他人が使ったベビーカーに赤ちゃんを乗せることに抵抗がある、という声は多い。結論から書くと、レンタル品は点検清掃を経て出荷され、気になるなら新品指定という選択肢もある。ただし新品指定は料金が上がり、発送が遅くなることもある。各社の説明を確認していく。
各社の衛生まわりの方針
| サービス | 清掃の説明 | 新品指定 | 汚れの扱い |
|---|---|---|---|
| ホクソンベビー | 高温スチーム・アルコール等を明記 | 初回料金に加算 | 交換にも対応 |
| ナイスベビー | メンテナンス工程を公開 | 機種により可 | 日常使いは無償カバー |
| ベビレンタ | 点検・クリーニング済み | 機種により可 | 有料の安心補償オプション |
届く商品の状態
ベビレンタは商品の状態について「リユース品は返却された商品を点検・クリーニングしてお届けしております。」と説明している。続けて「そのため、小さなキズや使用感はございますが、故障や大きなキズ、シミなどのリペアできないものは除き、お客様にお出ししています。」とも書かれており、使用感が残ることは前提になっている。
ナイスベビーはご利用ガイドでメンテナンス工程のページを別に用意しており、洗浄・消毒の流れを公開している。ダスキンかしてネッとは商品ページに取扱動画を置いている商品があり、清掃状態そのものより使い方の説明に重点がある。
・機能的に問題なければよい → リユース品で十分
・シートの使用感が気になる → 新品指定を検討
・自分で洗いたい部分がある → シートが洗えるモデルを選ぶ
新品指定という選択肢
ナイスベビーの商品ページには「新品指定」の欄があり、たとえばアップリカのラクーナ クッション フリーでは新品指定のバリエーションが別料金で並んでいる。ベビレンタも商品ページで新品とリユース品を選べる商品があるとし、新品については「新品商品はメーカーから仕入れた状態のものをお送りします。」と説明している。
ただし新品指定には二つの注意点がある。ひとつは料金で、同じ機種でもリユース品より数千円から1万円以上高くなる。もうひとつは納期で、ベビレンタは「また、新品商品はご注文後にメーカーからお取り寄せとなる場合がございます。」としている。急ぎのときは新品指定が足かせになる。
汚してしまったときの扱い
子どもが使う以上、汚れは避けられない。ここは社ごとに方針が分かれる。
ナイスベビーはご利用ガイドで「日常使いのキズやシミはナイスベビーが無償カバー。」としており、事前の申し込みも不要と案内している。ベビレンタは「ご注文時に商品と一緒にカートへ入れ安心補償オプションをご購入ください。」という形で、有料オプションを注文時に選ぶ方式だ。
返却時のクリーニングや軽微な汚れの扱いは社ごとに違う。無償カバーを標準にしている社もあれば、有料オプションを注文時に選ぶ社もある。カートに入れる前に補償の前提を確認しておきたい。
衛生より先に確認したい安全面
衛生が気になる人ほど見落としがちだが、ベビーカーの事故は使い方に起因するものが多い。国民生活センターの調査では、「医療機関ネットワーク事業には、2014年度以降にベビーカーごと転倒あるいは乳幼児が転落してけがをした事例が288件寄せられています」とされ、アンケートでも「約3割の人が、ベビーカーごと転倒あるいは子どもが転落したことがあると回答しました」という結果が出ている。
同センターは消費者へのアドバイスとして「ハンドルに荷物を掛けると転倒しやすくなることを認識しましょう」と呼びかけている。調査では「子どもにシートベルトを毎回装着させる人は7割未満でした」という数字も出ており、借りたベビーカーでもシートベルトの使い方を最初に確認しておきたい。
洗浄の工程を公開している社もある
「点検清掃済み」と書かれていても、実際に何をしているかは分かりにくい。ホクソンベビーはよくあるご質問で工程を具体的に説明しており、「専門スタッフが入念に点検・整備し、160度の高温スチーム洗浄機・アルコール・アルカリ電解水など、商品に合わせて安全にこだわった殺菌処理を施しています。」としている。温度や薬剤まで書いている社は多くないので、比較の材料になる。
新品指定については、同社は「新品のチェックボックスがある商品でしたら可能です。表示の新品料は初回料金のみに加算されます。」としている。実際にコンビ auto N second BQでは新品指定が3,000円の加算という表示だった。月額に上乗せされ続けるわけではないので、長く借りるほど新品指定の負担は薄まる。
使用中に汚したときの扱い
返却時ではなく、使っている最中に汚したときの対応も社によって違う。ホクソンベビーは「そのままのご使用は衛生上お子様によくありません。取扱説明書をご確認いただき、可能なものはご自宅でお洗濯していただいて構いません。」としたうえで、交換にも応じるとしている。破損についても「お客様の過失であっても、故意でなければ交換いたします(交換送料のみご負担ください)」という方針だ。
長く借りるほど、この「途中で汚れたらどうするか」が効いてくる。返却時の補償だけでなく、利用中の交換に応じるかどうかも確認しておきたい。
よくある質問
レンタルのベビーカーは消毒されていますか?
各社とも点検清掃の工程を設けている。ベビレンタは「リユース品は返却された商品を点検・クリーニングしてお届けしております。」と説明し、ナイスベビーはメンテナンス工程を公開するページを用意している。ただし使用感が残ることは各社とも前提としている。
新品を指定するといくら高くなりますか?
機種によるが、ナイスベビーの商品ページでは同じ機種の新品指定が数千円から1万円近く高い設定になっていた。加えて発送が遅くなる場合があるので、日程に余裕があるときに選びたい。
借りたベビーカーを汚したら弁償になりますか?
社によって違う。ナイスベビーは「日常使いのキズやシミはナイスベビーが無償カバー。」としているが、ベビレンタは有料の安心補償オプションを注文時に付ける方式だ。同じ「安心」という言葉でも前提が違う。
まとめ
レンタルのベビーカーは点検清掃を経て届き、気になるなら新品指定もできる。ただし新品は料金と納期の両方で代償がある。それより効くのは、ハンドルに荷物を掛けない、シートベルトを毎回締めるといった使い方のほうだ。











