粗大ゴミの料金表を5市で比較|同じソファで3倍差

粗大ゴミの料金表を5市で比較|同じソファで3倍差

ソファを捨てるのにいくらかかるのか。検索すると「相場は◯円」という説明が出てくるが、粗大ゴミの手数料に相場という考え方はあまり役に立たない。結論から書くと、同じ品目でも自治体によって金額が数倍違う。スプリングマットレスは大阪市のシングルで700円、仙台市では3,000円だ。2人掛け以上のソファは札幌市900円に対し名古屋市1,500円。この記事は5市の公式料金表を実際に突き合わせて、その幅を示したものだ。自分の金額は、最後に自治体の料金表で確認してほしい。

品目札幌市名古屋市大阪市福岡市
ソファ(1人掛け)500円500円700円500円
ソファ(2人掛け以上)900円1,500円1,000円1,000円
スプリング入りマットレス1,800円1,000円※700円(シングル)1,000円
自転車500円500円400円300円
布団200円(3枚まで)250円200円(毛布含め4枚まで)300円

※名古屋市の料金表はマットレスをスプリングの有無で分けておらず、「マットレス(ベビー用を除く)」が1,000円という区分になっている。出典は各市の公式料金表(札幌市 大型ごみ処理手数料一覧名古屋市 粗大ごみ手数料のめやす大阪市 粗大ごみ処理手数料一覧表福岡市 収集品目一覧)で、2026年7月時点の掲載値。

手数料の刻みからして自治体ごとに違う

品目別の金額を比べる前に、そもそも料金の階段が揃っていない。名古屋市は「粗大ごみの手数料は大きさや種類によって250円、500円、1000円、1500円に分かれております。」と4段階。大阪市は「粗大ごみ処理手数料は、1点につき200円、400円、700円、1,000円の4区分です。」で、同じ4段階でも金額が違う。

札幌市の料金表を通して読むと200円・500円・900円・1,300円・1,800円の5段階が現れ、上限が高い。仙台市は「品目や大きさなどによりお支払いいただく手数料の金額が異なります(400円・800円・1,200円・1,600円、スプリングマットレスは3,000円)。」と、下限が400円と高めに設定されている。福岡市は「粗大ごみ処理券販売価格 300円、500円、1,000円」の3段階だ。

この「階段の作り方」の差が、そのまま品目別の金額差になる。仙台市に200円の粗大ゴミは存在せず、大阪市に1,500円の区分は存在しない。

差が最も大きかったのはマットレスと大型ソファ

今回並べたなかで最大の開きが出たのはスプリングマットレスだった。大阪市はシングルを700円としており、セミダブルとダブルでも1,000円。一方で仙台市は「納付券は「400円券」、「3,000円券(スプリングマットレス専用)」の2種類です。」と、スプリングマットレス専用の3,000円券を用意している。札幌市も「ベッドマットレス」の区分でスプリング付きを1,800円、スプリングのないものを200円と9倍の差をつけている。スプリングが処理工程で厄介だという事情は共通していても、いくら取るかの判断は自治体で分かれている。

ソファも同様だ。札幌市は応接用いすを1人用500円・2人以上用900円とし、名古屋市は応接いす1人用500円・2人以上1,500円。1人掛けは横並びなのに、2人掛け以上になると600円の差が開く。大きい家具ほど自治体差が出やすいと考えておくとよい。

同じ品目でも大きさで金額が変わる

料金表を見るときに見落としやすいのが、寸法による区分だ。大阪市はたんすを「幅・奥行・高さの合計」で3段階に分け、2メートル未満400円、2メートル以上2.5メートル未満700円、2.5メートル以上1,000円としている。名古屋市はたんすを「高さ120センチ未満かつ幅90センチ未満」なら1,000円、「高さ120センチ以上または幅90センチ以上」なら1,500円と分ける。札幌市のたんすは高さ1m未満500円、1m以上1,300円だ。

