけで、同社は「完全分解洗浄オプションを付けた場合は洗濯機を分解しパーツごとに洗浄します」としている。基本メニューがどこまでを含むかは、見積もり時に確認したい。
ドラム式は自分でできる範囲が広い
実はドラム式のほうが、メーカーの用意している手入れ機能が充実している。依頼の前に試す価値がある。
日立はドラム式の槽洗浄について、4つのコースを案内している。
- 槽洗浄15分(槽洗い)コース——「短時間でドラム内の汚れや糸くずをきれいに洗い流します。クリーナーは使用しません」
- 温水槽洗浄2時間コース——「温水を使用して短時間で念入りに洗浄し、温風で乾燥させます」
- 槽洗浄11時間コース——「時間をかけてドラム内を念入りに洗浄し、温風で乾燥させます」
- 槽洗浄4時間コース(らくメンテ洗浄)——「ドラム内に加え乾燥経路を洗浄して、温風で乾燥させます」
注目は4時間コースだ。乾燥経路まで洗うとされており、業者の「乾燥機能分解クリーニング」に近い領域をカバーしている。同社は「3~4か月に1回程度を目安にお手入れをしてください」としている。
洗浄効果については「洗浄効果はどちらのコースも同じです」(温水2時間と11時間)としており、時間の長さと効果は比例しないことが明記されている。短いほうを選んでも仕上がりは同じということだ。
日立はドラム式について、縦型より条件が厳しい項目を挙げている。
- 酸素系漂白剤——「泡が多量に発生し、機器の故障や水漏れの原因になりますので使用しないでください」(台所用漂白剤も同様)
- 天然油脂の粉石けん——「天然油脂の粉石けん(エコ洗剤・オーガニック洗剤)は水に溶けにくいため、排水ホースが詰まり水漏れを起こし、故障の原因となります」。タテ型では溶かして使えるが、ドラム式は不可という違いがある
- 重曹・クエン酸——詰まりとサビの原因として、同社はどちらも不可としている
乾燥の効きが落ちたときは別の話
ドラム式で多い相談が「乾燥に時間がかかるようになった」である。これは洗濯槽の汚れとは別の原因になる。
おそうじ本舗がドラム式クリーニングを勧める対象として「乾燥の効きが悪くなったと感じる」を挙げているとおり、乾燥経路にホコリが溜まるのがドラム式特有の症状だ。同社が「ドラム式乾燥機能分解クリーニング」を別メニューにしているのも、ここが独立した作業だからだろう。
自分でできることもある。日立は乾燥フィルターの手入れを項目として設けており、「らくメンテ洗浄」(槽洗浄4時間コース)が乾燥経路を洗うとしている。まずフィルターとコースを試してから、依頼を検討する順序が無駄がない。

おそうじ革命のようにそもそも受け付けていない場合があるため、単純な比較が難しい。同社の縦型料金は17,600〜26,400円だが、これはドラム式には適用されない。
おそうじ本舗のように対応している業者では、洗濯槽と乾燥機能が別メニューになっている。両方を頼めば、その分の費用がかかる構造だ。
見積もりを取るときは、①ドラム式に対応しているか ②乾燥機能の洗浄は含まれるか ③完全分解は基本かオプションか——この3点を聞けば、金額の意味が読める。
そして先に槽洗浄コースを試すことをおすすめしたい。日立の「らくメンテ洗浄」のように、乾燥経路まで洗うコースを持つ機種もある。これで解決すれば依頼は不要になる。
よくある質問
ドラム式洗濯機のクリーニングは、どの業者でも頼めますか?
頼めない業者があります。おそうじ革命は分解クリーニングについて「■ドラム式 ■二槽式 ■海外製の洗濯機(斜めドラム)」を対象外と明記しています。一方おそうじ本舗は「ドラム式洗濯機クリーニング」「ドラム式乾燥機能分解クリーニング」というメニューを用意しています。問い合わせの最初に、ドラム式に対応しているかを確認してください。
ドラム式の槽洗浄は、どのコースを選べばいいですか?
日立の場合、汚れやニオイが気になるときは「温水槽洗浄2時間コース」か「槽洗浄11時間コース」で、同社は「洗浄効果はどちらのコースも同じです」としています。短いほうを選んでも仕上がりは変わりません。定期的な手入れは「槽洗浄3時間コース」、乾燥経路まで洗うなら「槽洗浄4時間コース(らくメンテ洗浄)」で、3〜4か月に1回程度が目安とされています。
乾燥に時間がかかるようになりました。クリーニングで直りますか?
乾燥経路のホコリが原因なら改善が期待できます。おそうじ本舗はドラム式クリーニングを勧める対象に「乾燥の効きが悪くなったと感じる」を挙げており、乾燥機能については別メニュー(ドラム式乾燥機能分解クリーニング)を用意しています。まず乾燥フィルターの手入れと、乾燥経路を洗うコース(日立なら槽洗浄4時間コース)を試してから依頼を検討してください。
まとめ
- おそうじ革命はドラム式が分解クリーニングの対象外。二槽式・海外製も同様
- おそうじ本舗はドラム式に対応。ただし洗濯槽と乾燥機能は別メニュー
- どちらの業者も完全分解はオプション扱い。基本の範囲を確認する
- 日立のドラム式には15分・2時間・4時間・11時間の槽洗浄コースがある
- 温水2時間と11時間は「洗浄効果はどちらのコースも同じ」(日立)。長ければ良いわけではない
- 4時間コース(らくメンテ洗浄)は乾燥経路まで洗う。3〜4か月に1回が目安
- クリーナーは塩素系で200mL(ドラム式)。タテ型の500mLより少ない
- 粉石けんはタテ型では使えるがドラム式は不可——同じメーカーでも条件が違う