測り方も自治体が定義している。大阪市は「【丸いテーブルなど】最大の径」「【四角いテーブルなど】最大の辺」「【靴箱・本棚・たんすなど】幅+奥行+高さ」と品目ごとに測る箇所を示している。申込前に測っておくべきなのはこのためで、世田谷区も「事前に最長辺とその次に長い辺を測ってからお申し込みください。」と案内している。

⚠️ 解体しても手数料は安くならない自治体がある
世田谷区は「粗大ごみの処理手数料は、原則として解体前の大きさで決まります。解体が可能なもの(スチール製の棚、ベッド、タンス、テーブル等)であっても、解体しても手数料は変わりません。」と明記している。ベッドをばらして小さくすれば安くなる、という発想はこの区では通用しない。分解にかけた労力が費用に反映されないので、作業前に自分の自治体の扱いを確認したい。

手数料は改定される

料金表は固定ではない。名古屋市は「収集日が令和8年10月1日(木曜日)以降となる粗大ごみについて、粗大ごみ処理手数料の改定を行います。」と予告し、新しい料金表は後日掲載するとしている。同市は同じ2026年10月に粗大ゴミの対象範囲そのものも変える予定で、金額と対象が同時に動く。大阪市は郵便局での券販売を2025年3月末で終了しており、支払い方法の側も変化している。

数年前に調べた記憶や、他人の体験談の金額をそのまま使うのは避けたい。申し込めば正確な金額が伝えられるので、確定値はそこで得るのが最短だ。

安くする方向の選択肢は用意されている

払う金額を下げる手段は、料金表の外にある。ひとつは自分で運ぶことで、世田谷区は「持ち込みの場合は、収集の場合と比べて処理手数料が半額程度となります。」としている。もうひとつは減免制度で、横浜市は生活保護世帯などを対象に「1世帯あたり年間(4月1日~翌年3月31日)4個まで」を全額免除する。

そして手数料が発生しない道もある。名古屋市・横浜市・大阪市・世田谷区はいずれもリユース事業者と連携しており、状態がよければ引き取ってもらえる。名古屋市は「持ち込みで、まだ使えるリユース品を無料で引き取ります(処理手数料不要)。」と案内している。

よくある質問

粗大ゴミの料金は全国で同じですか?

同じではない。手数料は市区町村が条例で定めるため、区分の刻みも品目ごとの金額も自治体ごとに異なる。今回確認した5市では、手数料の最低額が大阪市200円から仙台市400円まで幅があり、最高額も福岡市1,000円から仙台市3,000円まで開いた。同じ2人掛けソファでも札幌市900円と名古屋市1,500円で600円の差がある。

粗大ゴミの料金はなぜ値上がりするのですか?

手数料は自治体の条例で定める使用料・手数料の一部なので、財政や処理原価の見直しにあわせて改定される。名古屋市は2026年10月1日以降の収集分から粗大ごみ処理手数料を改定すると予告している。値上げの理由や幅は各自治体の改定資料に示されるため、金額そのものより「いつ変わるか」を公式ページで確認しておくのが実務的だ。

粗大ゴミの手数料はクレジットカードで払えますか?

自治体とお申込み方法しだいだ。大阪市はインターネット申込に限りクレジットカード、PayPay、au PAY、d払いに対応する。横浜市はインターネット・チャット申込でクレジットカードとPayPayが使え、電話申込では利用できない。札幌市は2026年1月13日から楽天ペイを追加した。一方で大阪市の処理手数料券そのものは現金でのみ購入する扱いになっている。

同じマットレスが街を変えるだけで700円にも3,000円にもなる。相場という言葉で片づけずに、自分の街の料金表を開くしかないと納得した。

まとめ

粗大ゴミの料金表は自治体ごとに独立していて、階段の刻みからして揃っていない。今回の5市では、スプリングマットレスが700円から3,000円まで、2人掛け以上のソファが900円から1,500円まで開いた。「相場」を探すより、自分の自治体の料金表を開いたほうが早い。

そのうえで、金額を確定させるのは申込のタイミングだ。品目名と寸法を伝えれば正確な金額が返ってくる。安くしたいなら、持ち込みで半額程度になる自治体があること、対象世帯には減免制度があること、状態がよければリユースで手数料そのものがかからないことを覚えておきたい。

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